過去の遺物から引っ張りだしてきました。
「東京魔人学園剣風帖」はPSで出たゲームで、
ジュブナイルをうまく取り込み、世界観のすばらしいゲームでした。
そして魅力的なキャラが多かったため、主に女性から
「男性とのエンディング」を望む声が出て、追加ディスク
である「朧奇譚」でその夢がかなえられることになったのです。
以下「龍麻」は主人公、「壬生」がその相手です。
「壬生」のセリフは基本的にゲームどおりです。
主人公は自分であり、喋らないので、「天の声」により操られてます。
それでは、どうぞ
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「外伝って事は朧綺譚ですよね?つまりは3-Cをネタにして進めるわけですか」
「そういう事になる。最初の生贄はコイツだ。壬生君、カモ~ン!」
「……あんた、そうやって呼びつけたんです?よりによって壬生君を」
「いいじゃないか。彼はちゃんと来たぞ」
「律儀ですからね。きっと頭では馬鹿にしてるでしょうが」
「うるさい奴だ。そんなにシベリアで木の数を数えてみたいのかね?ん?ここは……例の病院ではないか。」
「似てますが違います。彼には病気の母がいましたか。親思いの優しい人ですよね」
「本編では誰も気づかなかったな」
「隔離されてたんでしょう。誰にも見せたくない病気らしいですから」
「お前もさすがは私の部下だな。それにしても……どんな病気だったんだろうな。ひょっとしてあんなのやこんなのとか、あまつさえこーんなのだったら……我々はどう対応すればいいのだ!」
「一人で勝手に怒らないで下さい。壬生君、屋上へ行っちゃうじゃないですか」
「あ、いかんいかん。こっからは龍麻君に登場してもらおう」
壬生「初めて・・・なんだ。ここに誰かを連れてくるのは・・・」
(解説:場所は病院の屋上です)
龍麻「そりゃそうでしょう。病院の屋上なんてシーツなんかの洗濯物があるか汚いのが相場ですから。普通の人連れてきたら確実に引きますよ」
「……あなたが手に持ってるその機械は?」
「通りすがりの宇宙人からもらった人格操縦マッシィーンだ。よく効いてるな。受信機は昨日のうちにインプラントしておいた」
「今回もまたお笑いですか(-_-;)」
壬生「君は僕にたくさんのものをくれた。だけど、龍麻───
僕には・・・何か君のためにできることがあるだろうか?」
龍麻「あるわけないでしょう。この人殺し」
壬生「そうだな。こんなことを君に聞いても仕方がないな。
それじゃあ、もう会うこともないかも知れないが、君も、元気で・・・。」
「いきなり終わらせてどうするんです!今後、左側のキーは使用禁止ですからね」
「一応のお約束だろうに……じゃあ、もう一度初めから……」
(解説:感情入力というシステムがあり、右と左に分かれていて、左側は否定的な感情となっている)
壬生「君は僕にたくさんのものをくれた。だけど、龍麻───
僕には・・・何か君のためにできることがあるだろうか?」
天雷「もちろんですよ。ちょっと気に入らない奴がいるんで殺してもらえます?」
壬生「龍麻・・・。僕は・・・卑怯だな。君ならそういってくれると───、
心のどこかで、おもっていたのかもしれない」
龍麻「じゃあ、話は早いですね。さっさとやっちゃってください」
壬生「自分がこんな考えのできる人間だなんて今まで知らなかった」
天雷「嘘おっしゃい。この人殺しが」
壬生「それに───、自分がこんなによくしゃべる人間だったってことも・・・ね。いや、きっと君の前だからこんな風に話すことができるんだろうな」
龍麻「人の話を全く聞いてないですね。どうせ今まで独り言ばっかりだったのに気が付いてないだけでしょう。一人上手の帝王と呼んであげます」
壬生「龍麻、もしも・・・、もしも迷惑でなかったら、これからもこうしてたまに僕の話を聞いてくれないか?」
天雷「いいですよ。暇つぶしになら付き合ってあげましょう、デンパ君」
壬生「龍麻・・・。誰かに・・・そんな風にいってもらうのは、初めてだ。だから、僕は・・・、どうしていいか、わからない。こんな時どんな言葉を返せばいい?どんな顔をして・・・、君に応えたらいい・・・?僕は・・・・・・」
龍麻「笑えばいいと思いますよ。怖くて誰も近寄らなくなるでしょうから」
壬生「龍麻───、うまくいえるかわからないけれど、でも、君にずっといおうとおもっていた」
龍麻「そりゃ、これだけ言われて何か言えなきゃ、基地外さんですね」
壬生「君に・・・・・・、ありがとう、と・・・。僕は、君に会えて本当によかった、と───、それを君に伝えたかったんだ」
龍麻「私は本気で貴方が怖くなりましたよ。既に私の中の貴方は『北の国から・・・』君でしたけど」
壬生「奪うばかりだった、この血塗れの手で誰かに何かを与えたいなんて、所詮は過ぎた望みかもしれない」
龍麻「わかってんなら黙って帰してもらえませんか」
壬生「だけど───、僕はこれから少しずつ、君のためにできることを探していきたい」
龍麻「だ~か~ら~!アイツを殺してくれたらそれでいいんですってば」
壬生「そして、これからも、こんな風に君と同じ景色を見ていたい。龍麻・・・、君と、一緒に──────」
龍麻「もう、二度とお会いすることはないでしょう・・・アデュー!」
「ちょっとは真面目にやりませんか?」
「そうか?面白いとは思えんが」
「少しは他人の目も気にしてください」
「仕方がない……」
壬生「君は僕にたくさんのものをくれた。だけど、龍麻───
僕には・・・何か君のためにできることがあるだろうか?」
龍麻「何もしてもらうことなど・・・貴方と同じ時、同じ場所にいることだけでどれだけの幸せな時間が私のまわりにあることか」
壬生「龍麻・・・。僕は・・・卑怯だな。君ならそういってくれると───、心のどこかで、おもっていたのかもしれない。
ちょっと・・・今月・・・苦しくてね・・・依頼も無くて・・・母さんもあのとおりだし・・・、いつも・・・すまないねえ・・・」
龍麻「おとっつあん、それは言わない約束よ!」
「あんた、壬生君にまで装置埋め込んでるんですか!」
「ついでにな」
「これ以上ここにいてもあの二人のためにはなりませんね。帰りましょう」
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その夜───
母「ねえ、紅葉。最近のお前は随分変わったと思うの。丸くなったというか。母さんのカンは好きな人が出来たに違いないって言ってるわ。母さんがそうだったもの」
壬生「そんな事ないよ、母さん。でも・・・、大切な人、なら出来た。と思う・・・」
母「紅葉も子供だ子供だって思ってたけど、やっぱり男の子なんだねえ」
壬生「やだなあ、母さん。じゃ、もう帰るから。明日もまた来るよ」
壬生「母さん・・・僕の好きな人はね・・・性格が悪くてヤキモチ焼きですぐ怒るんだけど・・・。その人が笑うと最高に幸せなんだ・・・」
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ま、かなーり毒の強いこと書いてます。
敵は多かったんだろうな(笑)
最後のセリフがなんのセリフだったか思い出した人は放課後性徒指導室に来なさい。
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