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2005年11月18日 (金曜日)

世界の傑作機(Me262)

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たまにはミリタリーオタクらしいところを。

Me262は世界で初めて実戦化されたジェット戦闘機です。
エンジンの推力が小さかったので双発ですが、独特のオムスビ型胴体で抵抗の減少を図ってます。

連合軍で最初に出会ったのはモスキートのようで、あの高速機が5回も攻撃されたってんですからその速度性能たるや常識外だったことがわかります。

逆に言えばそれだけ攻撃しても撃墜というのは容易ではないということですが。

この時期、ドイツ軍では後退翼の研究は進んでましたが、Me262に関しては設計が進むほどに重心が後へ下がっていったので、空力中心のツジツマを合わせるために後へ後へ下がって言ったのが真相のようですね。

で、結果的に後退翼になっちゃって安定のために前縁スラットつけて。
前縁スラットはBf109でも自動スラットついてたのでそう難しい話ではなかったようですね。

しかし、アメリカは戦後にドイツの資料を手に入れるまで後退翼での安定不良の解決策を見つけられなかったようです。
スラットそのものはよく使われてたと思うのですが。

それにしても美しい飛行機です。

この当時、イギリスが辛うじてミーティアを実戦化、 アメリカはイギリスにエンジン貰って作ってみたものの、プロペラ機より性能の劣るものしか作れず(P-80)はもう少し後。
日本は初飛行は出来たものの、性能の限界から特攻機でした。

世界がMe262に追いついたのはようやく1950年ごろと言って良いでしょう。

アメリカで完全新造のプロジェクトがあったと思いますがどうなったんでしょうね?

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上はステルス攻撃機F-117の製造風景。
設計そのものは古いのでどこもかしこもアルミ合金ですね。

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