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2005年12月16日 (金曜日)

国防ってなに?

たまには真面目なことも書かないといけない気がするので、適当に書いてみる。

「非武装中立」いい言葉です。甘美な響きであり、究極の理想です。
南太平洋の島の国なんかは宣言しても誰も何も思わないだろうね。

でも日本は残念ながら違います。
東アジアというのはここ20年で一気に軍拡の進んだ地域です。
アメリカやロシアのやっすーい輸出戦闘機買ってたマレーシアやタイ、シンガポールに中国といった国々が第一線級機であるF-16やF-18、SUー27といった戦闘機を揃えてます。
そして南沙諸島の領有権を争ってます。

沖ノ鳥島を「岩」だと言ってはばからない中国が本当の「岩礁」に基地作って実効支配してます。
フィリピンとかいう国はボーっとしてる間に飛べる戦闘機が一機も無くなって中国にいいようにあしらわれてます。

そして、その中国は日本に核ミサイルの照準をあわせ、沖縄は中国のものだと公言しています。
北朝鮮も含めて敵対国(後で説明しますが仮想敵国とは違います)が隣国なのに、非武装を唱えられる神経はわかりません。
日本が生意気言うから中国や朝鮮半島の反発を招くんだって人もいますが、日本って生意気言いましたか?
中国にODAあげないぞとかは言いましたがもう拉致の問題は政府はやりたくないでしょうね。
金さんが日本という国から本気で責められることは無くなったと思っています。

中国は日本からもらったODAを武器に変えてアフリカ各国にせっせとばら撒きました。
おかげで国連ではあれだけお金渡したのに、アフリカは中国の票です。
あそこは国家より部族という意識だから他部族との戦争に武器は必須なんよね。

で、このことから、武器の輸出相手国は少なくとも表面上は友好的になります。
相手が使うかどうかは別として、これも外交の一環なのです。

武器輸出3原則の緩和が言われていて、それは大企業が軍需産業で大もうけしたいという陰謀だという人がいます。

はぁ?
日本が世界中に武器を輸出できるとして、儲かるんでしょうか?
イラクに派兵させたのはトヨタや三菱が軍用車両のコンバットプルーフをして、世界各国に売りたいんだそうです。
そんなことしなくても世界中のゲリラやテロリストが日本の車喜んで使ってくれてますけど。
「○○工務店」と書かれたトラックがアフガンで走り回ってたりします。
それは中古だから儲からんというかもしれませんが、そんな人がバカ高い日本の軍事車両なんか買ってくれるはずがありません。
それだったら複雑で利益率も悪い軍用車両なんか売らずに普通の車をせっせと売ったほうが儲かるってもんです。
小銃なんかは儲からないけど、地雷はぼろ儲けできるという人がいます。
で、誰に売るんですか?
日本のほか、けっこうな国々が地雷撤廃してますよね?
持ってる国もそんな安くて高度技術がいらないもんをわざわざ輸入しますか?
ゲリラやテロリストに売りまくるんでしょうか?
地雷の利益が現在の総利益の8割くらいいくならそれも可能でしょうが、落ちた信用を地雷だけで取り戻すのは無理じゃないですかね。
そんなもの売るより普通に商売してたほうが遥かに儲かります。
日本の軍需産業なんて利益からみたら悲しいもんよ。
川崎重工では航空機産業に全社の4割の資本を突っ込み利益は25%程度です。
ステータスとしてしか使いようがないんです。
そんなもんより橋やプラントせっせと作ったほうがお金儲けになる。
そう考えると日本が戦争して儲けたがってるという言葉がいかに虚言かがわかります。
平和なほうが日本儲かるもん。
イラク戦争のおかげでどんだけコストが高くなってることか。

さて、軍事力というのは「使われないこと」を究極の目的として整備されます。
相手に見せつけて侵略の意図を削ぐという「抑止力」としての役割が第一義なのです。
「抜かずの剣」が最高なんです。
使えばそれは失敗なんです。

自衛隊に限らず軍隊というものは民衆の弾圧のためにあるという人は、有事になったときはどうするんでしょう?
自衛隊は危ないから頼れませんね。アメリカ軍も同様です。
地球防衛軍呼ぶしかないかなあ。
それは冗談として、有事法制がない日本で私が何より怖いのは、何かがあって徴発されても補償される法律がどこにも無いことです。
うわー、有事に自衛隊やり放題ですね。あ、刑法の適用受けるか。
でも緊急避難だった場合は「仕方なかった」で済まされるわけだよな。
ま、軍隊が嫌いな人はそんな想定しないんでしょうけど。
有事法制があったら戦争するって人は刑法が何のためにあるのか考えましょう。
事態に備えたもので、犯罪を起こすために刑法があるんじゃないですよね?

自衛隊が有事に暴走しないようにするのは国民の役目です。
自衛隊が国軍化されたらアメリカの尖兵になると思う人は政治に訴えればいいんです。
あいまいにしておいて許してくれるほど世界は甘くありません。ヤクザの世界と同じです。
有事に出来ること、出来ないことをきっちり決めておかないとエラい目にあうんです。
集団的自衛権で論議するのもなんだかなあです。
ロシアの核ミサイルは日本に来ずにアメリカに行きました。よかったよかった。
じゃないでしょう?商売相手がなくなって日本は大困りです。
究極的にはロシアが攻められてもどこが攻められても日本は助けにいかないと困るんです。
そこまでの能力はないですけどね。
しかし、「自衛軍」って名前は何とかならんかなあ。どこの国が「侵略軍」なんて名前を自国の軍につける?
それと同じことです。自分を護らない軍隊はないんだから。

最後に仮想敵国の話。
仮想敵国は、たとえ全世界が友好国であっても存在します。
侵略する意思ではなく、能力が問題だからです。
だから、日本の仮想敵国にアメリカはあるし、アメリカの仮想敵国にも日本はあります。
前に言ったように軍備は「備えるもの」です。
何かあったときに無いと困るから用意してるんです。
だから「仮想敵国はありません」とかいう国があったら笑うか、地勢的状況を見て納得するか(誰も相手にしない国とかね)しましょう。

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コメント

 突然で恐縮ですがご招待です
 「中国/犯罪」に関するクイズを作りました。
 お近くへおいでの節は、どうぞ拙宅へもお立ち寄り下さい
→ http://blog.q-q.jp/200512/article_85.html
(ご迷惑でしたら、お手数ですがコメント、TBの削除をお願いします)

投稿: 素町人@思案橋 | 2005年12月16日 (金曜日) 13:04

問題点を判りやすく表現されてますね。
「非武装中立」理念としては、ごもっともですが、現実はそれを許してはくれないかもしれません。
日本人はとかく、「スローガン」に酔い、踊らされる傾向にあります。
戦前の様々なスローガンに取って代わっているのが、「非武装中立」で、その言葉のもつ意味を真剣に考えることなく、”酔っている”のでしょう。
「有事法制」、早く制定するべきですね。
>しかし、「自衛軍」って名前は何とかならんかなあ。
60年以上前にヨーロッパを席巻した国の軍隊も「国防軍」でしたね。
大陸で民衆を虐殺し、侵略を欲しいままにしている党の軍隊は「人民解放軍」ですね。
アメリカの防衛機関は「国防省」。

皆、名前と逆の存在になっています。
「自衛軍」、憲法上の表記だけにしといたほうが良いかも?ですね。

その上、EUに刺激されたのか、東アジア共同体なるものを、提唱する人もいるようですね。
ヨーロッパとアジアの違いを考えずに、そのような考えに走るのは危険ですね。
EU諸国は、民主主義国家で構成されています。そして、隣国を敵視するような教育を国を挙げて遂行している国は無いはずです。彼らは戦争に飽きたのでしょう。
東アジアにも、民主主義が根付きつつありますが、国名に"民主主義"を冠する大国は、単一政党による中世的絶対封建制を強いていますよね。
その他の国も含めて、他国を敵視する教育や政策については、第二次大戦前のナチスドイツによるユダヤ人迫害を見るようですね。
東アジアで共同体を作るには、東アジアの人々の熟成が必要ですね。
それには100年以上の歳月が必要でしょうね。

投稿: ちゃめ | 2005年12月17日 (土曜日) 00:13

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