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2007年11月14日 (水曜日)

【創作】妄想恋愛

投稿するところだったんだけど、いつの間にか無くなってました。

温めすぎると腐るってことですね。

しかたないので、こんなとこで発表(笑)

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出会ったきっかけは些細なことだった。
相手の落としたハンカチを拾っただけのこと。

驚いたのは顔も背格好も、容姿が瓜二つだったこと。
双子といっていいレベルだった。
でも、お互いに面識はないし、親族でもなさそうだった。

基本的な趣味や性格も似ているようで、付き合い始めるのに時間はかからなかった。

ある日、家に呼んで家族に紹介したときは、何故か両親は不機嫌で、彼女が帰った後に「もう会わないように」と言われた。
もちろん私は反発して隠れて逢瀬を楽しんでいた。

半年ほども経った頃、元から悪かった心臓がついにガタがきて入院することになった。
特殊な病気であり、移植以外に治療方法は無く、ただ病院で心臓を待つ身となってしまった。

親がいないときを見計らって彼女は見舞いに来てくれてたが、ある日突然来なくなった。
私のような欠陥人間に興味を失ったのか。それもまた彼女にとってはいいかもな、と思い始めた時、移植する心臓が見つかったと知らされた。

やがて退院し、普通の生活が送れるようになり、二十歳の誕生日を迎えた日、両親に「大事な話がある」と座らされた。

実は、私はクローン実験で作られた人間なんだそうだ。
実験体は男と女の二体作られ、経過が観察された。
しかし、男には心臓に欠陥が、女には生殖機能に欠陥があることがわかり、この実験は終了した。

さりとて出来上がった実験体を廃棄という訳にもいかず、里親が選ばれてそれぞれ育てられたのだそうだ。

そして、私が入院してしばらく経った頃、彼女の欠陥は生殖機能の欠如ではなく、突然に臓器が老化することだったことがわかった。
生殖機能を検査した際には、既に卵巣は第二次性徴を迎えることなくその役目を終えていたのだ。

彼女に真相を話したとき、迷わず自分の心臓を移植してくれと言ったという。
そうして私は拒否反応ゼロの心臓を手に入れたのだ。

もちろん、彼女の特徴を受け継ぐ心臓であるから、いつ機能が停止するかはわからない。
だから、二十歳の誕生日である今日まで隠していたのだという。
「今日からお前も大人なのだから、このことと向き合いどうするか自分で決めろ」と。

彼女は私の前に姿を現すことは無くなったけど、私は彼女の鼓動を感じることができる。

この命終わるその日まで、病める時も健やかなる時も彼女と共に生きていけるのだ。
これほど幸せなことがあろうか。
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投稿じゃないので大幅に引き伸ばし。
彼女の欠陥も納得の行く形になるように大きく悩みました。
一応異性の一卵性双生児はありえないとか考えてはあります。

「どこかで見たことあるような」とか言うの禁止。
私の作る話はかならずどこかで見た話です。

最初は捻りに捻ろうとして、「花ざかりの君たちへ」の逆パターンで女子高に放り込まれ、そこで出会った女の子に恋をするものの、親に紹介したら小さい頃に里子に出された生き別れの弟だった。
つまりは女装でゲイで近親相姦というのを考えたけど、ここまで考えて「これは同じネタがある」と思ったので、止めました。

何のネタかはクイズにします。


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