【鬼太郎】第37話 髪は女の命
夜道を歩く女性が妖怪に襲われます。
ターゲットは長い黒髪の女性で、妖怪の髪の毛の先が剃刀になって髪の毛を切られてしまいます。
剃刀が西洋風なのは気になりますが、妖怪もモダンになったんでしょう。
次のターゲットはシャンプーのCMにも起用される人気アイドルです。
今回は女性メインのため、背景よりも人物に比重が置かれた作画です。
それだけに綺麗な女性が綺麗に描かれてます。
妖怪は「美しい髪が恨めしい」とこうやって背後に立つわけです。
まっこと日本のホラーテイスト。
こんなもん見たら当然パニックになってエレベータのボタン連打です。
定番のシーンですな。このときばかりは高橋名人を超えられるかも。
危ういところで開いた扉に飛び込み、閉めるボタンを連打。
閉まって一安心と思うも、扉がきしんでます。
髪が入り込み、スッパリ切られてしまいました。
そんなとき、長い黒髪を手入れする一人の少女が。
今回のキーパーソンである、加奈です。
外の気配に気づいて部屋の扉を開けると、廊下の向こうの部屋にさっきの妖怪が入っていくところでした。
「お姉ちゃん」と呟いてるのは妖怪の正体ですか。
白く長い髪の妖怪は「終わりにしなくては」と泣いています。
鬼太郎の家ではオヤジが乾布摩擦に余念がありません。
「健康な体に健康な精神が宿るから」と言ってますが、「健全」ではないんですね。
もともと誤訳のようですが、「健康な精神」ってなんだろう?精神病じゃないってことか?
そんなほのぼの風景にかわうそや呼子、ろくこさん達が走りこんできます。
妖怪長屋最大のピンチだと。
駆けつけてみると長屋が崩れそうなほど揺れています。原因は子泣きじじいでした。
ちゃんちゃんこを放り投げると子泣きを拘束してきました。
「イヤじゃイヤじゃ」と泣き喚いてます。そりゃ、長屋も壊れるだろ。
子泣きが暴れてた原因はミサというアイドルが髪の毛が切られたことでした。
冒頭で妖怪に髪を切られたアイドルですね。
子泣き曰く「エーゲ海の黒真珠」だそうで、仲間由紀恵の髪みたいなもんか?
子泣きの嘆きは深く、普段は線でしかない目がこんなウルウルになってます。
ある意味世界が崩壊してるな。
おぬしが髪フェチとは知らんかったわと呆れながら、「ワシの髪で我慢せい。カリブ海の白真珠じゃ」とポーズをとる砂かけばばあ。
そんな無茶を言ってはいけない。
子泣きもやはり長くて黒い髪がいいと泣き喚きます。
何とかその場を治めて家でネコ娘を前にして話す鬼太郎。
オヤジはもしかしたら人間の仕業ではないかもしれないと言い出します。
根拠は「肌のハリがいまひとつ」ということだそうです。悪い予感がするときは肌のハリがなくなると。
それで乾布摩擦してたのか。
鬼太郎とネコ娘は呆れ顔ですが、妖怪ポストに手紙が届きます。
前は鬼太郎が自分で回収してましたが、今はカラスが持ってきてくれるんですね。
内容はオヤジの言ったとおり、今回の事件が妖怪の仕業であることを示すものでした。
今回の妖怪は人間に取り憑いているようです。加奈のお姉ちゃんかな。
それを盗み聞きしたねずみ男はそれを雑誌社にタレコミます。
ケータイ持てないから公衆電話からですが、なかなか見なくなりましたねえ、公衆電話。
連続髪切り魔逮捕の瞬間のネタで5万円だそうです。けっこう出しますね。まだ口約束ですけど。
それを後ろで聞いてた白髪の女性がいました。
けっこうな美人ですからねずみ男も機嫌よく逮捕の瞬間に立ち合わせると約束します。
見るからに妖怪っぽいけど、ねずみ男は気づかないのね。
鬼太郎が依頼人の家に行くと加奈が出迎えてくれました。
どうもさっきからジャレコの「スーチーパイ」に出てきそうな気がしてなりません。
ネコ娘が綺麗な髪の毛だと感心してますが、前ならこんな綺麗な子が鬼太郎にすがったら、まずはヤキモチ焼いてました。
勝ち組の余裕なのかな?
何が起こったのか問う鬼太郎にわからないけど姉に会ってくれ、怖いという加奈。
まあ、あんなお姉さんの部屋には行けないわなあ。
そのとき二階から異音が。お姉ちゃんの部屋のようです。
急いで二階に上がる鬼太郎。下駄を履いたままです。
初対面の家で失礼にもほどがありますが、下駄は鬼太郎の大切な武器だし、この場合はSWATが踏み込むようなものなんでしょう。
鬼太郎が部屋の扉を開けると中の妖怪が髪の毛で攻撃してきました。
髪の毛が壁に突き刺さります。ある意味触手系ですな。
妖怪は鬼太郎が怯んだ隙に逃げていきました。
逃げる妖怪を追う鬼太郎とネコ娘。
ネコ娘四つ足で追いかけてますね。ちょっと後ろから見てみたいような気も…
行き止まりの塀を乗り越えた妖怪を追った鬼太郎とネコ娘が見たのは空き地に立つ妖怪とねずみ男でした。
ねずみ男はこんな早くに妖怪と遭遇できるとは思ってなかったので渋い顔です。
取材スタッフが到着してからでないと報酬貰えないですからね。
一緒に連れてきた白髪の女性が「見つけたぞ、黒鬼髪」と言うのを聞いて驚くねずみ男。
ここまで妖怪だったことに全く気づいてません。半妖怪だし仕方ないか。
逃しはしない!と白髪が伸びて黒髪鬼に襲い掛かります。黒鬼髪を締め上げる白髪。
オヤジによると、黒鬼髪と白鬼髪だそうです。
何らかの事情で黒鬼髪が目覚めたので、白鬼髪が封じに来たようです。
鬼太郎は取り憑かれた女性を引き剥がしてからだと主張しますが、白鬼髪はできないと一蹴。
複雑に絡み合ってるので無理、人間ごと永久に封じると。
そう言われてハイそうですかな鬼太郎ではないのでリモコン下駄で攻撃し、黒鬼髪の拘束を解いてしまいます。
逃げようとする黒鬼髪を迎え撃つネコ娘。
黒鬼髪が戸惑ってる隙にちゃんちゃんこを投げて拘束します。
鬼太郎が「里奈さんから離れろ!」と言ってますが、いつお姉さんの名前を知ったのでしょう。
手紙に書いてあったのかな。
あと一息というところで黒鬼髪がフルパワー発揮、ちゃんちゃんこを吹き飛ばします。
そんなことができる妖怪はそんなにはいません。すさまじいパワーだ。
逃げた黒鬼髪を見て「だから無駄だと言ったのに…」と怒る白鬼髪。
「もしまた邪魔するなら、次は容赦しない」と去っていきました。
黒鬼髪は、貧しさゆえに髪を売らねばならなかった女性たちの恨みから生まれた妖怪です。
白鬼髪は髪を売らねばならなかった女性の悲しみから生まれた妖怪だそうです。
つまり、二人は双子のようなもので、髪を切られた恨みと悲しみを背負う妖怪だとか。
女性の髪を無理やり切れば、その苦しみは黒鬼髪に込められるのだから、自傷行為みたいなもんですか。
黒鬼髪の本当の意思ではなく、取り憑いた人間の意思が係わってるようなので、妖怪にとっても悲劇です。
加奈が言うには、姉の里奈は神社に祀られてた御神体の髪の毛を盗んだんだそうです。
それが黒鬼髪だったので取り憑かれたわけですな。
そんな危険なものを…と思いますが、そういうもんだから神社で祀るんだよな。
盗んだ動機は加奈のためでした。
人気ヘア雑誌のコンテストに加奈を優勝させて専属モデルになれるように。
封印のために祀られてた髪の毛はいつの間にか「身につけると願いが叶う」という開運グッズに伝承が変わったようです。
つまりは、加奈をコンテストで一位になれるように、他の綺麗な黒髪を切ってまわってるということです。
それで優勝してもなんだかなあですが、世間的には人間の仕業だと思われてるようだから、コンテスト辞退してる人間も多そうだな。
それで優勝したら疑いが一気に集まりますけど。
里奈と黒鬼髪を引き剥がす方法は古今で調べればいいとして、問題は白鬼髪よりも早く黒鬼髪を見つけ出すことです。
「そういうことなら私たち女の子チームに任せておいて」とネコ娘。
今回は安定してネコ娘が可愛いから安心して見られるなあ。
何をするかといえば、もちろんおとり捜査です。
長い黒髪の女性が並んで歩いてたら黒鬼髪が見逃すはずがない、と。
夜道を歩く妖怪Gメン。
一人(一番左)ちょっとアレな体型の人がいます。
さっそくかかる黒鬼髪。
襲い来る剃刀を受け止めたのはネコ娘でした。
まさしく女の子チームだ。いつもは赤毛(茶髪?)ですからちょっと新鮮。
ネコ娘と合わせて考えられることは黒髪は色気があるということです。
残りの「女の子」って誰だ?という嫌な疑問が頭をよぎりますが、三人目はお歯黒べったりでした。
しかし、もう「女の子」はいないはず。では、さっきのアレな体型の人は?
子泣きでした…orz
女の子ですらない…。
このシーンはなかなか印象的なので、動画でも紹介します。
黒鬼髪がうろたえてますが、子泣き見てじゃないだろうな。
とりあえず分離が目的なので、牽制程度に飛びつきます。
そんな子泣きは髪に縛られますが、気持ちいいようです。さすがは髪フェチ。
問答無用で潰せないので限界がきかけたところに一反木綿に乗った鬼太郎が封印用のお札を持って登場しました。
髪で襲撃する黒鬼髪に対して髪の毛で対抗する鬼太郎。
できるのは知ってるけれど、殆ど見たことないので、凄い違和感があります。
鬼太郎は髪はお前の専売特許じゃないと体内電気を使いますが、当然里奈も苦しみます。
「あ、いけない!」じゃないだろ。
隙が生まれて髪に縛られ、お札を破られてしまいました。
そこに登場する白鬼髪。追いついたか。
剃刀で鬼太郎たちを解放、黒鬼髪と白鬼髪の壮絶な戦いが始まりました。
一点集中の白鬼髪と数で勝負の黒鬼髪ですか。
激突寸前で鬼太郎が間に割って入りました。黒鬼髪をやられては困りますからな。
しかし、双方から切りつけられる鬼太郎。
白鬼髪としては、人間のせいで黒鬼髪が苦しんでるのだからそれを一刻も早く止めたいわけで、一種の愛ですか。
諦めろと迫られても諦めるもんかと返す鬼太郎。傷だらけです。
それでもジリジリと黒鬼髪に近づいていきます。
オヤジも危ぶみますが、「まだ里奈さんを助ける方法は残っている!」と鬼太郎は上半身裸に。
そこには呪文が。
鬼太郎はもしものために封印の呪文を体に書いておいたのです。
書いたのはオヤジですが、鬼太郎が力負けすれば当然取り込まれます。
それを覚悟の攻撃というわけです。
里奈に自分から黒鬼髪と離れたいと願えと言う鬼太郎。
里奈の意思なくしては呪文も効果半減以下ですからな。
加奈の名前を出した時、里奈の意識が表層に出てきました。
それを引っ張り出そうとするも、逆にやられて力を失う鬼太郎。
これがサブタイトルの「鬼太郎敗北!」ですか。
いよいよトドメをさされようとする鬼太郎。
それを止めたのは加奈でした。
お姉ちゃんがいてくれれば髪の毛なんかどうでもいいとどんどん髪の毛を切り続ける加奈。
妙な迫力があります。
これを見て浮かび上がる里奈の表情に浮かぶ涙。
これは黒鬼髪が流しているもののようです。
黒鬼髪が白鬼髪のように髪を切られる悲しみを知ったのを知ると、白鬼髪は自分も苦しみを、恨みを知って共にしようと黒鬼髪を抑え込みます。
その助けもあって鬼太郎は里奈を助け出すことができました。
黒鬼髪と白鬼髪はそれぞれ一房の髪の毛に戻り、一緒に神社に奉納されました。
もう妖怪になることはないでしょう。
姉妹もさらに仲良くなったし結果オーライかな。
可愛い子はショートでも可愛いということで。
黒鬼髪は富沢美智恵、白鬼髪は金月真美ということで、毎度ゲストは最近の声優がさっぱりわからない私向けみたいな中堅どころを使ったラインナップです。
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