【特撮】電王最終回 記憶を重ねて歴史は続く
いよいよ最終回ですが、ゼロノスとデスイマジンとの戦いからです。
前回のゼロノスに迫る鎌は「無かったこと」になったか戦いの中の一場面になったようですね。
しかし、デスイマジン強いですな~。力を解放して風が吹き荒れたらゼロノスの変身ベルトが吹っ飛んで変身が解除されちゃいましたよ。
そんな侑斗の前からデスイマジンは消えました。そら、世界が消滅しようってんだからここにいる理由はないわな。
時間稼ぎは終わりました。
カイは、分岐点だろうが特異点だろうが全部吹き飛ばしてやると意気込んでますが、それができないから特異点なのでは?
もう正常な判断もできないようですな。
そこに帰ってきた良太郎とモモタロス。
「この時間は、絶対消させない」と真剣な良太郎。
なにせ、キンタロスやウラタロスの人生も背負ってますから。
大量のイマジンの前で、モモは「俺達二人だけなんだからな」と言ってます。
リュウはもう使い物にならないという判断でしょうか。
「ここまできて迷ったりはしてねえだろうな」というモモ。
戦いが終わって勝利すればモモたちは消滅するから、そこに良太郎の葛藤があります。
消滅しようとするモモタロスに向かって、ついに良太郎が望みを言おうとします。
それに対して「できねえ望みは聞かねえぞ」と返すモモ。イマジンとしては考えられない答えですが、ずっと一緒にと言われても困るか。
ところで、何でモモたちは実体化したまんまなんでしょう?
カイがキレてイマジンを全部実体化させましたが、あのアオリを食らってるんでしょうかね?
モモたちもイマジンだし。
「ボクと、最後まで一緒に戦ってくれる?」
それが良太郎の望みでした。
もちろん本当は違うことが言いたかったんでしょうけど、良太郎は無理を言う子ではないので。
「お前の望み、聞いたぜ」と振り返るモモ、かっこよすぎます。
良太郎はライナーフォームに変身し、モモと一緒に突撃をかけました。
イマジンが憑けないし、選択肢はこれだけか。
でも、デンカメンソードは使えるのね。必殺技は出せないだろうけど。
ボロボロになった侑斗にもイマジンが襲い掛かります。
変身ベルトを持ち上げるものの、カードがない。意を決して素手でかかろうとしますが、そこにデネブが来ます。
病院のほうは全部やっつけたそうな。今回一番強いんじゃないか?デネブ。
まだ戦おうとする侑斗にカードが無いと指摘するデネブですが、侑斗がポケットから取り出したのは良太郎から渡された懐中時計でした。
「過去が希望をくれる…やるしかないだろ!」そういってイマジンたちに突っ込む侑斗。
勝ち目はあるのか?
モモタロスとライナーフォームは襲い来るイマジンをバッタバッタとなぎ倒してます。
デンカメンソードの使い方も随分サマになっていて、モモの特訓の成果が現れてます。
それでも、モモの刀さばきに比べたらまだまだなんだけど(笑)
その場をモモに任せて良太郎はカイのもとへ。
カイ相手ならライナーフォーム(電車斬りナシ)でもいいかなと思ったけど、指パッチンひとつでデスイマジンが出てきました。良太郎が勝てるとは思えんな。
ピンチになった良太郎に気づいたリュウタロスが食堂車を出て行きました。
今まで消えるのが怖くて動けなかったのに、ついにリュウが動きますか。
侑斗は素手でイマジン相手にしてますが、特にやられることもなくパンチやキックを浴びせてます。
イマジンって身体能力的には人間とそう変わらないのか?
デスイマジンに全く敵わないライナーフォームですが、カイを抱きかかえて一緒に高層ビルから落ちていきました。自爆特攻です。
でも、世界の崩壊には成功しました。
良太郎は、下にやってきたリュウタロスのおかげで軽傷ですみました。
「何にもできなかったよ」って落ち込むリュウにこれからだよと告げる良太郎。
確実に心は強くなってます。前から強くはあったのですが、戦いを経て、何事にもくじけない心を手に入れました。
「過去なんか覚えてなくても、時間なんて手に入る。これからが俺たちの時間だ」と満足げなカイですが、「違うよ。この時間も未来も、君のものじゃない」と良太郎が宣言します。
実際、壊れたのはカイの周りだけで、残りのビルや街並みは元のままでした。
カイはまた良太郎が修復したのだと思い、また世界を壊さないといけないのかとボヤきますが、無駄だと良太郎が告げます。
消えたはずの未来に特異点が残ってることを、桜井と愛理が守ったものを気づいてないと。
未来の特異点は桜井と愛理の子供でした。だからこそ桜井や愛理が分岐点の鍵に見えたのですが、それを良太郎の記憶から消すことで一時的に隠すことに成功しました。
そして、その消えた子供がハナさんだったのです。
このへんはいろんなブログで指摘されてたことですね。
そうなると、ねじれたレールが繋がったとき、あれがハナの未来に繋がったということで、あれからこっちはよほどのことがない限り、カイが何をしても無駄だったってことか。
だんだんカイが憐れになってくるな。
カイの怒りは相当なもんですから、コハナに対して「オレ死んで欲しいって顔してるよな」と怖い顔向けてます。
今までの「怒ってる顔」って笑ってましたけど、ついにそんな余裕は無くなりましたか。
カイとの戦いの場に赴く侑斗にデネブが一枚のカードを渡します。
桜井がデネブに託した最後のカードです。これを使えば桜井の存在は全て消えます。
これで戦いがどう終わろうとも桜井と侑斗は分離され、違う時間を生きるようになります。
それが桜井が侑斗に託した最後の希望だそうですが、桜井は過去の自分には同じことをさせたくなかったのか。
まあ、他人が肩代わりしてくれるならして欲しいと思うわな。
デスイマジンを筆頭に襲い掛かるイマジンたちに対して、良太郎が変身しようとしたとき、デンライナーが走ってきました。
「ちょっと待ったぁ!」とモモが、キンが、ウラがやってきました。
「オーナー居なかったから」ナオミが連れてきたそうです。
ま、キンやウラを置いてきたのは時間的制約だったから、それが無ければできますわな。オーナーいなければ(笑)
「お前ら、消えてもいいわけ?」と訝しげな顔のカイ。
「もうそういう話はウンザリなんだよ」とモモ。
その辺の葛藤はモモたちにとってはとっくに終わった話ですからな。
横から見ていてモールイマジンに襲われそうになったコハナを助けたのは侑斗でした。
侑斗が殴ったらイマジン吹っ飛びました。やっぱり弱いんじゃ?
良太郎は、まずはガンフォームに変身です。
「お前たち倒すけどいいよね。答えは聞いてない!」を久しぶりに聞きました。
侑斗も変身してアルタイルフォームに。
デネブとダブルで「最初に言っておく。俺たちはかーなーり強い!」です。
もう最終回だから総決算です。
やっぱリュウタロスは軽やかに踊るように戦うなあ。
でも、調子に乗りすぎて吹っ飛ばされ、その先にキンがいたのでアックスフォームになりました。
こういうのって「憑依」で複数のライダーになる電王の専売特許だね。
リュウは「ずるい~」と言ってますが、不可抗力だろう。
「俺の強さは泣けるでぇ~」と突っ込んだキンは、デスイマジンと何回か打ち合いしたらロッドフォームに変わりました。
力的には互角だったけど、前々回で活躍してるからこれでいいのか。
「お前、ボクに釣られてみる?」とロッドフォームは得意の足技で攻め込みます。
最初に腕で攻撃を受け流したけど、効いたのか腕を振ってますな。力ではかなわないと。
隙を見て後ろから鉄パイプで襲い掛かるコハナ。
こういう子供が将来鉄パイプもって深夜の繁華街を徘徊するようになるんです。
ドラマでやってたから間違いありません。テレビが嘘つくはずないんです。
そんなものがイマジンに効くわけがない(いや、コハナの力なら通じるんじゃないか?ってのは野暮なツッコミなので)ので、ピンチになりますが、それを救ったのはなんとジークです。
「姫、久しぶり。小さくなった姿もまた、麗しい」というのは相変わらずすぎて笑いが出るほどです。
見た瞬間にハナだとわかるのもジークゆえか?
良太郎「嘘でしょ…」
モモ「なんであの鳥ヤロウがいるんだよっ!」
ナオミ「たまたま居たんで連れてきちゃいました」
ってナオミ最強だよ。どこにいたんだよ、ジーク。
「姫は私が守る。家臣一同、心置きなく働くがよい」というのは相変わらずのジーク。
そんなこと言われたらモモ的にはムカツク以外の何物でもないので、ウラに交代を命じます。
まだ早いと言うウラを無理やり押しのけてソードフォームに。
ゼロノスもデネブと合体してベガフォームになりました。
「最後に言っておく。侑斗をよろしく!」って最後までデネブだなあ。
「お前、バカ!」というツッコミも最後かな。
デスイマジンに二人で戦いを挑むソードフォームとベガフォーム。
これはデスイマジンといえども受けるので精一杯です。
「お前ら、いくぜ!」の掛け声ともに始まる正真正銘のクライマックス、「俺の必殺技・ファイナルバージョン」です。
赤熱したオーラソードがデスイマジンに当たり跳ねていきました。
キンの斧に当たってまたデスイマジンに飛ばし、跳ねたソードはウラの元へ。
またしてもデスイマジンに一撃して、今度はリュウに。
「いっちゃえ~」と撃ったのを、角度が甘かったのかジークが少し跳ね飛ばしてベガフォームへ。
ベガフォームが撃ったソードをソードフォームが受け止め、デスイマジンを滅多切り。
まさに、全員の力を結集した最後の必殺技でした。
「終わった…くっそぉ。けど、お前らも消える。イマジンはみんな、消える」
そう言い残してカイ、及びイマジンたちは砂になって消えていきました。
電王もプラットフォームに、ゼロノスもアルタイルフォームに…
ものすごくあっけなく消え去りました。
ゼロライナーに戻った侑斗が見たものはテーブルに用意された食事。
「侑斗へ
椎茸ちゃんと
食べて」
こんなもん、侑斗でなくたって泣けるわ。
今回の電王で一番泣けたシーンです。
駅長とオーナーの対決もいよいよ最後、オーナーの入れたスプーンで旗が傾きます。
良太郎も膝をついて泣いています。
一年も一緒に戦ったんだもんね。
「まだ話したいことがあったのに。さよならも言えなかった」
別れってそんなもんです。それを後悔する人はいろいろと準備しておくことですな。
ところで、いきなり画面下から出てきたこの赤いものはなんでしょう?
「やっべぇなあ、タイミング逃した」と呟くモモ。まさしく「困った~」です。
「早く出てったほうがいいって」というウラですが、この状況で出ていけるのはよほどの勇気がいるぞ。
まあ、放置しても状況は悪化するばかりだけど。
「無理だよおめえ。あんだけ盛り上がってんだからよ、出ていけねえよ!」というモモの気持ちが正しいです。
このプラカード、慌てて作ったんだろうけど、文字のバランスがアレで、「上」だけ小さいのはモモらしくていいなあ。
「じゃあボクが」と出て行こうとするウラを止めるモモ。
「なんでお前なんだよ」と。あくまで自分が一番でないといけないんだろうな、モモ。
「アレたちは何故私の名を呼ばぬのだ?」と悩むジーク。そら、ここで出てくるほど覚えられてないだろ。
さりげなく出ていこうとするジークですが、「コラッ。お前が行くな」とキンに取り押さえられます。
「じゃあボクがいく~」と飛び出すリュウは皆に抑えられました。
「何故私の名を呼ばぬ!?」と立ち上がるジークをモモとキンが抑え。って何にも進まんがな。
それでも「私が真っ先に」と立ち上がるジークはカッコいいぞ。
全員に「頭が高い」と押し付けられますが(笑)
こんだけ騒げば良太郎に「何やってんの?」と聞かれるのも無理はない。
何故モモたちが消滅しなかったかの種明かしがオーナーからされます。
倒れずに持ちこたえた旗を前にして。
「記憶こそが時間。そしてそれこそが人を支える。もう誰の記憶に頼ることもない。彼らが共に過ごした時間と記憶が、彼らを存在させるんです」
つまりは、この一年いろいろやってきた思い出があるから存在しうるって話ですな。
それだったら前からわかってただろというツッコミはあるかもしれませんが、世界の修復と同じくこれは一種の賭けでした。
しかも、存在が可能なほど大きな記憶だったかは消滅してみないとわからないんですから。
あ、対決はオーナーの勝ちですね。この状態から駅長がスプーン入れるの不可能でしょうから。
泣きながら椎茸ご飯食ってる侑斗のところにもデネブが帰ってきます。
「侑斗、椎茸ちゃんと食べた?」と聞くデネブに「椎茸入れんな!」と泣きながら抱きつく侑斗。
この絆、この記憶こそが存在なのですね。
病院では愛理さんが目を覚ましていました。
この愛里さんは一年前に消えた愛理さんです。良太郎が時間を守れたので帰ってこれました。
その脇には桜井が。
消滅する桜井に向かって「いつか、きっと…」とあの日の言葉を繰り返す愛理。
過去に戻った侑斗が桜井になるのか修復された世界に桜井が戻ってくるのかわかりませんが、いつか桜井は復活するのでしょう。
オーナーにパスを返す良太郎。
戦いは終わりました。それは皆との別れを意味します。
最後の挨拶をしてくるキンたちですが、モモだけは向こうを向いたまま無言です。
ミルクディパーにはいつもの時間が戻り、良太郎は土手を自転車で走る生活が戻りました。
その横を走るゼロライナー。
侑斗とデネブが別れの挨拶をします。
ここで「Climax Jump」流すなんて反則だろう。今までの思い出が一度に蘇っちゃいます。
ゼロライナーが消えたと思ったらデンライナーが。
コハナが手を振り、オーナーがスプーン消失マジック、ナオミはコーヒー出してます。
状況的に飲めなくて本当に良かったな。
ジークやウラ、キン、リュウもそれぞれに別れの挨拶をしますが、モモだけはふてくされたまま。
どうすんかね~?と思ったけど、「また会おうぜ!」と窓から手を振りました。
それでいいんだよ、モモ。
消えたデンライナーに向かって「いつか、未来で」と呟く良太郎。
ハナもイマジンたちも未来にはきっといるんじゃないかな。
ハナ役の白鳥百合子降板意向は脚本を大きく変えざるを得なかったでしょうが、その制約の中で一番幸せな物語になったと思います。
今回はまさに「最後までクライマックス」というかお祭り騒ぎだったし。
電王は終わったけど、良太郎たちの物語はまだまだ続きます。
人との記憶を積み上げ、時間を、歴史を作っていくという物語が。
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