【鬼太郎】第44話 チョイ悪は魅惑の香り
ねずみ男が歩いていると、目玉のオヤジみたいなのを踏みつけます。
オヤジを踏んだかと思って慌てるねずみ男ですが、そのオヤジはガラが悪いし、何より目玉が毛で覆われてます。
「目玉に毛が生えて何が悪い」と言われて「目玉に毛が生えると見づらい」と返すねずみ男も妖怪なのだなあと思わされます。そういう問題じゃないだろうに。
ガラの悪いオヤジの正体は「毛目玉」でした。
「お前に毛が無けりゃ、目玉のオヤジにソックリだな」というねずみ男に「誰だい、そいつぁ」と返す毛目玉。
「鬼太郎のオヤジだよ」とねずみ男が教えてやると妖力の強いやつだと聞いたことがあると思い出します。
ねずみ男はコイツだと写メを見せてやります。ねずみ男、携帯持ってるのな。
それを見て毛目玉はオヤジになりすますことを思いつきます。毛を剃ればいいんだから簡単なもんです。
ちょっと口髭のあたり残してるのは「だんでい」というやつかな?
鬼太郎の家ではオヤジがファッションに頭を悩ませてます。ニット帽とかマフラーのようですが。
「たまにはイメチェンしようと思っての」なんだそうです。
どうも、人間界のファッション雑誌に触発されて、チョイ悪オヤジをしてみようと思った様子。
「鍛えたおかげでせっかく体も引き締まったんじゃ。この肉体に相応しい格好をせんとのう」ということのようですが、確かにポージングして筋肉の浮くオヤジなんて見たことないわ。
その頃、毛目玉は横丁目指して歩いてます。
毛目玉は髪様のお世話をしてたのですが、今年は奉納品が何も無かったので、人間を懲らしめようとする髪様のために鬼太郎の妖力を奪ってしまおうと思ってるわけです。
人間を懲らしめようにも、捧げ物が滞ってる状態では妖力がありませんので。
鬼太郎の家に来た毛目玉はオヤジがジョギングしてるのを見つけます。
襲い掛かりますが、オヤジは巴投げで飛ばします。ダテに鍛えてはいないな。
しかし、砂による目潰しからの飛び蹴りで気絶してしまい、気がついたら木に縛り付けられてしまってました。
オヤジを縛り付けられるような木って…と思ったら小さいもので、しかも鬼太郎の家のすぐ近くです。
これだとすぐに気づかれるんじゃないだろうか?
オヤジのふりをして家に入る毛目玉に「それ付け髭ですか?イメチェンしたんですね」と言う鬼太郎。
「うるせえ!文句あんのか!」「いえ」「だったらジロジロ見んな!バカ野郎」と、全く普段のオヤジと違います。
バカ野郎といえば最近はすっかり南千秋なわけですが。
不審がる鬼太郎を見て、もうバレたかと焦る毛目玉に対して「これがチョイ悪オヤジなのか?」と心の中で呟く鬼太郎。それで納得できるのか?
とりあえずオヤジは無視して夕食の買い物に行こうとする鬼太郎に毛目玉はついていきます。
妖怪横丁は妖怪の世界では有名なところで、一度は見てみたいところのようです。
髪様のところに連れて行くのは横丁見物の後で良かろうというところはいい加減なもんです。
横丁に来た鬼太郎の前にネコ娘が現れ、オヤジさんが何だか変わった?と不思議そうにしています。
言葉遣いまで変わってますが、鬼太郎は「今日はチョイ悪オヤジだから」とその一言で説明しようとします。
毛目玉としては妙に突っ込まれてバレては本も子もありませんから、「父さんも可愛い彼女とのデートを邪魔するほどヤボじゃねえぜ。また後でな」と逃げ出してしまいます。
ネコ娘も「なんかちょっとワイルドになったわね。オヤジさん」じゃないだろ。
目玉のオヤジみたいな妖怪がそうそういるわけではないけど、入れ替わっても誰も疑いそうもないな。ぬらりひょんがスパイ潜入させるのは楽ってことか。
毛目玉が逃げてると、あずき洗いが饅頭試食していってくれと声をかけます。
幟も立ってるし、「ちゃんちゃんこサンド」は目玉商品として定着してるようですね。
早速皿に飛び乗って全部食ってしまう毛目玉。
「困るよ、全部食っちゃ」とあずき洗いが慌てても「うるせえ!試食ってのはタダで食べていいんだろうが!」とやり返す毛目玉。店の饅頭も試食させろ!とさらに追加要求です。
「いつもオヤジさんには世話になってるからな」と店の中に入れようとするあずき洗い。
油すましやとうふ小僧も挨拶するし、お歯黒べったりは「たまには風呂に入りに来てくれよ」と大人気です。
これで、オヤジは横丁の顔だと気づきました。
長屋では子泣きが酒を飲み、砂かけが「酒買う金があったら家賃払え」といつもの掛け合いをやってます。
そこに毛目玉が「そこのばばあ、弱いものイジメすんじゃねえ」と割り込んできます。
そして、子泣きに助けてやった礼にその酒寄こせ!と奪い取ってしまいました。
グビグビ飲んだぐらいで赤ら顔になってるから、オヤジよりは酒に弱いんだな。オヤジは大天狗と飲み比べできるぐらいだからな。
前を通りかかったろくろさんに「よお、姉ちゃんイカしてんな」とご機嫌です。
こっち来いやと着物のすそを引っ張られても、オヤジ相手では怒ることもできなくて困るろくろさんが可愛い。
これだけ変でも鬼太郎の「チョイ悪オヤジにハマっちゃって」の一言でだいたい納得するようです。
そこに傘化けが化け蛸が暴れてると飛び込んできます。
「酒もってこーい」と言いながらふらついてるので、酔っ払ってるのでしょう。
普段はマッサージ店を経営してますが、この巨体が酒癖悪いって迷惑以外のなにものでもない。
フラフラ歩いてきた毛目玉が化け蛸を見て、ツマミが欲しかったと食いつきます。
化け蛸は墨を吐いたり暴れたりして振り払おうとしますが、毛目玉もオヤジに負けない身の軽さ、あちこち飛んでるうちに化け蛸の足が絡まってしまいました。
「さすがオヤジさん」と横丁の皆は拍手で迎えます。
特にアマビエがチョイ悪ぶりを気に入ったようです。ヒゲもセクシーだよとか言ってるし。
ろくろさんがチョイ悪ならマフラーも似合うかもと言うと、お歯黒べったりもそりゃいいかもねと賛成します。
意外と人間の流行も知ってるんだな。少し古いと思うけど。
お歯黒べったりが一反もめんを呼んで首に巻きつかせます。確かにカッコいいかも。
アマビエの「マフラー巻くとさらにカッコいいよ」という言葉にまんざらでもない様子の毛目玉。
「マフラーってあたしゃコットンよ」と反論する一反もめんに「そんなこたぁ関係ねえ!イカすぜチョイ悪!」とお歯黒、ろくろさん、アマビエ、かわうそが一斉にコールです。
こんなところにも小島よしおが…
そこで酒が回って気を失った毛目玉ですが、起きると鬼太郎の家でした。
寝てる間に毛が伸びてます。何となくオカマを連想してしまうのですが。
それを剃ってるところを鬼太郎に見られてしまいますが、「ヒゲが伸びてきたんでな」と言い訳したら「昨日は大活躍でしたもんね」と変なことを言い出す鬼太郎です。
これでもオヤジであることを疑わないのか?
「さすがオヤジさんだって皆騒いでましたよ」と風呂の支度をする鬼太郎。
それを見て「いい息子じゃないか」と感心する毛目玉。妖力を奪いに来たんだと思い直しますが、基本的には悪い妖怪ではないんですね。
「父さんどうぞ」と鬼太郎が薦めると、いきなり飲みだす毛目玉。ただのお湯なので、吹き出してしまいます。
怒られて「すみません」と謝りながらおかしいと思い出す鬼太郎。その前に気づけ。
縛られたオヤジのところにオニギリ持っていく毛目玉。
毛目玉が「みーんな髪様のためなんだよ」と言うと「髪の毛村に祀られておる妖怪か?」と即座にわかるあたりはさすがオヤジさんです。
毛目玉が言うには、神様のおかげでワカメや昆布がたくさん採れるのに、ちっとも捧げ物をしないからだそうです。ワカメや昆布の豊漁が髪様って海草が髪にいいからか?
「近頃はどこもそうじゃ。神様も大変じゃのう」と同情するオヤジ。
でも、「お前の息子の妖力を頂いたら助けてやるさ」と言われても大人しくするオヤジではないわなあ。
今日も毛目玉は横丁見物で、酒屋で酒飲みです。昨日の事件解決のせいで、皆が寄ってきて賑やかです。
「綺麗どころも欲しいところじゃのう」と言い出したら、「ワシらがおるじゃろうが」と砂かけが答えました。いや、お前要らないから。
ま、アマビエ含めた妖怪女の子衆が居れば、それ以上何を望もうか?だよな。
すっかりご機嫌で、鬼太郎にも何か芸しろ!と無茶振りをします。
「じゃあ、私が踊るわ」とネコ娘が出てきて毛目玉と踊りだしました。
社交ダンスっぽいけども、楽しいのかな?
鬼太郎も踊らないといけないとは何の罰ゲームだろう?
横丁のみんながいい人ばかりなので、「オレにはできねえ…」ととぼとぼ歩く毛目玉。
毛目玉に追いついた鬼太郎は「父さんはどこだ?」と問い詰めます。さすがに偽者だと気づきましたか。
とぼけようとする毛目玉に「毛が伸びてますよ」と指摘したら、諦めて座り込みました。
どうやら、朝の時点でほぼ気づいてたようですね。それでも酒屋で踊ったりしたのか。
「根っから悪い妖怪ではなさそうだ。横丁が気に入ったのなら住めばいい。」から父さんの居場所を教えろと言う鬼太郎に毛目玉は背を向けて走り出してしまいました。
髪の毛針やリモコン下駄、ちゃんちゃんこで攻撃をしますが、どれも精彩を欠き、毛目玉は逃げ出してしまいます。
見た目はオヤジとほぼ同じですからな。それを本気で攻撃できるのは鬼だけだ。
その頃、オヤジはカラスに縄を千切ってもらってようやく脱出してました。
つうか、早くカラス使えよ。でも、さるぐつわされてるとカラス呼べないのか。
毛目玉はカラスに飛びついたオヤジを反対に人質に取って、「オヤジを返して欲しければ髪の毛村まで来い」とカラスに乗って行ってしまいました。
カラスって鬼太郎の味方ってわけでもないのね。
髪様のところに来た鬼太郎は「僕の力より父さんの方が大事なんです」と妖力を渡すことを了承します。
妖力を吸収される鬼太郎を見た毛目玉は、迷いながらもついに石で髪様が宿る鏡を割ってしまいました。
外に出てしまった髪様は裏切ったなと毛目玉を責めますが、鬼太郎が体をはって攻撃をさえぎります。
どうして?と聞く毛目玉に「ちょっとの間だけ、お前も僕の父さんだったからだ」と答える鬼太郎。オヤジ拘束以外の悪い事はしてないからな。
毛目玉はオレができるだけ捧げ物をするので、鏡の中にお帰りくださいと頼みます。
「きっと、目玉のオヤジが妖怪横丁の品を送ってくれますって」と根拠の無い約束をするあたり、けっこう行き当たりばったりな性格なんだろうな。
オヤジは「えぇ!」って驚いてますけど。
「目玉オヤジは妖怪横丁の顔ですから」と口八丁で髪様を説得します。
「まずはストレートパーマの液を持ってこい」と鏡の中に戻った髪様。自分でパーマできるのか。
無事解決して、鬼太郎は頭の上にオヤジと毛目玉を乗せて横丁に来ます。
ネコ娘は「オヤジさんが二人!?」と驚いてます。
「こっちは毛目玉じゃ」と紹介してるその声は毛目玉で、「よう!」と挨拶してるのはオヤジだけどな。
「もしかして、この間のチョイ悪なオヤジさんは…」と謎が解けた様子のネコ娘。
「もうあまり迷惑はかけないでくださいね」と毛目玉に言う鬼太郎ですが、その毛目玉はオヤジの変装でした。
驚く鬼太郎。気づいてなかったのかよ!
どうやら、二人すっかり仲良くなって、これから酒屋で宴会のようです。
鬼太郎の負担は二倍ですが、その金ってどこから出てるんだろう?
やっぱりネコ娘のバイト代?
次回はなんか鬼太郎がメイド喫茶に行ってますけど(笑)
ちなみに、毛目玉の声優は田中真弓ですが、ラピュタのパズーやドラゴンボールのクリリンが有名です。
テロップ見ると「田の中真弓」になってます(笑)
これは目玉オヤジの声優が田の中勇であることにひっかけたお遊びですね。
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