今回の冒頭の案内役はネコ娘です。
ゲーム屋の試遊台で遊んでますね。ひたすら流れてくる魚を猫が叩き落すというシュールなものですが。
なんとなく「せがた三四郎真剣遊戯」を思い出します。
コントローラからするとスーファミのパチモンっぽいですが。

最近の人間の街はゲームた電化製品であふれていて面白いし、変わったお店が…と出てくるのがメイド喫茶です。
ネコ娘も着てみたいらしい。つうか、メイド服はバイトで着てるだろ。

「おかえりなさいませ、ご主人様。…にゃーんて恥ずかしい」ってぶりっ子しててもメイド服での撮影会はしてるんだろう?
街頭で一人芝居しているネコ娘の前で、メイドカフェ「Milky Melty」に入ろうとするねずみ男と鬼太郎がいます。
鬼太郎は入ることに非常に不安になっているようですが、ねずみ男は常連だし、オヤジもついてるから大丈夫なんだそうです。
「準備万端じゃからのう」というオヤジは事前リサーチはバッチリのようです。
どんだけ集めたんだってぐらいタウン誌、ミニコミ誌、専門誌を集めてます。

「新たな世界が君を待っている~」と連れて行くねずみ男を見てネコ娘は崩壊寸前です。
サブタイトルも「ネコ娘騒然!? 妖怪メイド喫茶」です。主眼は妖怪がらみの喫茶ってとこではなく、「ネコ娘騒然」ってとこですね。
扉を開くと「お帰りなさいませ、ご主人様」と出迎えてくれますが、一人異質物が混じってますか?
それとも樽ドルがウケるんだから、これも一ジャンルなのだろうか?

あまりの衝撃に後ずさる鬼太郎ですが、ねずみ男に止められます。
「あ~らねずみ男さん。お友達を連れてきてくれたのね」「ま~ったりしていってくださいね」と言われるところをみると、相当な常連なのですね。
店内では撮影会も行われてます。メイドカフェの定番、萌え萌えオムライスもあるようです。
ちょっと一般的ではないニッチな嗜好の顔のメイドもいるようですね。

萌え萌えオムライスはこれですね。

私は食ったことありませんが。
カウンターではメイドさんとじゃんけん大会やってます。
完璧なるメイドカフェですが、こんなところに鬼太郎が来た理由は妖怪ポストに届けられた一通のハガキでした。
この店に通ってた客で帰ってこないのがいるとか。
「そりゃあほっとけんじゃろ」と鬼太郎の頭から飛び出したオヤジは「まずはメニューからじゃ」と物色し始めます。
「萌え萌えオムライス」「お口にあ~んドーナツ」「ラブラブ注入コーヒー」というメニューがあるそうな。
「これが萌えか?」というオヤジに「これが萌え萌え」と説明するねずみ男。
鬼太郎は全くの異文化コミュニケーションで、戸惑うことだらけです。
「御注文はお決まりですか?ご主人様」ときたメイドに「ルナちゃ~ん。オレ、いつものやつね」と注文するねずみ男。こんなところで「いつものやつ」を注文できるとは…
「鬼太郎は?」と言われて慌ててメニューを舐めるように見ていると「ラブラブ注入コーヒーください」とこもったような声が。
「君のラブラブの入ったコーヒーの中でうっとりとろけたいです」とメニューの陰でオヤジが言ってます。
ちょっとオヤジ、病院行ってこい(笑)
「かしこまりました」と去っていくメイドに「違うんです!」と手を差し出しても全く効果はありません。
メニューの影に控えていたオヤジに「止めてください父さん。僕が言ったみたいじゃないですか」と抗議する鬼太郎。
「グズグズしておるからじゃ」と一言のもとに切り捨てられました。
ねずみ男はお気に入りの子とお話してくる、とテーブルを離れました。鬼太郎一人ぼっち(少し違うが)です。
ちなみに、ねずみ男のお気に入りはルナちゃんという眼鏡っ子です。
そんなねずみ男やオヤジに呆れ気味ですが、妖気を感じました。やはりこのカフェには何かあるのです。
しかし、かなり弱い妖気なので、妖怪そのものがここにいるのではなさそうです。
そうやって探ってる鬼太郎のところに「お待たせしました、ご主人様」とメイドが来ます。
メイドさんnamed蕾、相当可愛いですよ。
顔を赤くして「どうも」ぐらいしか言えない鬼太郎に代わってオヤジ大活躍です。
「僕、鬼太郎と言います。キミ、かわゆいねえ。」と。
それを聞いて頬を赤らめるのもかわえー!

鬼太郎がこっそりオヤジに抗議すると、「これも調査じゃ」なんだろうです。なんか違うだろ。
「鬼太郎さんは初めてなんですか?」と聞かれて「まあ…」とうつむき加減に答えてしまう鬼太郎に「だったら、張り切ってラブラブ注入しちゃいますね」と蕾。
何が?と思った鬼太郎の前で異世界の踊りが。これがラブラブ注入かぁーっ!
鬼太郎の衝撃度たるや、なまなかの妖怪に出会ったときの比ではありません。
「極楽極楽」とオヤジがカップの中って回ってますが。
つぼみがビックリしてカップをひっくり返しますが、鬼太郎はすばやくオヤジを隠して「大丈夫?」と訊ねます。
その時にお互いの手が触れたからって赤くなってうつむく鬼太郎。ネコ娘にもその1/10でいいから気にかけてやれよ。
そんな様子を見て、すっかり馴染んでると思ったねずみ男は出かけることにします。
この店のメイドは顔見知りになるとデートもしてくれるんだそうです。風営法に思いっきり引っかかりそうだな。
妖気は感じれども全く調査が進まないので、鬼太郎も出直すことにします。
扉を開けた鬼太郎に蕾が走り寄ってきて「ご主人様、お出かけですか?」と切なそうな顔をして言います。
ここはメイドカフェというよりはキャバクラに近いような気がするぞ。

「どうも僕にはこの店が合わなくて」と答える鬼太郎に「私がコーヒーこぼしたから不快な思いを…」と自分を責める蕾。
「そういうことじゃ…」と慌てて言い訳をする鬼太郎。実に微笑ましい光景ですが、ネコ娘は真っ黒なオーラを出して見ています。
メイドカフェの前にオープンカフェがあるのか。
追記)
オープンカフェじゃなくて普通の喫茶店でした。

今日のネコ娘はミステリートレインの時以上に顔が歪む回になりそうです。
こんな顔、それこそ「県立地球防衛軍」あたりに出てきそうな顔だぞ。

鬼太郎を見送る蕾は、同僚のメイドに呼びつけられ、また客を逃がしたと責められます。
「この落ちこぼれが!」と横の壁を殴ったらヒビが入りました。人間じゃないんですね。
「私たちにはやらなきゃいけない使命があるだろう!」と怒られてブルブル震える蕾ですが、蕾ってネコ系なのね。
だから、ほっとけないって感情が湧き上がるのか。

ねずみ男のほうはデートも終盤、「今日は本当に楽しかったね~」とか言うております。
「本当に楽しいのはこれからよ」とルナが髪を掻き上げると、ピンクの煙が出てきてねずみ男を包み、異形に変えてしまいました。
そのまま異空間の扉に入り込み、たどり着いた先には巨大な木とその周りにメイド、それに連れられた同じく異形にされた男どもがいます。
この木は「古椿」という妖怪です。

古椿にメイドたちが触れると吸収され、椿の花に戻ります。
そうすると、異形たちは蜂のようなものになって花に入り込みました。こうやって精気を吸うんですね。
いったんは取り込まれたねずみ男ですが、臭いおならは変わってないので、やった瞬間に花から追い出されました。
妖怪横丁に帰った鬼太郎は女性妖怪陣に凄い顔して睨まれてます。
「鬼太郎、どこ行ってたの?」というネコ娘が物凄く怖いです。
「ぜんっぜん怖くないから言ってごら~ん」って明らかに怖いって!

言葉に詰まる鬼太郎に「アタシ見ちゃったんだからね。とーっても楽しそうなお店から出てくるところ」と携帯を突きつけます。
妖怪も携帯持つのが普通なのか?

「隠し撮り!」って驚くところはそこですか、鬼太郎。
「横丁の女妖怪のみんなから説教してもらうから」ということで、全員から説教です。
「なんで?」と意味がわからない鬼太郎。そりゃ、名目上は調査だもんな。
ろくろ「鬼太郎、そりゃアンタも男の子」
お歯黒「女の子に興味を持つのは当然のこと」
アマビエ「だからってそういうチャラチャラしたとこへ」
砂かけ「行くっていうのはいかがなもんか」
と連続した見事な連携プレイです。ところで、蝿みたいなのが飛んでますね。
「いや、それは」と調査のことを口にしかけても、
ろくろ「恋愛ならアタシがいろはを教えてあげる」
お歯黒「恋に恋しちゃったんだねぇー」
アマビエ「だからアタイより可愛い子なんているわけないよー」
砂かけ「そんなにメイドがいいならワシがやってやろうか?お帰りなさいませご主人様」
と最後は砂かけのメイド姿というメガトン級の爆弾で締められました。

ネコ娘を筆頭に鬼太郎を責め立てていましたが、その間も周りをブンブン飛んでたのがいます。
うるさいと砂かけが潰すと「痛い!」の声が。
それは「蜂みたいなもの」に姿を変えられたねずみ男でした。
やはりあそこは妖怪喫茶だったのか!と話を戻したい鬼太郎ですが、扉の前でのラブラブぶりは写メにも撮られてますから、ネコ娘の顔を見ると萎縮してしまいます。

古椿という妖怪は、100年に一度目覚め、自分の花を美しい女に変えて男を誘い出し、それを食らって永遠に生き続けるという妖怪です。
メイドは古椿の使いだから妖気としては弱かったんですね。
古椿の本体をどうにかしないといけないわけですが、古椿の本体は異次元の森にあって、場所がわかりません。
鬼太郎はもう一度メイド喫茶に行って、罠にかかることを提案します。
虎穴に入らずんば虎児を得ずというやつですな。
「えーっ、また行くの!?」とネコ娘は非常に不満そうですが。
男を一人も連れてこられない蕾は、また他のメイドに責められて泣いています。
そこにやってきた鬼太郎ですが、なかなか用件が言い出せません。
「お嬢さん、僕もおデートに連れてってくれないかのう」とオヤジがフォローします。オヤジ大活躍だな。
鬼太郎と蕾はのん気にウインドーショッピングなんかしてます。
つうか、デートの最中でもメイドのカチューシャ付けたままなのか。
そんな鬼太郎たちを背後から観察する目が。
「鬼太郎一人では心配だ」と監視することにしたネコ娘です。
街中で全身タイツってものすごく目立たないか?

付き合わされる他の女妖怪もいい迷惑です。
ろくろさんの頭のバッジは鷲尾なのか。

「今回の我々の任務は、鬼太郎が女の子の色気にたぶらかされないよう…じゃなかった。妖怪にたぶらかされないよう監視することである」のだそうですが、冬の最中に全身タイツでは妖怪でも寒かろう。
ろくろさんなんか「この格好で?」ともっともな疑問を口にしますが、「隠れてすばやく行動するにはこれがいーの!」なんだそうです。
やってることはストーカーだが、この楽しそうな鬼太郎の顔見てると、思わず行動した気持ちはよくわかるな。



「何よ鬼太郎、そのアツアツぶりは!」と怒るネコ娘を「芝居じゃよ」となだめる砂かけですが、ネコ娘は完全に聞いてません。

鬼太郎は「これじゃ本当にデートしてるみたいだ。いつ古椿のところに行くんだ?」と内心で困ってますから、任務を忘れてはいません。
しかし、どんだけ金持ってるんだ?
ブティックでの鬼太郎ファッションショーは冷やかしとして、クレープとUFOキャッチャー、ボートは確実に金かかってるよな。
海にまで来てるし。
普通ならなんてことはない金ですが、鬼太郎は「ニート」です。
蕾は初めて見た海に感動しています。
風が強いもんだから、コッソリ見てたオヤジの目にゴミが入りました。
それがオヤジとはわかりませんから、蕾は鬼太郎の目を見てあげます。
背後から見ればキスに見えますわな。監視しているネコ娘は双眼鏡握りつぶしましたよ。
もう我慢できない!と展望台のモニュメント持ち上げるネコ娘です。本気を出せばかなり強いんだな。

岬の近くにある植物園で「そろそろ動くか?」と身構える鬼太郎に「来て」と手をとる蕾。
行った先は花壇でした。パンジーかな。
「お花ってね、すごく命が短いのよ。その短い時間で精一杯綺麗に咲いて、この世に生まれたことの喜びを表すの」と、いい話をしながら、幻想の中で蕾がメイド服のまま一面の花畑を回りながら笑ってます。
メルヘンだ。
とてもじゃないが、男を騙して連れて行く悪いものには見えません。
デートも終わり「これで思い残すことはないわ」と告げる蕾。
去ろうとする蕾に「君達は普通の女の子じゃないんだろう?」と聞く鬼太郎。
「僕を罠にかけるんじゃ」と鬼太郎に言われ、ハッとしたように「なんでそれを…」と言葉が続かない蕾。
「でも安心して。私は落ちこぼれなの。他の仲間みたいに男の人を犠牲にするなんて、とてもできない」と。
こんな顔して落ちこぼれとか言われたら全力で否定してあげたくなりますな。

だいたいの事情を飲み込めたのか、後ろの監視集団も大人しいです。
鬼太郎は騙したことを謝りますが、蕾はそんな必要はないとやさしく受け止めます。
が、そんな蕾に異変が。
「鬼太郎さん。もっと楽しいところへ連れてってあげる」と人が変わったようになりました。
古椿の完全コントロール下にあります。

ネコ娘たちがピンクの煙を浴びて様子がおかしくなった鬼太郎を追いかけますが、全身タイツを破りさったら中からいつもの服が。どんな仕組みだ?
古椿の前に蕾と鬼太郎はたどり着きますが、吸収される前に気がついた蕾は、ピンクの息を吹きかけて鬼太郎を元に戻しました。
それに怒った古椿が根っこを振るい、蕾を突き飛ばします。
花が百あると、一つはこんなのが出るそうです。不良率1%ってけっこう高いぞ。
それは違う、蕾は優しい花だと髪の毛針を飛ばす鬼太郎を見て、「貴様、人間ではないな!」と今頃気づく古椿。
妖怪同士って意外とわからないのか?
「お前はもう十分生きただろう。今日でそれも終わりだ」とどこかの北斗の拳みたいなことを言って倒そうとする鬼太郎に、「ワシを枯れさせたら、そこの蕾も死んでしまうぞ」と脅しをかける古椿。
その言葉に躊躇してる鬼太郎の背後から根を突き刺そうとする古椿。
それにいち早く気づいた蕾が鬼太郎の身代わりになって串刺しにされました。
ちょっと子供向けとは思えない描写ですね。

「いいの。どうせ私は短い命の花。ほんの少しでいいから楽しい思いを味わって消えたかっただけ。今日はその夢がかなったわ。本当に楽しかった。ありがとう、鬼太郎さん」と目を閉じた蕾。
「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」ですか。だからこそ「命短し恋せよ乙女」なのかな。
失意に沈む鬼太郎の周りではネコ娘たちが古椿の攻撃を撃退しています。
「横丁の女妖怪たちが、鬼太郎には指一本触れさせないよ!」と啖呵を切るネコ娘が本当にカッコいい。

鬼太郎の怒りは生半可なものではなく、古椿の繰り出す根っこ攻撃を、髪の毛を尖らせて次々と打ち砕き、本体を貫通、体内電気でトドメをさしました。
蕾も鬼太郎の腕の中で一輪の椿に戻りました。
その傍らに座り込み、「鬼太郎が楽しい時間をたくさんあげたじゃない。少し妬けたけど、蕾ちゃん、本当に幸せそうだったよ」と慰めるネコ娘。
「少し」どころではなかったけどな。これが勝者の余裕に見えてしまう自分は心が壊れてるのでしょう(笑)
それでも泣き止まない鬼太郎の涙が椿の花に当たると、花は椿の種になりました。
鬼太郎の妖力で新しい命が生まれたようです。
土に埋めて「ここで綺麗な花をいっぱい咲かせるんだよ、蕾ちゃん」と鬼太郎が言ってますが、鬼太郎の妖力込みだから、普通の椿ではないんだろうな。
もちろん古椿みたいな邪悪な存在でもないんだろうけど。
もしかすると、将来ここに妖怪メイドカフェができるのかもしれません。
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