【特撮】ハニー第22話 君は人のために死ねるか
前回、体中から鉄片を突き出してミキは死にました。
今までのことが走馬灯のように過ぎ去ります。
よく考えたら付き合ってた相手はたったの一言で逃げてしまったんだっけな。
ユキはミキに自分の未来を見て恐慌状態です。
ハニーの方は手下を全滅させたところでヒカルは逃げてしまいました。
今となっては中条というかヒカルだけが空中元素固定装置を作れるっぽいから、殺したらダメなんだろうな。
ハニーがミキのところへ戻ると、残っていたのはミキの変わり果てた姿です。
どんなに泣いたところで現実は変わりません。心臓マッサージしたって無駄なものは無駄です。
誕生回が最後の思い出ってことですか。
ユキはミキの死にざまを自分と重ねて、あんな風に死ぬのは嫌だと泣き崩れます。
そりゃそうだろう。自分大事のユキにしてみれば、体中から鉄片突き出して死ぬなんて耐えられる話じゃない。
ハニーはようやくミキの死を受け入れ、目を閉じさせてやり、ユキは雨の降りしきる外でパパと泣きながら丸まって胎児化しています。
頭の中は女子高生なんだから、この現実とどう向かい合っていくのか。
ハニーは、動かないミキを前にミキの両親が殺された話を持ち出します。
それはハニーにとっての負い目だから、ハニーの命をミキにあげると言うんですが、ウルトラマンやキン肉マンじゃないんだから、そんな命のやりとりが簡単にできるわけじゃないでしょう。
それをヒカルは物陰から聞いてます。
で、何故かハニーは烏川に電話しました。
その頃、ユキが回復してますが、その理由は「自分のスペアパーツであるハニーがいること」を思い出したからです。
もちろんそんなわけはありませんが、ユキの中ではそういう論理で完結してるので。
ニコニコと立ち上がって歩いていってしまいました。
まだ何かやるつもりか。
ハニーはミキの遺体を蛤学園に運び込みました。
烏川はミキの顔を触りながら「いつか、こうなるとわかってた」と涙します。
烏川の思いは最初から純粋な恋だからな。
ミキを回収しようとする手下を「触るな!」と振り払う烏川。
怒りに任せて手下を切り倒します。手下も大変だ。
そんなことしても意味ないと叫ぶハニーに「貴様に何がわかる。私ほどこの女を愛した女はいない」と激白する烏川。それはそのとおりだな。
だったらミキを生き返らせるために協力してと頼むハニー。烏川も学園持ってるぐらいだし、研究機関あるのかな。
烏川は意味を測りかねますが、ハニーが言うには自分の命をミキにあげたいんだそうで、自分の空中元素固定装置をミキに移植して欲しいってことですか。
それで生き返るのか?とか前のミキの記憶や性格が戻るのか?とかいろいろ疑問はありますが。
森から出てきたユキに早見が心配して探したとパニックになりながら詰め寄ります。
早見はユキの秘密を知らないからな。
その二人の前にヒカルが出てきました。
ヒカルはユキにハニーが必要なんでしょ?と問いかけます。
早見は何かを誤解して「当たり前だ!」とか叫んでます。「ユキちゃんとハニーは大の親友なんだ!」という言葉が今となっては虚しく響きます。
ヒカルはハニーの居場所を教えるから連れて来いと告げます。
「欲しいんでしょ?如月ハニーの体が」とど真ん中を突くヒカル。
早見は完全に誤解してますが、まあ無理も無い。
「私なら気にしてませんから」と早見を押しのけ「で?」とヒカルに聞くユキ。
自分のためなら何でもできるユキだからホント怖いわ。
烏川の施設ではミキのスキャンが終わりました。
体から出てる分は取り除いたものの、まだ無数の異物が内臓全体を貫いてるのだそうです。
こんなもん大丈夫なのか?と思ったけど、パンサークローの技術力とハニーのパーツがあればなんとかなるんだそうです。
それを聞いて「やって!」と頼み込むハニー。
しかし、烏川は「早乙女ミキはこんなオペは望んでいない」と一言。
「お前の命と引き替えに、生き返ったことを知ったなら、早乙女ミキは絶望のどん底に叩き落されるだろう」と。
まあ、当然といえば当然か。ハニーが死んだという状態になっての移植という話ならまだしも。
「お前はいいのか?それでも」と確認する烏川。ミキのことを愛してるが故ですね。
微笑んでベッドに横たわり、機能を停止させるハニー。お前の気持ちはいいからミキのことは考えたのかよ。
しかし、ミキのダメージ表現はグラビアアイドルといえども容赦ないな。
ユキと早見は蛤学園にやってきました。
早見は「君とハニーの熱き友情はよくわかった」とまだ何か誤解したままです。
「この先は僕に任せて」と言った瞬間に手下出現です。なんで中に入るまで来なかったんだろう?
ユキは躊躇無くハニーフラッシュして立ち向かいます。
ユキがフラッシュできることに早見は心底驚いてますが、「そんなことより早くハニーさんを!」という声に内部に飛び込んでいきます。
いよいよ手術を行おうかというところで警報が鳴り、ユキが暴れている様子が映し出されます。
ここまで警報装置や監視機構は作動しなかったのかよ。
それを見て、「続けて」と指示を出して部屋を出て行く烏川。
手下を倒して進み来るユキと対峙します。
ハニーの居場所を聞くユキに「美しき友情、というわけではなさそうね」と語りかける烏川。
いろいろわかってるんでしょうな。
「あれは私のもの。返していただきます」と躊躇無く言うユキ。わかりやすくていいけどね。
烏川も「断る」と一言です。
烏川は卵を飲んで変身、ユキとの死闘が始まりました。
手術室では処置が進んでいます。
なんかハニーの空中元素固定装置からミキのそれへ、エネルギーが注ぎ込まれているようですが。
突然、処置を見守る手下の一人が他の手下を殴り倒しはじめました。
手下の正体はヒカルでした。いつの間に。
パニックになりながらハニーを探す早見は、向かいの廊下にハニーを乗せたストレッチャーをルンルンで押していくヒカルを見つけます。
早見はパニくってるし、何ができるわけでもないのですが。
ユキと烏川の戦いは、烏川がいいようにやられるという一方的な展開です。
そりゃ、強さを考えたらそうなるわな。
烏川の仮面を弾き飛ばし、トドメというところで早見が走ってきます。
「ハニーが!」という言葉に烏川を放り出して走り去りました。
烏川の命は危ういところで助かったってところですか。
ストレッチャーを押すヒカルの前にユキたちが立ちふさがります。
「囮役、ご苦労様」とユキたちを労うヒカル。
「約束が違いますわ。ハニーさんを返しなさい」と言うユキ。いや、ハニーを渡すなんて約束はしてないだろう。
ヒカルはユキに襲い掛かりますが、全く相手になりません。
ヒカルになって中条の戦闘センスも失われたのでしょうか。
ストレッチャーは早見が押し、ユキはヒカルを一方的に叩きのめします。
「私のもの!」と言いながら蹴りを食らわせる姿はもはや狂気です。
ヒカルは「いいもの見せてあげる」と首のスカーフを取りました。
そこにはハニーと同じハートマークの空中元素固定装置が。
ヒカル(オカマ)のハニーフラッシュです。
変身した姿に早見は「えー?」とありえないという顔をしています。気持ちはわかるけどな。
変身したヒカルを見て驚愕するユキ。
戦闘能力も桁違いにアップしました。
「綺麗でしょ?可愛いでしょ?惚れ惚れしちゃうでしょ?」と寄ってこられたら、それだけで死にそうです。
ヒカルの空中元素固定装置も不完全なもののようです。
それをハニーの体を使って完全なものにしようというつもりらしい。
「ハニーさんは私のものよ」と攻め掛けるユキを簡単にあしらうヒカル。フラッシュってこんなに強くなれるんだ。
緊急事態にハニーを起こそうとする早見ですが、簡単には起きません。
空中元素固定装置が点滅しているのを見て、ハニーの手を取り「ハニーフラッシュ」と動かしました。
ポーズと言葉(誰のでもいい)が起動スイッチなのか?
忘れられた状態のミキのところに烏川が帰ってきました。
「お前が残ってくれればそれでいい」とミキに擦り寄る烏川。愛だな、愛。
ユキとヒカルの戦いはやっぱり一方的で、ヒカルは片手でユキを投げ飛ばしたりのやりたい放題です。
そこに「ユキちゃ~ん」とハニーの声が。あれで復活できたんだ。
「あら、ハニーちゃん。お目覚め?」とヒカルが目の前に立ちます。
「キモチワル~イ」と泣くハニー。そりゃそうだ。
「もう一度、おねんねしましょうね」と寄ってくるヒカルを「来ないで!」と全力で拒絶するハニー。
でも、あっさり受け止められて反対に平手打ちを食らいます。
ハニーより戦闘能力は上か。まあ、ユキより強いんだからな。
ハニーが「いた~ぁい」と泣けばヒカルも同じように泣いて見せ、蹴りを出せば同じように蹴りを、というように、ことごとくハニーを真似します。
ハニーの攻撃は入らずに、ヒカルの攻撃はヒットするって違いはありますが。
なんか異次元の戦いになりそうでしたが、ハニーとヒカルのヒップアタック対決ではヒカルが弾き飛ばされました。さすがに尻の大きさではハニーに軍配が上がるか。
「デカいわね!」と怒るヒカル。本気になったようです。
後ろから襲撃するユキを、振り返りもせずに撃退し、ハニーとまとめてボコボコにするヒカル。
しかし、そんなヒカルに意外な弱点が。
ハニーが腋毛を抜くと異様に痛がります。変身したときになんで腋毛剃ってないんだろう?と思ったら、この展開を用意するためだったか。
手に残る一つまみの腋毛を「きちゃない~」と投げ捨てるハニー。お前のはどうなんだよ?
パニック状態のヒカルをユキが蹴り、ハニーは腰のスカートを引き摺り下ろします。
股間を押さえて身動き取れなくなるヒカル。なんかだんだん小学生のイジメみたいになってきたな。
調子に乗ってきたハニーが何かを見つけて木に飛びつきます。
そのままヒカルのところに飛び、笑いながら広げた手にはアマガエルが。
この世界のアマガエルは松の木に登って貼り付くのか。
それをヒカルの胸の間から入れるハニー。ますます小学生のイジメだな。
しかし、効果は絶大、ヒカルはますますパニックになって超小刻みな歩みになってます。
ハニーはユキと手を取り、ダブルで蹴りこみ、ヒカルの顔面にヒットさせます。
さらに二人で蹴り飛ばし、早見に当てました。早見もいいとばっちりだな。
「まだ勝負はついてないわ!」とハニーたちに駆け寄るヒカルですが、体内で異変が起こりました。
ミキのときのように、白濁した液体を吐き出し、顔から異物が飛び出します。
それを手鏡で見て絶叫しながら走り去るヒカル。
ヒカルが作ったのではこんだけ短時間でこうなっちゃうってことは、ミキやユキの空中元素固定装置は、欠陥品といえども凄いものだったんだな。
ユキは、ハニーにお願いがあると切り出します。
何?と振り返ったハニーが見たのはユキの頭から流れ出るどす黒い液体でした。
ユキの手には武器が握られていました。
武器を構えるユキ。そんなにハニーが欲しいのか。
女子寮に帰った夏子は「どこ行っちゃったのかな?ハニー」と言いながら誕生会のアルバムを見ています。
そういやハニーはこの数日学校にも行ってないし、夏子の部屋にも帰ってないんだよな。
思い出の誕生日。この笑顔が戻る日は来るのでしょうか?
それにしても、ハニーがアンドロイドだってことはわかっても、パンサークローのことは微塵も知らない夏子は、ある意味偉大です。
血を流しながらも武器を構えるユキを見て、少しだけ考えたハニーは「いいよ。でも、一つだけ約束して」と言葉に出します。
「ミキちゃんをお願い」と。
「ええ、わかりましたわ」と答えるユキ。
それを聞いて微笑んで目を閉じるハニー。ユキのこと信用していいのか?
武器を持って突進するユキに、今一度目を見開いて微笑むハニー。
景色が回転します。
斬首の表現でこういうのもアリか。世界観の表現とかすごいものがあるな。
こんなときでもハニーは笑うんだ。
ハニーが死んでしまいましたが、これからどうなるんだ?
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