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2008年3月 3日 (月曜日)

【鬼太郎】第46話 無邪気の最悪

冒頭、鬼太郎の語りで、最近鬼太郎が美人に弱いという「定説」が出来上がってるけど、ネコ娘の思い込みだ、と言ってます。
客観的に見てそのとおりだと思うけどな。しかも最近に限った話じゃないし。
このシーズンでも見た目に騙されてひどい目に遭う回が最初のほうに数回あるじゃないか。

「まあ、美しい女性には気をつけないといけませんね」とか他人事のように言う鬼太郎が憎い(笑)

ねずみ男は相変わらずゴミ箱漁りです。
今日は賞味期限が「三日しか」過ぎてない幕の内弁当を手に入れました。
御馳走ですが、捨てた人間は何を考えてるのでしょう?
賞味期限なんぞ、冷蔵庫に入れたら二週間は延びます。食ってみて酸味が激しくなければ食えます。

そんな路地裏を追いかけられてる女性がいます。
追いかけてるのは鴉天狗というか、天狗ポリスって名前だったか。
天狗ポリスに向かって「化け物…」と言う女性ですが、天狗ポリスは動じません。
「正体を現せ!西洋妖怪!」と意気込むと、女性は「よろしいんですの?私の正体をご覧になって」冷笑して髪をほどきます。
Photo

たちまち髪の毛は蛇に変わり、女性に睨まれた天狗ポリスは石と化しました。
女性はゴーゴンだったのです。
「なんて住みやすい国なのかしら。治安の守りがこんなに弱いなんて」という言葉も非常に説得力があります。
調べがついてるんなら正体もわかってるだろうに。それで何の対策もなしに来るというのは戦車に素手で立ち向かうようなもんだ。
ちなみに、ゴーゴンの声は川上とも子です。こんな声も出せるのね。
どうしても「ふしぎ遊戯」の張宿とかウテナを思い出すので。あと、観鈴ちんとか。

川上とも子公式プロフィール

石になった鴉天狗の真ん中でたたずむゴーゴンに「なーに遊んでるのよ、オバサン」と声がかかります。
「ベアード様のお気に入り」魔女ザンビアです。久しぶり。
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バックベアードが、鬼太郎を石にして連れてこいという命令を出してるようです。
仲介役がザンビアかな。で、ザンビアはゴーゴンがなかなか動かないことに苛立ってるみたい。
ゴーゴンは何年も日本に潜伏していたようですが、そちらのほうもあるので準備に時間がかかると言い訳します。

あれこれ言い出すゴーゴンをくだらないと切って捨て、「鬼太郎なら私が」と言いかけるザンビアですが、ゴーゴンはあっさりと「お子様には無理です」と返します。
さらに、それ以上私を侮辱するのは許さない、と石になるように目を光らせます。
ザンビアは慌てず騒がず呪文で空中に鏡を出現させました。まさに神話の時代からの正しい対処法だ。

が、別の方向から光が来て、ザンビアは石になってしまいました。
なんか石にされても意識はあるみたい。「このまま砕かれると痛いわよ」と脅されてます。
これは怖いですな。何が怖いって意識ははっきりしてるのに、体が動かないという。
ホラーというか、日本の怪談話のテンプレートでもあります。

鬼太郎たちはねずみ男の知らせでゴーゴンのことを知ります。
砂かけが「BESTグルメ」なんて雑誌を持ってきたので、何事かと思ったら、そこにゴーゴンが掲載されていました。
綱島瑞希という名前だそうです。津名嶋瑞希という漢字のほうがいいなと思うのは全く個人の趣味です。
新都心にある超高級グルメビルのオーナーらしい。

新都心ってどこだ?と思って調べました。
「さいたま新都心」「幕張新都心」「横浜みなとみらい21」のことのようですね。
多分「幕張新都心」かなと思います。

海浜幕張(Wikipedia)

最近テレビや雑誌に引っ張りだこで、アマビエが言うには美食家が集まる究極の聖地らしい。
「美食倶楽部」はどうした?
アマビエはチェックしてたようですが、「また行けもしない店を…」とジト目で見てるかわうそが可愛い。
アマビエに睨まれて往復ビンタ食らいました。
かわうそは何も言ってませんが「その目が何か言ってたよ」なんだそうです。
やっぱりいいカップルだ。

なにはともあれ、相手は何年も前から日本に来ている妖怪です。
こちらは調査から始めないといけません。
オヤジは鏡がいるぞとアドバイスしますが、霊界符が鏡代わりになります。
霊界符ぐらい小さいと相手には自分の目が見えるかどうか不安ですが、視線のエネルギーみたいなのを返せればいいのか。
レーザーみたいだな。そんなんでいいなら、なんでペルセウスはイージスみたいな大きなものを持たなければならなかったんだろう?

そこに青い小鳥が鬼太郎に招待状を運んできました。
綱島瑞希からの晩餐会の招待状です。

その頃、鬼太郎の資料を見ている瑞希にドラキュラ三世から電話がかかります。
ドラキュラ三世も携帯持ってるな。
ザンビアみたいに催促をしているわけですが、瑞希は落ち着いたものです。
えれえドラキュラが慌ててるなと思ったら、真上からバックベアードが睨んでます。
バックベアードは電話をかけられないからな。
「ご心配なくとお伝えください」とさっさと切ってしまうのは傲慢さの証か。

「そういうレディなのだよ」とベアード様は寛容です。
ベアード様は瑞希の能力をもってすれば鬼太郎を手に入れることは可能だとふんでいるようです。
ベアード様が鬼太郎を求めるのは地獄の鍵のせいですね。

狼男ワイルドは瑞希が日本にいる理由を図りかねてるようですが、「恐らくそれは…」とベアード様が説明しようとします。
ベアード様は年の功で今までゴーゴンが何をしてきたか知ってるのでしょう。

そこにザンビアが帰ってきました。
説明を中断して「遅かったね、ザンビア」と労うベアード様。
お気に入りへの気配りは欠かしません。
ベアード様はローカスト戦役のときは二等兵で、メカニックとしては活躍したけれども、下っ端だから気苦労絶えなかっただろうしな。

そんなベアード様の活躍はこのゲームで(違)

Gears of War(Wikipedia)

それはともかく、ザンビアの様子が変です。
黙って入ってきたと思ったら泣き出して「ゴメンなさい先輩たち、このアタシがドジで未熟なせいでいつも足を引っ張ってお許しください」と狼男にすがりついてます。

Photo_3

ドラキュラなぞ「逆に気色が悪い」とさえ言い放ちます。

いきなり泣き止んだザンビアは、初めて気がついたように「ちょっと離れなさいよ!ケモノ臭いわね!」と狼男に肘鉄を食らわせました。
いつものザンビアです。

ベアード様は何が起こったかお見通しです。
邪気を吸われたらしい。ベアード様はゴーゴンの目論見を完全に見抜いたようです。
さっすがベアード様。装甲車直すだけじゃないんだね!(激違)

夜中のグルメビルに鬼太郎、オヤジ、ネコ娘、子泣き、砂かけが集結してます。
閉店後の招待だったようで、営業は忘れてないのね、瑞希様。

瑞希が現れて「お父様を含めて七名様ですね」と言うもんだから、かわうそとアマビエがコッソリついてきてるのかと思ったら、外に一反もめんとぬりかべが潜んでたのでした。
ぬりかべって壁と一体化して隠れられるのか、新機能発見です。
Photo_4

ディナーが始まりました。
オヤジのぶんもちゃんと作ってあります。シェフはよく納得して作ったな。
Photo_5

普通の食事だから心配いらないという瑞希に鬼太郎も同意しますが、すでに子泣きは本格的に食ってます。
砂かけにたしなめられますが、久しぶりの「嫌じゃ嫌じゃ」が出ました。
「こんな美味そうなもんの前でじっとしとられん」のだそうですが、毒が入ってたらどうすんだ?
一反もめんは窓の外から羨ましそうに見ています。鬼太郎も入れてやれよ。

オヤジも食って毒が入ってないことを確認し、ものすごく美味いと評価を下します。

「最後の晩餐は最高のものでなくては」と瑞希。
「このお食事の後は皆さん全滅ですから」と笑顔で言う瑞希。相当な自信だな。

それを聞いてオヤジはスープを吹き、他のメンバーは目が変わりました。
鬼太郎を石にしてベアード様に引き渡すこと、目的は体内の秘宝だということを包み隠さず話す瑞希。
相手が確実に死ぬとわかってると秘密をベラベラ喋りたくなりますなあ。
そういうのがたいてい身の破滅への近道なわけですが。

地獄の鍵についてかなり詳しく解説してくれる瑞希さん。
ベアード様がらみの話も久しぶりだし、皆忘れてると思ったんでしょう。親切です。

不敗の自信はどこから出てくるんだ?と問う鬼太郎に私「たち」は完璧な妖怪だからと返す瑞希。
ゴーゴンは三人姉妹。三つ子以上に同じ三人のようです。
そういうときに何をするかといえば、優劣を決めることです。
ということで、いろんなことで競ったわけです。
石にした人間の数、滅ぼした都市の数、そんなものを延々と繰り返してきたと。
歌にもありますが、「オバケは死なない」ので、ありきたりな娯楽では満足できなくなるのです。
世界中のゲームやってアニメとドラマ見とけ。本も足したら時間足りなくなるぞ。
ま、そうなったら腐女子なゴーゴンという萌えるのか萌えないのかよくわからんものができるが。

どちらにしろ、今は姉妹との競い合いの最中なので、ベアード様の依頼は邪魔だったのですが、鬼太郎の経歴を見て、これを倒せば差がつけられるのでは?と思ったようです。

それを聞いて鬼太郎たちは戦闘モードに入りました。
瑞希も本気を出すということでゴーゴンに変身です。
美しい顔は蛇になってしまいました。「妖女ゴーゴン」です。
どうせなら「幼女ゴーゴン」のほうが…ゲフンゲフン
Photo_6

鬼太郎たちは霊界符を持って散開します。
霊界符ってテレビモニターみたいな使い方ができるのか?
中央部分にゴーゴンが映ってます。
Photo_7

リモコン下駄を飛ばしてきた鬼太郎に、ゴーゴンは石化光線を浴びせてきました。
霊界符で跳ね返したのですが、周りを見ると砂かけや子泣きが石になってます。
髪の毛針を浴びせるも、髪の毛の蛇から作った剣で全て打ち落とすゴーゴンです。
並みの強さではないな。
が、髪の毛針に対処してる間に真上から鬼太郎が襲撃をかけてました。
辛くも受け止めるゴーゴン。

一度距離を取って仕切りなおしですが、ゴーゴンの目がありません。
気がついたら髪の毛の蛇が近くに寄っていました。
ゴーゴンは目の魔力を蛇に移せるのです。
同時使用は無理のようですが、敵が鏡に隠れてる間に蛇を回りこませたら勝てるわけか。
典型的な迂回挟撃作戦です。
蛇は体から離れるし、神話の時代に比べるといろいろパワーアップしているようです。

鬼太郎を蛇で絡め取り、無理やり目をこじ開けようとします。
目を見ないと石化はしないのか。だから不自然に赤く光って思わず見るようにさせてるんだな。

目をこじ開けられた鬼太郎は石になりましたが、一人だけ石になってないのがいます。
いち早くテーブルの下に隠れたネコ娘です。
蛇に引っ張り出されますが、これはいい触手だ。
Photo_8

蛇で捕まえたネコ娘共々、「ステキなものを見せてあげましょう」と連れて行った先には街の人間から吸い上げた「邪心」を何十倍にも増幅させた塊がありました。
この街には欲深い人間が集まるので、その人間を石にして集めてきたのだそうです。
新都心とかヒルズってのは魔窟ってことか。
この邪心の塊、邪気を街に落とせば、人間の心は真っ黒になり、殺し合いを始めるだろうと。
そうすれば東京近郊はほどなく全滅するでしょう。
それが達成されたらゴーゴンは三姉妹の中で一歩抜きんでることになります。

これのために何年も日本に住んでビルまで建てたのか。見上げた努力家だ。

これから邪気を放とうということで、そこに鬼太郎の邪心を混ぜようとします。
が、鬼太郎からは邪心が採れませんでした。邪悪な心が無いんだそうです。
42話のねずみ男への酷い仕打ちというか恩知らずぶりは邪悪な心からじゃなかったんだ。
無邪気とも言えますな。性格的には最悪です。考え無しの迷惑行動ほど困るものはない。

人間だろうと妖怪だろうと邪悪な心の全く無い者などいるはずがない!というゴーゴンに「それが居るんじゃよの」と言葉がかけられます。
誰や!?と思ったら子泣きじじいです。

「善にも悪にも偏らない透明な心の持ち主。それがゲゲゲの鬼太郎じゃ!」
と子泣きのじいさん登場です。
石だけど動いてるよ。
Photo_9

善にも偏ってないのか。やっぱり無邪気なだけのアッパラパーって気がするけど。

それはともかく、子泣きが動けるのは、もともと石になれるのを利用して、ゴーゴンに石化される直前に、自分から石になったんだそうです。
石の状態のまま動けるようになるまで今までかかったとか。
じじい、カッコいい!

こんなことされたら誰だって怒ります。
余裕が無くなって「このクソジジイ」と下品な言葉遣いになったゴーゴンですが、魔少年ビーティーとかジョジョを思い出します。

怒りに任せて突っ込んでくるゴーゴンの腹に頭突きを食らわし、杖で蛇をなぎ払う子泣き。
鬼界ヶ島以来の活躍する子泣きです。
泣くことによる重石攻撃で床をぶち破ってゴーゴンを落とします。
おかげで鬼太郎を含めた石化した人たちの石化が解けました。

ビルから出て行く人を見ながら一件落着と笑ってると、ビルの上のほうから不気味な気配が。
そこには邪気を背後に浮かぶゴーゴンがいました。
最後の力で邪気を街に落とそうとしているようです。
邪気はゴーゴンの怒りも吸い取って、とてつもなく大きくなってました。
今の鬼太郎たちには防ぐ力がありません。

しかし、鬼太郎は気付きました。
自分の体内にある地獄の鍵を開けば邪気を封じ込めることも可能だと。
そこに「ならぬぞ鬼太郎」と制止する声が。閻魔大王です。
地獄の鍵を完全にモノにしていない鬼太郎には使用許可を与えられないということのようです。
逆に言えば鬼界ヶ島のときは被害を気にすることもなかったってことか。
住民には知らせないほうがいいな。

鬼太郎が石化から解けた直後ということもあって、力を消耗しているのも懸念要因のようです。
「人間たちはひとまず捨て置け」とか言われてますわ。
まあ、地獄からすれば都市が一個消滅しても許容範囲ってことか。
ゴーゴンが言うには2000年前には姉様がアレキサンドリアを壊滅させたようですが、どこのアレキサンドリアだろう?
2000年前ってんだから、この一番有名なところではなさそうだ。もしくはゴーゴンは地理が苦手か。

アレクサンドリア(Wikipedia)

Wikipediaで初めて知りましたが、アレクサンドロスがイスカンダルになるのですか。
で、これのロシア式愛称がサーシャと。
「宇宙戦艦ヤマト」の謎が一つ解けました。

「この街だったら三万人くらいは死にそうね」ということは、意外と邪気って拡がらないのな。
今、ゴーゴンは胸の大きく開いたドレス着てるので、オッパイ!オッパイ!状態ではあるのですが、上の顔が蛇なので、ちっとも嬉しくありません。
でもなんか、原画の人のこだわりを感じるな。
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それはそれとして、3万人ほどで記録更新だそうです。
もっと凄いことしてるかと思ったのにガッカリです。

そんな下らない自慢のために3万人を殺すのは許せない、と地獄の鍵発動を決意する鬼太郎でした。
ネコ娘の制止の声に一度は振り返りますが、「大丈夫だよ」と笑顔で邪気に向かいます。
「僕ならできる。地獄の鍵がそう教えている」のだそうです。
本当か?地獄の鍵よ。

鬼太郎は地獄の鍵を開き、髪が炎に包まれてスーパーサイヤ人化しました。
地獄究極奥義、獄炎乱舞と邪気の真っ向からの対決です。
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鬼太郎は邪気を跳ね返し、ゴーゴンはその邪気に押しつぶされて飛んでいきました。
が、鬼太郎も体力を消耗してよろけてしまいます。
よろけた拍子に頭の炎が街に飛び火しました。なるほど、気を保ってないと危険な技だ。

気を取り直して今一度集中、邪気をゴーゴンごと焼き尽くします。
が、鬼太郎は地獄の炎を制御しきれなくて街は火の海です。

鬼太郎は罰を受ける覚悟はできていると言ってますが、3万人程度死ぬのと街が火の海なのとどっちがマシだ?
新都心って人口3万やそこらじゃないよな?
でも、妖怪にとってはそんなに重要なことではないらしく、子泣きは「だが、それが鬼太郎じゃ」と感じ入ったように言ってます。
鬼太郎も笑って気を失ってるし、これが街を火の海にした男とその仲間とは思えんほど安らかな画だな。
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次回は今回の件についての地獄裁判です。


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