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2008年3月18日 (火曜日)

【鬼太郎】第48話 トム・ソーヤの怪獣大決戦

人間界では電力低下による停電が発生していました。
土ころびという片目のマンモスみたいな妖怪が電気を吸っていたのです。
足元にはねずみ男が。

電気を吸えば電力が足りなくなって困ります。
そこへ、ねずみ男が吸った電力を売りに出せば電気代で大儲けって寸法です。
Photo

その電力はもちろん発電所で作られたものだから、ねずみ男は電力会社に金を払わないといけないと思うけど。
こんなヤクザの居直り強盗みたいな手段が長続きするはずもないし。
やっぱり、ねずみ男は普通にコンサルティングやってるほうが大儲けできるんじゃないか?

それに、妖怪を使うってのも不安要素であり、電気を吸って巨大化した土ころびは変電所から走り出してしまいました。やっぱり制御効いてないじゃないか。

変電所の前を通り過ぎる兄弟が「昨日の事故は妖怪だった」「妖怪なんているもんか」というお決まりの言い合いをしています。
弟のほうが妖怪話を持ち出してきたわけですが、「理想の家」という宿題の絵に風力発電機を書き込むほど電気が好きな様子。
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「これで停電は無しだな」という兄ですが、風が吹かなければ風力発電はできないし、回る風車はうるさい、定期的に清掃しないとすぐ効率が落ちる…なんて話は大きくなってからでいいか。

鬼太郎の家では、井戸仙人が屋根を突き破って落ちてくるという斬新過ぎる登場です。
「心配いらん。傷薬は持っとる」ってそういう問題じゃない。確かに仙人は薬作りの名人ではあるけれども。
屋根をぶち破ったことを怒る目玉のオヤジにスプレーを吹きかけるとオイオイと泣き出しました。
笑い薬のつもりで泣き薬をかけたんだと。

なんで屋根から落ちてきたかというと、乗ってた葉っぱがいきなり小さくなったからですが、ただの葉っぱを大きくしたのは木を活性化させる薬でした。長年の研究で実現したそうな。
さっきからオイオイ泣きながらオヤジが応じるのでものすごく変な空気なんですけど。

ともかく、その薬をかけると木の葉が大きくなって飛ぶようになったとか。
それはもう「活性化」という言葉では片付けられないことだと思うが。

オヤジと仙人は喧嘩友達ですから、そんな話を聞いてもオヤジは下らん薬だと一蹴します。
仙人もここに来たのが目的ではないですから、また葉っぱに薬をかけて去って行こうとします。
家を壊されたままでいいわけありませんから、オヤジは仙人に飛びつきます。
仙人が手に持っていた薬がこぼれて家にかかってしまいました。
家から緑の枝が伸び、動き出します。
慌てて逃げ出した鬼太郎たちが見たものは、生命を与えられたゲゲゲハウスでした。
ちょっと鬼太郎っぽい。
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ちなみに、このゲゲゲハウス、ほとんど「ゲゲゲ」しか言わないのですが、千葉繁ですから、ただの「ゲゲゲ」ではありません。
言ってしまえば「千葉繁調」。この人がやればなんでもそうなってしまいます。

ちなみに、このプロフィールのサンプルボイスでは千葉繁のことは全くわかりません。

千葉繁公式プロフィール

千葉繁を知りたければコレですな。

世紀末千葉繁伝説(北斗の拳次回予告集) Next Previews of "Hokuto No Ken"

鬼太郎を見つけたゲゲゲハウスは鬼太郎に握手を求め、体中触ってます。
仙人によると、鬼太郎に憧れてるから同じ格好がしたいのだとか。
ゲゲゲハウスは「ゲゲゲの鬼太郎」を歌いながら妖怪横丁へ行ってしまいました。
まだ元に戻す薬は作ってないそうで、効き目が切れるまでこのままってことか。

横丁に現れたゲゲゲハウスにみんなビックリですが、ネコ娘は「どこかで見たことあるような…」と何かが引っかかってます。
鬼太郎の家に似てますが、普通は家が動き出すなんて、考えません。妖怪であっても。

横丁に入ってきたゲゲゲハウスをネコ娘が威嚇しますが、ここはいったん引くべきだと一反もめんに諭されて、背中に乗って飛んでいきます。
鬼太郎と違って横座りなのな。
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代わりに正面からぶつかったのはぬりかべです。
ハウスはぬりかべの1.5倍ぐらいの大きさってとこか?
さしものハウスもぬりかべの突進を受けては転んでしまいます。
ようやく追いついた鬼太郎たちが、それは自分たちの家であることを明かします。
その言葉に驚く一同ですが、どえらく古臭い表現のような気がします。
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ハウスの前に集まる一同ですが、砂かけは「壊すしかないんじゃないか?」と無慈悲なことを言います。普通の家ならともかく、意識あるんだからさあ…
その言葉に怒ったハウスは猛然と抗議しました。
鬼太郎が怒っても地団駄を踏んで、まるで子供みたいに駄々こねます。

ハウスが欲しいものは鬼太郎が持ってるもの、ちゃんちゃんこと下駄です。
ちゃんちゃんこは一反もめんが布を調達、下駄はネコ娘が板を調達すると申し出ました。
それを聞いて頭をナデナデするハウス。
どちらも愛らしい。
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ちゃんちゃんこは百人分の反物で、下駄は学校の渡り廊下を継ぎ足して作ったようです。
反物はタヌキの反物屋から仕入れたのだろうけど、学校の廊下ってのは廃校になったやつか。
横丁は異次元で人間界のどことでも繋がるから便利だよな。

ちゃんちゃんこと下駄にすっかり気を良くしたハウスは、屋根の藁を一本立てます。妖怪アンテナです。最近使ってるとこ見ないな。
さすがにこれは「ノリすぎ」とネコ娘からツッコミが入りました。
鬼太郎が「どこへ行くつもりなんだろう?」と呟くと、「妖怪退治に行くつもりなんじゃないの?」と呆れ顔のネコ娘。
鬼太郎に憧れてて、鬼太郎のことは何でも知っているハウスです。そりゃ鬼太郎と同じことしたくなるわな。

人間界では、また停電が起こりました。土ころびは絶好調のようです。
冒頭に出てきた兄弟はやたらと貧乏そうな家に住んでます。
だから、風力発電で停電の無い家に憧れるのか。この家の停電の理由って送電の問題じゃなさそうだしな。
理想の家というのがこれ。
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木の上にあって、ブランコで遊んだり、滑り台で降りてくるという、いかにも小学生が考えそうな絵です。
近いのだと「トム・ソーヤの冒険」に出てきたり。
池のボートの女性は母親でしょうか?そんなわけないんですが、ホラーのイメージが。
「トム・ソーヤの冒険」のハックルベリーの家に似てるってことは、ゲゲゲハウスにも似てるのですが、いきなり外をハウスが通り過ぎました。
弟だけが見つけて「理想の家が歩いてる!」とビックリしますが、兄が起き上がったときには視界から外れてました。
兄は見てないので、まるで妄想扱いです。これでドリフを思い出す人はもういい歳です。

ひたすら歩くハウスを鬼太郎とネコ娘が走って追いかけてます。
妖怪とはいえ、かなり走れるもんだな。
鬼太郎は、妖怪を退治するまで歩き続けるんじゃ?と思ってます。ドン・キーホーテみたいになってきました。
日も落ちたから帰らないか?というオヤジの提案も全く聞いちゃいねえ。

「何か名前をつけてあげたら?」というネコ娘の言葉に立ち止まり、振り返るハウス。
オヤジは無視して、ネコ娘の言葉に耳を傾けるとは、鬼太郎の本性も多少なりと再現してるようだな。
「家じゃあんまりでしょ?」というネコ娘に鬼太郎は「ポチとかたまとか?」オヤジは「ゲゲゲハウスでいいじゃろ」と全く愛を感じさせません。
しかし、「ゲゲゲハウス」は気に入った様子。
この時点から「ゲゲゲハウス」に決定しました。

家の中に入れろと親父が命令したら素直に手を伸ばしてきました。
その上に鬼太郎とネコ娘が乗ると、上まで引き上げます。おお、エレベータがついた。

中に入れて、走って追いかける必要は無くなりましたが、高さ4mちょっとぐらいであろう歩くゲゲゲハウスの上にいれば、ものすごい揺れです。
しがみついていないと転がってしまいます。
どさくさだと思いますが、ネコ娘が「今夜は私も泊めてね」と叫んだら、鬼太郎は「しかたないなあ」と相変わらずのツンぶりです。

鬼太郎は、たまらずハウスを止めて寝ることにします。ネコ娘に「大人しくしててね」と言われてもションボリのハウスなのでした。

で、動くと危ないということで、両手両足を荒縄で縛ってます。
半分拷問だよな(笑)
Photo_8

中では火も起こして、オヤジはゆっくり茶碗風呂。ネコ娘はもう帰れないのか?
その頃、井戸仙人は、夜行をパシリにして薬製作の真っ最中です。
いろいろ知識もあっ間違いを起こさないアシスタントとしては、人間の世界の文化にも精通してる夜行さんがいいんだろうな。

土ころびは相変わらず電気を吸ってます。
その後ろでそろそろ言うこと聞いてくれないかなと話しかけるねずみ男。
そもそも、最初に土から掘り起こしたときはコミュニケーション取れてたのか?
何かを感じたのかねずみ男を振り払って走り出す土ころび。戦いの予感です。

人間の兄弟はさっきのハウスを探して森を歩いています。
兄のほうは全然信じてないですが、夜の森に弟一人にしてはおけないのでしょう。
そんな二人の前に両手両足縛られたハウスが。
ハウスの妖怪アンテナが立ち上がります。
ハウスは縄を外そうともがいていましたから、弟は思わず縄を外してしまいました。
一気に燃え上がるハウス。
兄弟を抱え上げてお礼を言います。その言葉は弟にはわかるらしい。

家が歩き出したのに気付いて起きてきた鬼太郎たちが見たものは、外で座ってる兄弟でした。
兄弟は招待されたと言いました。まあ、本当の話ではあるわな。
「ハウスの友達か?」とオヤジが出てきたのを見てビックリです。
目玉に手足が生えて喋れば驚くわな。
鬼太郎とネコ娘も紹介して、人間を襲うような妖怪ではないと説明されて一安心です。

ゲゲゲハウスが目指していたのは高圧線のかかる原野です。
時間が夜明け前なのがまた怪獣映画っぽい。
そこにいたのは先ほどの土ころびでした。
元々は山に居て、人を驚かせるのが好きな妖怪らしいです。静かに土の中に埋まっていたはず、というのがオヤジの知識です。

土ころびを追いかけていたねずみ男を鬼太郎たちが見つけました。
さては事の発端もコイツか!とネコ娘の爪が一閃です。
どうもこのへんから絵とか演出が80年代アニメ(ど根性ガエルとか侍ジャイアンツとか)な感じがしてくるのですが。
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「電力会社を立ち上げようと思ってな」と正直に喋るねずみ男に「アイツは電気が大好物。全ての電気を吸い取る気じゃ」と返すオヤジ。
妖怪って生物じゃないから底なしだしな。

それを見たハウスが燃え上がります。木造建築ですが、そんなの関係ありません。
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ハウスは土ころびと雌雄を決すべく走り出しました。まだ中に兄弟いますけどね。
「父さんを頼む!」と走り出す鬼太郎の頭からこぼれたオヤジはネコ娘が「ナ~イスキャッチ」です。

土ころびの後ろまで走っていったハウスは名乗りを上げ、土ころびも振り返ります。
緊張が高まる中、兄弟は家の中から覗くことしかできません。

土ころびの先制、放電です。もはやビーム兵器の域。
Photo_11

たまらず吹き飛ばされるハウス。
兄弟は外に放り出されました。怪我はしてないようで、田舎の子は丈夫だなあ。

迫ってくる土ころびを見て、完全に飲まれて動けないゲゲゲハウス。
そこに飛んできたのはリモコン下駄です。
下駄に撃たれて転んだ土ころびが当たった鉄塔が曲がってます。怪獣映画の様式そのまんまだな。
しかし、鬼太郎の髪の毛針は土ころびの放電に破れました。呆れるほど電気食ってますからな。
そんな鬼太郎からも体内電気を吸い取る貪欲な土ころびさんです。
電気を吸い取られた鬼太郎はクタクタの布みたいになってしまいました。
それを見たハウスはすっかり怖気づいてます。
土ころびに目をつけられて全速力で逃げますが、あえなく踏み潰されてしまいました。
土ころびはさらなる電気を求めて人間の村へ行くようです。

それを見たハウスが怒り出しました。半分以上無視されたからでしょうか?
皆は村を救ってくれるとか、さすがは鬼太郎の魂が染込んでるとか褒めてますが、ハウスは一目散にUターンして逃げ出しました。
これが鬼太郎の魂だとすると、鬼太郎の本性って…

闇雲に逃げ回るハウスをオヤジが呼び止めます。
今土ころびと戦えるのはお前しかいない、と。
「イザ戦うとなれば誰でも怖いもんじゃ。鬼太郎とて同じじゃ。じゃが鬼太郎は、その怖さを乗り越える勇気を持っておる。今鬼太郎の代わりになって戦えるのはお前しかおらんのじゃ。鬼太郎になろうと言うのなら、心まで鬼太郎にならねばのう」という名演説です。
ハウスにそれだけの実力があるかはとりあえず置いておくのでしょうか?

この演説を聞いてハウスは激しく燃え上がりました。繰り返すけど、木造だけどな。
電気を吸っている土ころびに下駄を投げ、手の枝から針を飛ばします。鬼太郎の技も使えるのか。
ちゃんちゃんこを巻きつけて鼻の動きを封じ、正面からの体当たりです。
泥臭いですが、こんなもんですかね。本当に怪獣映画みたいになってきた。

その間にネコ娘とねずみ男は泥に埋まった鬼太郎を掘り出します。
オヤジ曰く「早く掘り出さないと窒息しちゃうぞ」ですが、オヤジが「しちゃうぞ」は止めてほしかった。
ネコ娘が掘り当てると、元に膨らんだ鬼太郎が飛び出てきました。
ちゃんちゃんこが回復を早めてくれたそうで、先祖の霊毛で作ったというのは伊達ではないようです。

ゲゲゲハウスは土ころびを抑えるだけで精一杯です。
そこに鬼太郎が飛び込みました。
家の部分に乗り、ハウスに自分を固定させ、髪の毛を伸ばして土ころびに巻き付けます。
そして、ねずみ男に切れた電線とハウスの足を持つように言います。
ちょっと待て。それは導通しちゃうんじゃないの?
ビックリしたねずみ男ですが、勢いに負けて実行しました。
鬼太郎は「今度は僕がお前の電気を吸い取ってやる」のだそうで、ねずみ男可哀相です。
Photo_12

吸収した電気はねずみ男を介して送電線に送られるので、鬼太郎は底なしです。
土ころびは元の手のひらに乗る大きさに戻りました。
それをまた埋めてこいという鬼太郎。ねずみ男に変な考え起こさせないようにネコ娘が釘を刺しますが、それがハウスにはものすごく怖かったみたいだ(笑)

「よくやったな、ゲゲゲハウス」という鬼太郎の労いの言葉にも「妖怪と戦い続けるのはもうコリゴリじゃ。やはり鬼太郎に任せたほうが良さそうだ」と言ってます。
もっとも、オヤジの訳ですが。それを聞いてちょっと呆れ気味の鬼太郎。
普通の人間?は勇気を奮い起こすことなんて一生にそう何度も無いんだよ。

そこへ井戸仙人が薬を持って現れました。
喜んでそれを奪い取るゲゲゲハウス。頭からかけると元の家に戻りました。
ここはもちろん人間の世界です。

ゲゲゲハウスが履いていた下駄は兄弟の宝物になったようです。
が、狭い平屋の家に自分たちより大きい下駄を二つもどこに置くのでしょう?

家はぬりかべが元の場所まで背負っていくことになったようです。
いくらぬりかべでも重過ぎるわ!
それを見送りながら「夢をありがとう!」と手を振る兄弟。
兄弟にとっては一夜の、しかも本当にあったステキな夢ってことですか。

今回は、古き良き怪獣映画のフォーマットの話だったので、後半あえて絵柄が古くなったんだ。と思ってるのですが、どうでしょう?

次回はどシリアスな話のようですが、体調が悪くて録画できなかったので来週はありません。
七人ミサキって何だったんだろう?


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