【鬼太郎】第51話 赤エイまだ子供だもん
鬼界ヶ島からお客さんが来ます。
鬼太郎を見てた人なら言わずと知れたアマミ一族のミウとカイです。
鬼界ヶ島での出来事と、アマミ一族、特にミウについては以下の日記で。
もともと、鬼太郎属する幽霊族とアマミ一族は親戚に近い存在で、さらにこの前の決戦でアマミ一族が管理していた地獄の鍵を鬼太郎が受け継いだので、これまで以上に親密なお付き合いをしようということのようです。
こういう場合の「親密な」お付き合いというのは、血縁関係になるとかだと思いますが、ネコ娘は何をのん気に聞いているのでしょうか?
そうでない場合は、賀茂氏と安倍氏のように、どちらかが絶えるようになると思います。
アマミ一族に、地獄の鍵の番人という役目が無くなったわけなので。
それをネコ娘に説明してる目玉のオヤジは、フラフープをしています。
さすがは健康オタクのオヤジ、フラフープもなんなくこなしてます。
ネコ娘は、横丁の仲間が増える、ぐらいにしか思ってないので「霊界符を作ってあげようかしら?」なんて言ってます。
霊界符作製はネコ娘の得意技なのかな?
その横で鬼太郎はずっと腕を組んでうなっています。
ミウたちは東京見物をしたいらしいのだけど、鬼太郎ではどこに案内すればいいかさっぱりわからないらしいのです。
人間の世界の流行りとか、まったく関心無いですからな。
オヤジは健康生活とかドラマとかに敏感なのに。
東京見物なんだから、東京の名所を案内してあげたら?というネコ娘のもっともな提案も、名所が思い浮かばないという体たらくです。
しばらく考えて出てきたのが「東京特許許可局」。
オヤジが「ワシも一度行ってみたかったんじゃあ」と同意すると、「決まりですね」と嬉しそうな鬼太郎。
私も行けるものなら行ってみたいが、「東京特許許可局は実在しないのよ」とネコ娘の一言で否定されます。うん、だから、行けるものなら行ってみたいのです。
ここんとこ、鬼太郎とオヤジとネコ娘の早口言葉みたいになってます。
「ないの?」と非常に残念そうに繰り返す鬼太郎とオヤジを見かねたように、ネコ娘が東京案内をかってでます。
ネコ娘は人間界でアルバイトしてるし、いろんなところを知ってるのです。
でも、がに股で立ち上がって提案するのはどうかと思うぞ。
「この前オープンしたショッピングモールにでも案内してあげるわ」と頼もしい御言葉。
この前オープンしたところといえば、赤坂サカスでしょうか?
その提案に鬼太郎もオヤジも「さすがはネコ娘」とやんやの拍手ですが、「頼りない」と言われてここまで気にしない鬼太郎に呆れてるのではないでしょうか?
ここで、前説入ります。いつもは鬼太郎ですが、今回はネコ娘です。
「うっかり見落としていたのです」と言わずもがなのことを言いだします。
「案内する二人のうち一人が年頃の女の子だということを」と、非常に怖い顔になりました。
そのショッピングモールでは、警備の人間が壁のひび割れを見つけてます。
話を聞くに、他にもいろんなところにヒビがあるようです。
オープンに間に合わすために、突貫工事したともっぱらの噂のようです。
なるほど、赤坂サカスはそうなのか…(違います)
また、地震も多発しているようで、うめき声に床が赤く光って波打ったりします。
間違いなく妖怪絡みです。
ネコ娘はオヤジに「アマミ一族は人間のように年をとる」という話を聞いています。
オヤジは12年前は小さかったミウもカイも今では鬼太郎より大きくなったとしみじみ言ってます。
基本的に妖怪は不死か非常識なほどの長寿だから、ネコ娘もこのままの姿でずっとか、少なくとも数百年は今の姿のままなのでしょう。
ネコ娘は早く大人になるのに憧れてるようですが、今のまま(12歳前後の見た目)でいいと思うぞ。
そんなネコ娘にカイが声をかけました。
カイは鬼太郎たちに助けを求めて来たことがあるので、ネコ娘と面識があります。
そこに「ネコ娘さんですね」と声をかけたのがミウです。
カイにしろ、ミウにしろ、民族衣装みたいなのだけではなく、普通の服も持ってるですか。
まあ、普段は人間と一緒に暮らしてるしな。
ミウは誰が見ても美人の類ですから、ネコ娘も思わず見とれます。
ネコ娘が何百年かかってもこうはならない「大人っぽい」というやつなので、「いいなあ」と指を咥えてますよ。
自分が見とれるぐらいだから、鬼太郎ならなおさら…と嫌な方向に想像が働いて怖い表情になりました。
「鬼太郎さんは」とミウが聞きますが、東京案内はネコ娘とオヤジで行い、鬼太郎は横丁で待ってるそうです。
それを聞いて少し残念そうなミウ。
すかざす横から「残念だね。鬼太郎さんと東京めぐりするの、楽しみにしてたのにね~」とカイが茶々入れ。
それを聞いて頬を赤らめるミウですが、ネコ娘的には非常に気になる展開です。
オヤジの「これまで以上に親密なお付き合い」という言葉が記憶から呼び覚まされました。
「アタシピンチ!?」と愕然とするネコ娘です。
しかし、深く考える前にバスが来たので何はともあれ案内のほうに集中します。
その頃鬼太郎は、家で寝転びながら「何も父さんまでネコ娘についていくことないのに」と呟いてますが、オヤジが新しい場所についていかないわけがないだろう。
外にはねじりハチマキをした子泣きが「そろそろ準備を始めるぞい」と鬼太郎を呼びに来てます。
鬼太郎は横丁で歓迎会の準備か。
カイとミウはバスの窓から見える東京の風景に喜びっぱなしです。
「あれ何か知ってる?」とミウが指差したものを「もちろん。エッフェル塔だろ」と自信たっぷりに答えるカイ。
訂正が入るのかと思ったら「へぇ~、詳しいのね」とミウ。
「こんなの常識だよ」とカイも得意そう。
前で聞いてるネコ娘は服がずり落ちるほど脱力してますよ。まあ、人間と一緒に生きてるとは思えないほど無知だからな。
ビル群を見せても「デカい家がたくさんあるなあ」「都会の人は大家族なのよ」と斜め上の感想。
浅草の雷門でも「提灯まで大きいわ」「さすがスケールが違うなあ」
国会議事堂では「ここは?」「東京特許許可局だよ」
ネコ娘が呆れるほかは無いほどの勘違いぶり。さすがに「東京特許許可局」にはオヤジが反応したので「違います」と冷静にツッコミ入れてました。
名所めぐりはこれくらいで、とショッピングに連れていきます。
鬼太郎以上の浮世離れだとネコ娘が呆れてると、「島の外には殆ど出たことがない」とオヤジのフォロー。
鬼界ヶ島の住民はどんな教育を受けてるんだろうか?
ショッピングモールに入ったとたんにオヤジが妖怪の気配を感じますが、鬼太郎ほどの能力は無いので気のせいで片付けました。
ミウはネコ娘と服を見て、カイはUFOキャッチャーでネコ娘とミウ双方から声援、ミニシアターでは「ローマの休日」を見て三人とも涙する、と実にモールを堪能しています。
でも、「ローマの休日」ってハンカチ用意するほど泣ける話だったかなあ?
もっと楽しい話だと思うのだけど。
ネコ娘とカイが歩いていると突然地震が。ミウが居ないことに気付きます。
そこにアナウンスが。
「鬼界ヶ島のカイさん。お連れの方がお待ちです」とくれば、ミウが迷子になったと誰でも思うでしょう。
「私は迷子じゃないのよ」と顔真っ赤で否定するミウは、これはこれで可愛いな。
小さい子が迷子になってたから、一緒にママを探してたら皆とはぐれた、ってことらしいです。
一生懸命言い訳するも、カイとネコ娘は「へ~」と全く信じてません。
そこにナイスタイミングで「お姉ちゃんありがとう」と親と出会えた子供からのお礼の声。
思わず皆で笑ってしまうほど幸せな光景です。
「ミウちゃんって可愛い子だな。見た目が大人っぽいからそうは見えなかったけど」とネコ娘もすっかりお気に入りの様子。鬼太郎にあげるかどうかは別問題なんだろうけど。
壁のひび割れのところには、経営者とねずみ男が。
お化け退治の名人ということで呼ばれたのですね。前にもありました。
ネコ娘たちは軽食コーナーでアイス食べてます。
三段重ねのアイスってまだやってるのか?こういうの食わないからわからない。
それにしても、「さんだん」で「散弾」が最初に出てくるウチのパソコンって…
歓迎は横丁でもやるし、鬼太郎も待っているとオヤジが言うと、ミウは顔を赤らめます。
「嬉しい?」と心配そうに聞くネコ娘。気持ちはよーくわかる。
オヤジはアイスのコーンを持つのも一苦労みたいで、絶対食えないぞ、コレ。
ネコ娘の問いに「ええ!」と素直に答えるミウ。
「姉さんは、鬼太郎さんに話があるんだよね」と言葉のナイフを突き刺すカイ。連携プレイはバッチリだ。
そんなもん聞かされたらどんどんネコ娘は壊れていきます。
ネコ娘の手から落ちたアイスはオヤジに当たってオヤジが埋もれてます。
しかし、ネコ娘は全然気がついてません。
顔色が青くなって「話ってどんな?」と聞くのが精一杯。
「久しぶりにお会いするので、お話したいなーって」というミウは、カイ共々引き気味です。
「わざわざ遠くからやってきてまでする話って何?まさか、ミウちゃんはいい子だけど、これだけは、これだけは…」と完全に意識はどこかへ行ってしまってますね。
ところで、アイスに頭打たれたオヤジはそのまんまピクリとも動いてませんが。
地下駐車場ではいかにもな格好になったねずみ男が除霊を始めました。
ねずみ男も妖怪の端くれ、本当に何かがいることはわかるので、適当にやって逃げる算段をしています。恐らくは何度もやってることなんでしょう。
適当な呪文を唱え始めますが、床には例の波打つ赤い光が。
「こういうときは深呼吸!」ってのは自分にも言い聞かせてるんでしょうか?
息を止めた瞬間、大放屁です。おっそろしく臭いと評判のやつですね。
地下の妖怪まで涙目です。
当然ながら巨大な地震が起こります。オヤジはさらに巨大な妖気も感じました。
ネコ娘は感じないのね。
ネコ娘は横丁に携帯で連絡しました。
砂かけの家というか長屋には黒電話があるので、そこへの連絡です。鬼太郎にもほどなく伝わるでしょう。
便利な時代になったもんだ。
逃げようとしたとき、ミウが足を怪我した人を見つけます。さっきの迷子の子のお母さんですね。
子供はまだ中にいるんだとか。
ミウは決然と、「私たちが連れて戻ります」と。
カイに母親を背負わせて脱出、ネコ娘と二人で子供を捜す、とテキパキ仕切ります。
アマミ一族の最年長だけのことはありますね。
子供は崩れた床に落ちてました。子供って体が柔らかいし、意外と怪我しないんだな。
ミウがさっと飛び降りました。見た目は人間に近くても、妖怪だから身のこなしは軽いもんです。
しかし、身の軽さならネコ娘のほうが上だろうに。決断力の差ですな。
そんなミウたちを赤い光が飲み込もうとします。
急いで降りてきたネコ娘に子供を託し、ミウは飲み込まれました。
そこに鬼太郎登場、髪の毛剣で一撃を加えますが、相手は液体、ミウは飲み込まれてしまいました。
ミウの捜索には鬼太郎とネコ娘があたり、子供を外に運ぶのは一反もめんの役目になりました。
子供、怖くないのかな。
地下で妖怪の本体を見つけた鬼太郎たちは攻撃をしかけます。
ネコ娘の一撃でミウを救い出し、鬼太郎の体内電気です。
今シーズンになってからは体内電気が必殺技みたいになってるな。
そりゃ、妖怪のスケールがでかくなったから、下駄や髪の毛針では倒せないけども。
その攻撃を止めてと口走るミウ。
ミウが言うにはこの妖怪は助けを求めてるだけなんだとか。
さらにミウは妖怪にも語りかけます。虐めないから攻撃を止めてと。
ミウは「この子」と言ってて、これはまだ小さい子供なんだってことなんですが、ミウが語りかけるといきなり可愛い女の子の声になりました。
どこかで聞いたことのある声だと思ったら西原久美子ですよ。
「サクラ大戦」のアイリスとか「スーチーパイ」のミルキーパイとか、高い子供声に定評のある人です。
大きい人みたいだから、今回の役は合ってるといえば合ってるのか。
この人の「肉球みゃーみゃー」という歌は一度聞いたら忘れません。
アマミ一族には、相手と触れ合うことで心を通わせる能力があるんだそうな。サイコメトリーか。
この妖怪は、「赤エイ」の子供で、建物の下敷きになってたんだとか。
「赤エイ」ってのは、一つ目のエイの化け物のようです。子供でショッピングモール一個分ぐらいの大きさがあるってことか。
海底で何十年か昼寝をしていて、目が覚めたら身動きが取れなくなっていたのだそうです。
こんな沿岸で寝ていたら何が起こるかわからんだろうに、子供だからそこまで考えなかったんだな。
よくも公害とかで死ななかったもんだ。数十年前からなら、東京湾は相当深刻な状態があったと思うけど。
助け出して欲しいというミウの願いに鬼太郎が考え出したのは、つるべ火を使った転送です。
つるべ火は転送能力を持ってるので、それを使って地下から転送、あとは海へ自力で行ってもらうという作戦です。
つるべ火としめ縄を保持するのに、横丁の妖怪総出です。「妖怪の輪」ですな。
横丁から来た妖怪は全員ポリスメンの帽子を被ってます。横丁の全員分用意してるんだ。
ときどき被ってない妖怪がいるのは見逃してあげましょう。
つるべ火が頑張りますが、なにせ赤エイは大きくて重い。ヘタレてきたところで、鬼太郎が「景気付けに一発歌うぞ!」と。
♪ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ~
と例の歌を全員で歌いだしました。
それを聞いてつるべ火がまた根性を出し始めます。ネコ娘は歌ってるようには見えなかったんだが(笑)
おかげで赤エイは空中に浮かび上がり、そのまま海へ飛んでいきました。
そんな近くで飛び込んだら津波が起こるがな。
赤エイが居なくなったってことは、その分地面が無くなったってことで、ショッピングモールは地盤沈下で壊滅状態です。
こんな大惨事でも、オヤジは「皆が無事だったから良しとしよう」と言い、鬼太郎も「そうですね」と同意してます。
怪我人もけっこう出てたようだが?
横丁のベンチでネコ娘とミウが語らっています。
「ミウちゃんはステキだよね。大人だよね」
「あたし最初にミウちゃんを見たとき、羨ましいと思ったの。綺麗で大人っぽくていいなーって。私もこんな風になれたらなって」
「でも、今日一緒に過ごしてみて、ミウちゃんのステキなところはむしろ、人を思いやる優しさとか、そのための行動力とか、内面の大人っぽさなんだなって思った」
ネコ娘の偽らざる気持ちです。
それに対して「鬼太郎さんにはまだまだ敵わない」と答えるミウ。
子供の頃に鬼太郎を見て、周りの人を守れる大人になりたいと思ったと。それで鬼界ヶ島でもあれだけやってたわけか。
ネコ娘は霊界符を渡しました。「私もミウちゃんみたいにみんなを守れる大人になるぞ」って意味を込めて。
ミウは「ネコ娘も十分ステキな大人だと思う」と告げます。「も」ですか。
ミウを命がけで助けたからだそうです。ネコ娘は前からそんなことはしてきたから、前からステキな大人、というより妖怪なんですよ。
横丁で用意してたのは、盆踊りの舞台でした。
こんなもん、よく一日で作り上げたな。
皆が祭りで盛り上がる中、ミウは鬼太郎を横の森に誘い、「鬼太郎さんに聞きたいことがあって来たんです」と告白します。
続けて何か言おうとしたミウが気付いたのは闇夜に光る猫の目でした。
それを見て、「でも、また今度にします」と笑顔で答えるミウ。いい子だな。
それを聞いて「そう」と不思議がりながらも、「ところで」と振り返り、「何か用かい?ネコ娘」と声をかける鬼太郎はデリカシーが無いというか…
「さあ、二人も踊ってきたら?」と鬼太郎たちを押し出すミウ。大人だなあ。
「妖怪横丁ゲゲゲ節」(ED曲)に合わせて踊る妖怪たち。
鬼太郎も踊りながら、ミウたちがとても喜んでたとネコ娘にお礼を言います。
それを聞いて嬉しそうに「うん!」と答えるネコ娘。やっぱこっちのほうがいいわ。
鬼太郎たちが「ゲゲゲの鬼太郎」歌ったり、「妖怪横丁ゲゲゲ節」で踊ったり、なんか集大成みたいな感じだなと思ったら、放送から一年経ったのでリニューアルするのですね。
原点回帰みたいな感じです。OPは賛否両論かもしれんが、私はアリだと思います。
「ヤッターマン」とは違うので。
EDは知ったこっちゃない、というか印象に残らんのですけど(笑)
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