【鬼太郎】第52話 お前の望みを言え
モノクロだった第一期の「ゲゲゲの鬼太郎」が放送を開始したのは1968年。
今年2008年は40周年と、ゲゲゲの鬼太郎第五期一周年ということでリニューアルしました。
関西テレビも土曜の朝6時半から日曜の朝9時と全国と同じ時間帯になって見やすくなったんじゃないでしょうか?
一週遅れは変わらずですけど。
リニューアルして初心にかえり、当初のように妖怪を倒すけれども人間にも反省を促すようなこともあるようです。
塾に通っている山崎光一はテストの成績が下がったことを悩んでいました。
54番というのがいいのか悪いのかよくわかりませんが、だいたい中の中ぐらいの成績なんでしょうか。
落ち込んでるもんだから、励ましてくれてる真紀に一緒に帰ろうと言われても無視して帰ります。
こんな可愛い子にそんな声かけられて何が不満だ、お前は。
私が小学校の頃にも一緒に帰る子は何人かいたけど、こいういうのではなかったぞ。
いや、一人可愛い子がいたけれど、成人式のころには立派にケバくなってたしorz
後は背の高い女の子ばっかりだった。何だったんだろうか…
ちなみに、私は小学校卒業時で身長130センチぐらいでした。
帰り道の途中で改めて成績表を見るも、丸めて捨ててしまう光一。
それを拾う手がありました。
「こんな風に順番を付けるなんて、人間というのは奇妙ですな」と明らかに人間ではない物言いをする人物です。
旅の坊主の格好をしていますが、そのしわくちゃな顔に光一は恐怖して、成績表をひったくると逃げてしまいました。
逃げる時に鬼太郎にぶつかってしまい、鬼太郎が持っていた食材がぶちまけられます。
見た感じ、臓物、魚のアラ、蛙の目玉ですね。蛙の目玉は目玉のオヤジの大好物です。
地面に落ちてしまった蛙の目玉を見て嘆くオヤジ。
妖怪でなくても拾って洗えばいいと思うのだが。
鬼太郎は妖気に気付きます。が、その正体はわからずじまいです。
ネコ娘は宅配便の仕事をしています。
「ネコネコ便」といって、クロという黒猫と一緒に回っているようで、一反もめんに乗って配達します。
配達先は光一の家だったので、雨の中光一が駆け込んできました。
光一は玄関先のネコ娘も母親も無視して自分の部屋に駆け込みましたが、ネコ娘は一生懸命何かの臭いをかいでます。
今まで嗅いだことの無い妖怪の臭いがしたんだとか。
しかし、この「ネコネコ便」、ウチにも来て欲しい(笑)
光一が部屋で落ち込んでいると、窓の外にさっきの坊主が立っていて(ここは二階)宿を貸してくれと頼み込まれます。
そら、光一ビビりますが、坊主は一晩の宿を所望します。
親に聞いてみないと、ともっともなことを言う光一に、軒先で雨がしのげればいいと言う坊主。
要は、今居る場所に一晩居させてくれたらOKだと。必ず御礼はしますとも約束しています。
そこでいいなら構わないと言う光一に「ありがたや」とお礼を言う坊主ですが、あまり不気味さに、光一はカーテンを閉めてしまいました。
まあ、気持ちはわかる。
寝ていても、外は雷雨で、雷が光るたびに坊主のシルエットが浮かび上がるわけで、光一が眠れるわけもありません。
坊主ももう少し気を使えばいいのに。
リニューアルですから、OPも変わります。
歌うは「ザ50回転ズ」というロックバンドです。当然アレンジもロック調です。
これは鬼太郎始まったと言わざるをえない。私は好きだ。映像センスも素晴らしい。
【ニコニコ動画】ゲゲゲの鬼太郎 5期 新OP 夜(削除済)
ニコニコ見れない人とか面倒な人は冒頭部分だけですが。
鬼太郎たちもぬらりひょんやバッグベアードといった悪いほうの妖怪も「ゲゲゲのゲ」と歌う楽しい映像ですね。
光一が朝起きると雨も止んでいて坊主も消えていました。
安心して学校へ行く光一。
妖怪横丁では、ねずみ男がネコ娘の荷物を失敬して追いかけられてます。
中身は鮭缶で、ネコ娘曰く、「通販で買った高級品なのよ!」なのだそうです。
ギフト関係だと5,000円以上のものもあるでしょうが、ただの鮭缶だとどれくらいでしょう?
砂かけの長屋の前は皆の憩いの場になってますが、ねずみ男とネコ娘はその周りをグルグル追いかけっこをしているわけです。
ねずみ男は逃げるために大放屁をしました。
これにはネコ娘も、巻き添えを食らった子泣きや砂かけもひとたまりもありません。
子泣きと砂かけは10年前のものでも食ったに違いないと臭いを表現しますが、ねずみ男は見損なわないでもらいたい!と憤慨します。
「いくらオレでも3年前が限度よ」ということらしいです。
鬼太郎とオヤジは息を止めて難を逃れています。
長い付き合いだけのことはあるな。
光一はまたしても塾の入り口で真紀に声をかけられますが、「ほっといてよ」とにべもありません。
だから、こんな可愛い子が付き合ってくれて何が不満かと小一時間(ry
光一は、一人で「このままではどんどん順番が下がる」と悩んでいます。
負のスパイラルですな。こういうときは気分を切り替えて真紀と勉強するとかするといいのです。
そこに「昨日はありがとうごぜえやした」と坊主が来ます。
一泊の恩義に礼をするから望みを言えときたもんだ。
光一は何もしてないと謙遜し、望みなんて無いと走り出します。何とか逃げたかったんですな。
しかし、突然目の前に成績表を突きつける坊主が。
塾の成績が悪かったんでしょ?という坊主の指摘に、「ボクの順番を上げるなんてできるの?」と聞いてしまう光一。
こういう顔は恐怖モノですよーという宣言ですか。
坊主は「できますとも」と請合いました。
オヤジが「今日こそは蛙の目玉のスープじゃ」と鬼太郎の持つ買い物籠でルンルンです。
木の根っことかどこで調達するんだ?というのも混じってはいますが、蛙の目玉も店がある(しかも人間界に)んですかね?
しかし、話からすると昨日の蛙の目玉は捨てたようで、どんだけ贅沢な暮らししてるんですか。
ウチでは大根は葉っぱまで全部、秋刀魚の開きは骨も残さず食べてることですよ。
パンをぱくつきながら自転車で走る小学生の横にさっきの坊主がいます。
「恨みなどございやせんが…消えてもらいやす」と地面を突くと闇が発生し、小学生はそこに呑み込まれてしまいました。
すると、塾の成績表の1位の人間の名前が消えました。
なるほど、順位が上がった。
なんか、「仮面ライダー電王」のイマジンみたいな望みの叶え方だな。
成績表によると、真紀ちゃんは5位だったようです。
他の子もどんどん消されていきます。
別に成績順にってわけでもないようですが、どんな順番なんでしょう?
背後に気配を感じた坊主が振り向くと髪の毛針が飛んできてました。
慌てて背中の荷物で防ぐ坊主。
背後へ回り込んできたリモコン下駄は錫杖で絡めとってしまいました。なかなかデキるようです。
フッフッフと笑ってるところをちゃんちゃんこが囲んで締め上げてしまいましたが。
「何奴?!」と聞く坊主に「ゲゲゲの鬼太郎」と名乗りをあげる鬼太郎。
しかし、ちゃんちゃんこの中身は消えうせて、黒い影が鬼太郎の足元へ。鬼太郎が沈み込みます。
あわや!というところで、一反もめんがやってきて、乗っていたネコ娘が「どっせい!」と鬼太郎を引き上げました。
宅配の途中で偶然見つけたらしい。運のいいことだ。
坊主が妖怪であるのは間違いないですが、オヤジでも知らない妖怪のようです。
坊主のほうは「渡世の恩義を返すのも、楽じゃありませんや」と呟いてますが、坊主なりに誠実なんでしょうか?
オヤジでも知らない妖怪はココンに聞くに限る!ということで聞いてみると、「夜道怪」という、旅の僧の姿をした闇を自在に操る妖怪です。
鬼太郎たちはいきさつを知らないので、何故夜道怪が子供たちを襲うのかがわかりません。
夜道怪対策としてオヤジが指示したのは、つるべ火をたくさん集めることでした。
闇があれば夜道怪に有利ですから、闇を消すための明かりというわけです。
照明弾打ち上げだったらゴジラみたいだけどな。
鬼太郎は何故かねずみ男を大至急連れてきて欲しいと頼みます。
切り札になるかもしれないと鬼太郎は見ていますが、何をさせるんでしょう?
光一が塾に行くと、教室は閑散としていて「来ていない奴は行方不明らしいぜ」とヒソヒソ話し合っています。
「ね、光一君」と真紀が光一に話しかけました。
「おかしいわよね。居なくなった子、この塾の生徒ばかりなんて。噂では、妖怪が子供をさらってるって」と。なんか不気味な雰囲気になってる真紀ちゃんです。
成績表を見ると、光一の上の順位で残ってるのは真紀ちゃんだけ、何故か下の方の順位の子もほとんど消えてます。
夜道怪としては、万全を期すべく全員を消すつもりのようです。
一人だけいれば一番ですね。
「多数決の国」(「キノの旅」 電撃文庫)というのもありました。
何で1巻見つからないんだろ?7巻と9巻は二冊出てきたのにorz
その話を聞いて昨晩のことを思い出す光一。
「できるもんなら、やってみてよ」と言いましたからね。
「ボクのせいじゃない、ボクには関係ない!」と叫んで逃げ出す光一。
まあ、イマジンに限らず軽々しく望みなんか言うもんではないってことですか。
塾の外に走り出た光一ですが、目の前に夜道怪がいました。
「順調に進んでます。これで必ず一番に」と自信たっぷりに言う夜道怪。
「後は教室に残ってるあの子達だけだ」と。
それを聞いた光一は真紀の笑顔を思い出して急いで塾内に駆け戻ります。
この笑顔、エロゲーで使いそうな絵だな。
教室に戻ると、まだ真紀はそこにいました。が、濡れて雫が垂れてます。
「良かった。無事だったんだね。他のみんなはどうしたの?」と光一が聞くと、「居ないの。今は私一人だけ…光一君、私が居なくなれば光一君が一番よね」と不可解なことを言い出す真紀。
「キミも逃げるんだ!夜道怪って妖怪がみんなをさらってるんだ!」と真紀の腕を取る光一。
おお、男らしいぞ。
しかし、真紀は動かず、「それ、光一君が頼んだんでしょ」と呟きます。
「ボクは頼んでなんかないよ!」と強く言う光一ですが、それを聞いた真紀は涙を流しながら「頼んでいないなんて…そんな…頼んでいないなんて!そりゃあ…あんまりじゃありませんか」と夜道怪の顔になりました。
真紀の輪郭に夜道怪の顔なので、心臓に悪いことこのうえない。
真紀は、光一が教室に入ったときには既に消されていたのです。
これで光一は一番になりました。
「そんなこと頼んでない」と言う光一に「いえ、ぼっちゃんは頼んだんです。あっしにハッキリと一番にしてほしいと」と夜道怪。
体は真紀のままですが、妙にギクシャクした動きになってます。
この動きは「呪怨」の伽椰子の動きです。伽椰子ラヴな私は大喜び。
「あのときは軽く何も考えないで返事をしてしまったから」と言い訳をする光一。
「あっしがこんなにも一生懸命に、恩を返して、何も考えず!約束を果たしたあっしに、お前は、恩を、仇で返すのかぁ!」と怒り心頭の夜道怪。
怒るのはいいから、真紀の体と髪型でやるのはやめてほしい。
そこに、「いい加減にしたらどうなんだ、夜道怪」と鬼太郎が開けられた窓に乗って声をかけました。
鬼太郎を見て臨戦態勢に入る夜道怪。
鬼太郎つるべ火に指示を出し、教室中を明るく照らし出させます。
夜道怪は明るい光が苦手で、さらに光もこんだけ強いと影も消えてしまいますから急いで廊下に逃げ出しました。
そっちにはぬりかべ、ネコ娘、一反もめんで既に罠がしかけてありました。
あまりの明るさにたじろぐ夜道怪。
反対側の廊下も砂かけと子泣きが封鎖しています。
つるべ火いっぱいだ。
鬼太郎は、問答無用で倒すようなことはせず、「このへんで許してやってくれないか」ともちかけます。
が、夜道怪は、「あっしの邪魔をする奴は生かしちゃおきません」とあくまで徹底抗戦の構えです。
聞き分けの無いヤツだ、と鬼太郎は髪の毛針を飛ばしますが、間一髪で教室の扉を閉じて盾にしました。
髪の毛針は扉を粉砕します。こんだけ威力を見せる髪の毛針は、今作では珍しいな。
鬼太郎が一反もめんに呼びかけると、一反もめんが夜道怪を縛り上げました。
えーと、これは非常にまずい展開なのでは?と思ったら、「光あるところ必ず影あり」と一反もめんのおかげでできた影に一反もめんごと潜りこみました。
「日あるところに影あり」というナレーションはアニメ「サスケ」で、飛び込んできたシーザーによって作られた一点の影から逆転したのは「ジョジョの奇妙な冒険」第二部のワムウですね。
サスケ(アニメ)(Wikipedia)
戦闘潮流(Wikipedia)
闇に潜ってしまえば、神出鬼没になるらしく、駆け寄った砂かけも子泣きも闇に呑まれてしまいました。
窓をぶち破って廊下に飛び出した鬼太郎は夜道怪に体内電気をしかけますが、電気を吸収されて闇に動きを止められます。
鬼太郎はネコ娘に「第二の策を!」を叫んで闇に飲まれました。
そのとき、ネコ娘はぬりかべの影で「いくらなんでもそろそろでしょ!」とねずみ男をせっついてました。
「何がそろそろだよ」と訝しげに言うねずみ男。
そんなねずみ男の腹がゴロゴロ鳴り出しました。
「来た来た~」とねずみ男の腹に耳をすませるネコ娘。
リニューアルに伴い、服も変わったのかもしれません。
なんか、百年前の食べ物腐るほど(腐ってるが)食べさせたようです。
「あれが百年前の食い物ー?!」と驚くねずみ男ですが、臭いとかで気付け。
みんなしてハメやがったな!と怒るねずみ男に「アンタの必殺技の燃料でしょ!」と反論するネコ娘。
オレの必殺技?とイマイチ理解してないねずみ男ですが、くるもんはきます。
「出る出る屁が出る御用心」と大放屁をしようとしますが、「チョイ我慢!」とネコ娘の待った。
なんだ?と思ったらぬりかべが闇に沈んでいきます。
その向こうから「そろそろ終わりとさせていただきやす」と夜道怪が。
ネコ娘は「終わりにするのはアンタのほうよー」とねずみ男を構えました。
「発射準備!」の号令に「できてます」とねずみ男。
ねずみ男の衣がぺろーんと下がって尻が露になったところで、「つるべ火、今よ!」とネコ娘が号礼をかけます。
するとつるべ火がどんどん消えていって辺りは闇に包まれました。
「光が消えれば影も消える。全てが闇の中、いったいどこに隠れる?!」という鬼太郎のセリフどおり、夜道怪が隠れる場所が無くなります。
その瞬間夜道怪の目の前で大放屁が。強烈なガスが夜道怪を襲います。
砂かけ、子泣き、オヤジは闇に中途半端に飲み込まれていて鼻はこちらの世界に無く、一反もめんとネコ娘は必死で鼻をつまんでます。
鬼太郎は鼻に指を突っ込む究極の鼻栓です。ネコ娘にはやらせられんわな。
「この程度で!」とネコ娘に一撃をしかけようとしたとき、鬼太郎の指でっぽうが夜道怪の手に当たり、錫杖を取り落としました。
「往生際が悪いよ」と言う鬼太郎ですが、鼻に栓をしてた指で指でっぽうしたものだから、咳き込んでしまいます。
ついに夜道怪は倒れてしまいました。
闇の世界から返ってきた子供たちはさらわれたことがよくわかってないようですが、三々五々塾から帰っていきます。既に朝ですけど。
その中に光一の姿もありましたが、後ろから鬼太郎が「よく考えもしないで口にしたことが、どんな災いを招くか」とキツめに声をかけました。
光一は素直にゴメンなさいと言ったので、鬼太郎は少し優しい顔になり、「でも忘れないで。妖怪はいつも君たちの近くにいるってことを」と諭します。
「はい!」と答えたところで「一緒に帰ろ!」と真紀が声をかけてきました。
今度は顔を赤らめながらも「ありがとう」と素直に言えた光一です。
光一と真紀は揃って鬼太郎たちに頭を下げ、一緒に帰っていきました。
チクショー、こいつら付き合うんだろうなあ。小学生のくせに生意気だ。
去っていこうとする夜道怪に「次はお手柔らかに頼むよ」と告げる鬼太郎。
「わかっておりやすとも。もう、あんな臭い思いはまっぴらですからねぇ」と歩いていきました。
「人間の心と言うヤツは実に難しい」と呟きながら歩く夜道怪。
人間も妖怪も反省するというのはまさに初心に戻った感じです。
しかし、ねずみ男が重要な鍵になるとはな。
ちなみに、夜道怪は埼玉出身らしいです。
高野聖が零落した姿だそうで、高野聖は諸国へ勧進するわけですが、中には落ちぶれるやつもいるわけで、そういうのが妖怪となり、子供に「悪いことすると夜道怪が来てさらわれるぞ」というように使ったようです。
EDも変わったのですが、悪い曲ではないのですが、これは鬼太郎に合わないのでは?
【ニコニコ動画】ゲゲゲの鬼太郎 5期 新ED(削除済)
OP、EDともニコニコにしか無かったけど、なんかすぐ消されそうなので見るなら早めに。
次回は白山坊プロデュースの妖怪サーカスです。
お笑い要素も忘れません。
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