【アニメ】鬼太郎第56話 あたしィィィの赤ちゃあァァァん!
今回は、鬼太郎の語りからシームレスに話に入ります。今まであったかな?
海辺で釣りをしている二人の少年がいます。
釣果はさっぱりのようで、場所を変えてみようと歩き出しました。
行った先は地面がヌルヌルの場所。人が入っていないってことで、魚がいるポイントさえあれば期待できそうです。
そこにしめ縄を張ってある場所がありました。
「この先入るべからず 白浜漁業会」とあります。
普通は「危険だから」というふうに思いますが、「すごくいいスポットを独り占めしようとして立てたんだよ」と結論付けます。
そういう理由で漁業会の名前をかたったらヘタすれば警察に突き出されますが、そこまで考えないのが子供の浅はかさ。
立て札を無視してしめ縄の張ってあるトンネルを抜けます。
その先は綺麗な岬でした。そこらへんに石積みがあるのは気持ち悪いですが、子供だからわかんないのでしょう。
魚がいそうだと歩き出しますが、和也が石積みを崩したら赤ん坊の泣き声が聞こえました。
にわかに空が掻き曇り、「何か聞こえたか?」とか言ってますが、お構いなしに釣りの準備を始めます。
もう一人の少年、翔は気味悪くないか?と不安そうですが、和也は気にしない、気にしないと取り合いません。
つうか、空がそんな急に曇ってるんだから、霊現象とかじゃなくても帰る準備をしたほうがいいだろう。
こういうやつが悪天候で海に投げ出されて死んだりするんです。
案の定、海から水の渦巻きが立ち上ってます。
翔は「やっぱり変だよ!」としごくまっとうなことを言ってますが、和也は「バカ言うなよ。せっかく見つけた場所なのに」と動こうとしません。
お前は釣りと自分の安全とどっちが大切なんだ。
渦巻きから何かが出てきたと思ったら磯女です。九州の妖怪ですね。
磯女(Wikipedia)
「ウチの坊やを泣かしたのは誰だ?」と出てきてますから、鬼子母神みたいなエピソードになるんでしょうか?
鬼子母神(Wikipedia)
逃げようとする二人ですが、和也が磯女に捕まってしまいました。そのまま海の中に連れ込まれてしまいます。
同じ海辺でねずみ男も釣りをしていました。
こちらも全然釣れていないようです。海だから魚がいるってわけでもないしな。
ねずみ男の前の海面からかわうそが出てきました。
「魚獲れたか?」とねずみ男が聞くと、一匹だけ吐き出しました。かわうそを鵜みたいに使ったのか。
しかし、かわうそが吐いた魚、川魚に見えるのですが…
「これだけかよ!?」とガッカリのねずみ男ですが、かわうそは「おれ海は得意じゃないんだよ」と言い訳します。
そらまあ、そんなマルチロールな妖怪そんなに居るか?とは思います。
だけど、ねずみ男は「川も海も魚がいるってことは一緒だろうが」一蹴します。
こういう「体を靴に合わせる」精神論が行き着くと、太平洋戦争のガダルカナルやニューギニアみたいになります。
そこに「誰か助けてー!」と翔が走ってきました。
話を聞いたねずみ男は妖怪の仕業だろうとあたりをつけ、「君のおうちはお金持ちなのかな?」と聞いてきます。妖怪退治で金をせしめるつもりか。
「ウチは違うけど、いなくなった和也のウチは金持ちだよ」と翔が言いました。
あの一種傲慢なほどの無神経ぶりは金持ちゆえか。
これは儲けられるとほくそえむねずみ男のすそをかわうそが引っ張ります。
「鬼太郎に知らせたほうがいいんじゃねえか?どうせねずみ男一人じゃなにも解決できないもんな」と納得の一言。
さすがに怒るねずみ男です。
鬼太郎の家では下で行水をしています。
ゲゲゲハウスを支える木の根元がくりぬいた行水用のタライになってたのか。
オヤジは「青空の下は開放的な気分になるのう」とシュノーケルを付けて飛び込みました。
いつも裸なのに、それ以上の開放的ってなんなんだろう?
少し泳いでみますが、「木目ばかりでつまらん」のだそうです。
「やはりシュノーケリングは海じゃないとなあ」と言われても、海でやったらどこかへ流されるんでは?
上からねこ娘が「そろそろ差し湯する?」と聞いてきました。
「頼むぞねこ娘」とオヤジが言ってますが、ねこ娘は家政婦ですか。
そこにカラスがやってきて、鬼太郎に海で妖怪が人間の子供をさらったことを知らせます。
ねずみ男が知らせなくてもこうやって知らされるのだな。
オヤジは磯女の仕業だと見抜き、急いで行きましょう!と鬼太郎が立ち上がりました。
ケツが見えるのかと思ったらパンツ穿いてました。ちぇっ。
鬼太郎のスポンサーには桃屋があって、「ごはんですよ」のCMは鬼太郎オリジナルをやってますが、新バージョンができたようです。
さすがにこれを動画でうpしてもすぐに消されそうなので一枚だけキャプチャ。
作画がものすごく綺麗です。
漁協の集会所らしきところで大人が集まって子供がさらわれたことを話し合っています。
磯女の祟りだってことはわかってるようです。もちろん子供にも言い聞かせてますが、今の子供が聞くかっていったら…なわけで。
大人たちの前に立ったねずみ男は「妖怪の仕業に間違いないだろう」とまず最初にカマしておいて、「妖怪を退治してほしくば、ゲゲゲの鬼太郎を呼ぶしかない」と続けます。
なんだ、やっぱり鬼太郎に頼むのか。
鬼太郎に世話をしてやってるから、俺の頼みを断れん。なので、一人五千円で鬼太郎を呼んでやろう、ということです。
大人たちも五千円なら仕方ないと財布を取り出します。
詐欺もこの程度の値段で数を集められるなら、一番成功しやすいですね。
これ以上だと、数千億とかありえない金額のほうが成功します。
が、そこに鬼太郎がやってきました。
ねずみ男の儲け話はこれでフイになったか?
鬼太郎は事件の詳細を翔に聞いてしめ縄のある洞窟にやってきました。
そこを抜けると先ほど見たとおり、綺麗な海がひろがります。
磯女が独占する海だから、綺麗だし魚もたくさんいるんですね。
オヤジが「海の様子を見てくるから、ワシを釣り糸に結び付けて、海に垂らしてくれ」と言い出しました。
鬼太郎は「大丈夫かな?」と心配そうですが、やることはやります。
オヤジは餌の蛙みたいになってます。
なるほど、オヤジが海でシュノーケリングをするときにはこうするのか。
しばらくして糸が引っ張られました。
最初に「おい、食われてるぞ」と気づいたのはねずみ男です。やっぱり浮きは必要だ。
急いで上げると親父が蛸に食われるところでした。
「だから言わんこっちゃない」と巻き上げる鬼太郎。
オヤジを蛸から外すと、赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。またしても空が掻き曇ります。
こうなるとさっきのパターンです。海から磯女が出てきました。
「うちの坊やを泣かしたのは誰だ?」と台詞まで一緒なので、このカットはさっきと同じものかもしれません。
鬼太郎がさらった子供を返すように言いますが、聞くような磯女ではない。
髪の毛を伸ばして攻撃する磯女に体内電気、髪の毛針、リモコン下駄と技のオンパレードで攻撃する鬼太郎ですが、磯女には効いた様子もなく、磯女は潜ってしまいました。
効きはしないけどうっとうしいってところか。
後を追って飛び込んだ鬼太郎は磯女に捕まってしまいます。
相手のテリトリーで戦うなんてやっちゃいけないことだろうに。
しかも、髪の毛針やリモコン下駄、ちゃんちゃんこといった攻撃を出すたびに技の名前を叫ぶもんだから、息が続かなくて溺れます。アホか。
後を追うしかないというオヤジに「行きましょう!」と躊躇なく言うねこ娘。
鬼太郎を助けるためなら命も惜しくないようだな。
かわうそは「海の水しょっぱいからな」と躊躇しています。
ねこ娘が飛び込んだ後も迷ってるのは仕方のないところか?
そんなかわうそを「お前、友達のくせに裏切るってわけ?」と責めるねずみ男。
そこまで言われたら飛び込まないわけにはいきません。
海面に浮かぶねこ娘、オヤジ、かわうそに早く入ってこいといわれますが、やることあるから止めておくと断るねずみ男。さすがです。
鬼太郎もねこ娘も居なければ、さっきの集会所でまた金集めができます。
まあ、鬼太郎が勝たなければその金持って帰る事はできんのですが、鬼太郎が負けるとは思ってないのでしょう。
鬼太郎は、磯女の住処に放り出されました。
海底トンネルから入るようですが、大きさがおかしいと思います。
「お前は何が目的なんだ!?」と鬼太郎に聞かれても無視して奥へ行く磯女。強い妖怪は違うな。
そこには和也の鼻を吸っている妖怪の赤ん坊がいました。人間をおしゃぶりにしてるんですね。
磯女は和也を引き剥がし、赤ん坊を鬼太郎に投げます。
赤ん坊は鬼太郎の鼻を思いっきり吸い始めました。
こうやって人間を与えておしゃぶり代わりにして泣き止ませているんだとか。
最初からおしゃぶり用意しろよ。
それを説明した和也は壷に放り込まれました。
他にも鼻を吸われた人がいます。磯に入ってくる人間が他にもいたのなら、事件になってるだろうし、他のところで行方不明扱いになってる遭難者か何かでしょうか?
ここにさらわれてる人たちは、一生赤ん坊のおしゃぶりになるんだそうです。
成長するのに何十年もかかるのかな?
磯女の赤ん坊は繊細だから、人が磯に入るだけで泣いてしまうんだそうです。
「ウチの坊やを泣かすやつは誰だって許せないんだよ!」という親バカぶり、芸能人に居そうです。
赤ん坊の吸い付き力はものすごく、鬼太郎でも引き剥がせません。
鼻を吸われてるから鬼太郎は極端な鼻声です。
それでも人間をさらっておしゃぶりにするのは酷すぎると抗議する鬼太郎。
磯女がそれで反省するはずもなく、人間の味方をするような妖怪は食べてしまえと言ってます。
食ったら鬼太郎並の妖力を得ることができるんだとか。
そこにねこ娘たちが上陸してきます。よくこの場所がわかったな。
ねこ娘たち3人がかりで鬼太郎から赤ん坊を引き剥がそうとしますが、全く外れません。
磯女が外せるのはお母さんだからってことと、新しいおしゃぶりがあることがわかってるからですな。
けんめいに引っ張っているにも関わらず、鬼太郎は赤ん坊に飲み込まれてしまいました。
つうか、飲み込まれてるのに赤ん坊だけ引っ張ったって無意味だろうよ。
ねこ娘たちは磯女の「鼻息」で吹き飛ばされてしまいました。
水で飛ばすのかと思ってたのでちょっと意外。
赤ん坊はこれ以上ないほど膨らんでいます。これからゆっくり消化するのか?
赤ん坊を抱き上げて、「鬼太郎を平らげるなんてさすがは私の坊や」とベタ褒めの磯女。
上機嫌の赤ん坊は空気を吸い込みだしました。
しかし、様子がおかしい。何か強制的に吸い込まされてるようです。
そんな赤ん坊を見て泣き出す磯女。その泣き声で岩が震えだしました。なるほど、強敵だ。
さらに海も荒れてます。磯女の力ってそれほどのものなのか。
その頃、金を回収してホクホク顔のねずみ男のいる集会所に海が荒れてるとの知らせが入ります。
海が荒れてるのは磯女の祟り、インチキだなとねずみ男は糾弾されました。
何とか逃げ出すねずみ男ですが、海の男が諦めるわけもなく、追いかけられてます。
洞窟ではさらに赤ん坊が膨らみ、抱きつく磯女を叩きさえします。
鬼太郎が中で操っているのです。変に力のあるものを取り込んでも、まさにただの寄生虫になるわけですな。
鬼太郎は「空気ポンプの術」を使っているのだそうです。そんな術があったんだ。
それを使うと、赤ん坊の中で膨らんで内側から操れるんだとか。
ここまでくると「実はこんな能力がありました」って行き当たりばったりの展開する漫画みたいだな。
鬼太郎がやっているのだとわかっていても、磯女に自分の赤ん坊を殴るなんてことができるわけがありません。
これって人質を盾にする、みたいな一番卑劣なやり方だよな。
磯女がさらに嘆くので、岩が激しく揺れて洞窟が崩れるのも時間の問題となりました。
そこに入ってくるねずみ男。
逃げるなら海中しかないもんな。磯女の岬には誰も入ってこないし。
今頃何だ?と責められるねずみ男ですが、それどころじゃない、村に竜巻が近づいてるんだ!と話をそらします。
それを聞いて「磯女の叫ぶ声で起こる振動が海に伝わり、竜巻を起こしているんじゃろう」と解説するオヤジ。
その台詞は説明的に過ぎますよ、父さん。
嘆き続ける磯女に「僕の話を聞く気があるのか?」と持ちかける鬼太郎。
完全に人質とった強盗か何かのパターンじゃねえか(笑)
「もっともっと膨らむこともできるぞ」と脅す鬼太郎に「やめておくれ、やめておくれよお願いだから」と悲痛な声で嘆願する磯女。
ここだけ見るとどっちが悪いのかわからんな。
「人間たちを解放するんだ」と言う鬼太郎に「ここに勝手に入り込んでくる人間のほうが悪いのに」とあくまで主張を止めない磯女。
嘆きで天井が崩れだしました。竜巻も相当な大きさに成長してます。
「勝手に人間が入り込んで海を荒らさなければ坊やも泣かないんだ。昔からこの浜は私たちのものと決められてきたのに、最近の人間はそれを守らないじゃないか!」と正論を吐く磯女。
言う事はある程度もっともではある。もともとこの地にいたのかどうかで判断は分かれそうだけど、磯女との共存をするべき状況ではあるし。
ただ、赤ん坊の躾はちゃんとしろよ。
状況に同情するオヤジとかわうそ。
ねずみ男にはよくわからないらしいですが、「お前には失うものが何にもないからな」と言うかわうそも酷いぞ。
「もう勘弁してやったらどうじゃ」と鬼太郎にオヤジが提案します。
「わかりました」と術を解除すると、赤ん坊が縮み始めました。
ちなみにこの赤ん坊、色が黒かったら拙かったりするんでしょうか?下らない話だとは思いますが。
元に戻った赤ん坊を抱きしめる磯女。竜巻も治まりました。
壊されずに美しいまま残った漁村。美しい光景です。
皆が感動しているところに「鬼太郎はどうなったんだ」とかわうそからのツッコミが入りました。
まだ赤ん坊の体の中ですから、ねこ娘が赤ん坊の口の中を覗き込みます。
そこに鬼太郎がしぼんでいました。
オヤジ曰く、「これが空気ポンプの術のやっかいなところじゃなあ」なんだそうです。
仕方がないので、オヤジが口の中に入って鬼太郎を回収します。
しかしまあ、見事にぺちゃんこだな。
ねこ娘が引っ張り出すと、息を吸った鬼太郎が元に戻りました。
それを見て笑い出す赤ん坊。子供をあやすのにはいい芸のようだな。
鬼太郎は、磯女に「今頃どんなに家族が心配しているか、お前ならわかるだろう。子供たちを返してやってくれ」と諭します。
磯女は子供たちを返したようです。まさに鬼子母神のエピソード。
村では「鬼太郎さんに感謝する会」が開かれています。
和也も素直にお礼を言って、鬼太郎の「立ち入り禁止の札を無視したりしないようにね」という忠告もちゃんと聞き入れます。
人間、痛い目にあわないとなかなかわからないもんだよな。
浜のほうは、誰も入れないように、「完全に」封鎖することになったようです。
しめ縄や立て札では効果が無いと思ってるんだろうな。
本気にはしてなかったという村人に、昔からの言い伝えには必ず理由があると答える鬼太郎。
初期はそういう話ばっかりだったな、そういえば。
「感謝する会」に出される料理は漁村ですから、刺身にロブスターなどの海の幸満載です。
ねこ娘は大喜びですが、かわうそは「やっぱり川魚のほうがいいな」と不満顔。
食えるだけありがたいと思え。
テーブルの下から伸ばしたねずみ男の手はねこ娘に叩かれました。
逃げ出したのに、刺身食べる資格なんて無いということです。
が、箸がねずみ男に当たってたら大変だろうに、そのへんはやっぱり妖怪か?
「細かいこと言うなよ」となだめにかかるねずみ男ですが、「インチキねずみだ!」と村人に追いかけられていきました。
そりゃそうだろう。なんでこんな場所に入れる神経持ってんだか。
追いかけられて浜から海に入ったら溺れてます。泳げるだろうに…
それを見て笑ってる鬼太郎たちもたいがいですが、見た感じ10mも沖へ行ってないので、冷静になったら足がつく深さなんだろうな。
と思うけど、今回の背景全般に言えるのだが、距離感やスケールがおかしい。
横の埠頭と灯台はなんだ?
ところで、鬼太郎たちが笑ってるシーンでは絵が全く動きません。
普通は最低2枚用意して表現すると思うんですが、時間が無かったのでしょうか?
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