【鬼太郎】第70話 日本人ならコメを食え
新興住宅地に引っ越してきたみのりちゃん親子。
車の中で自然が豊かだみたいなことを言ってるんですが、奥さんが旦那さんのほうを向くまでの絵が3枚だったんですが、止め方がおかしいのでカクカクして見えます。
PCがおかしくなったか?と思ったんですが、最初からそうでした。
これなら途中無いほうが良かったんじゃないか?そういうのはよくあるし。
親子の車の前に立っている爺さんがいます。
ヒバゴンみたいな顔をしてますが、今回の妖怪というわけではありません。
私は勘違いしてました。
この爺さん、ここは人の住むところじゃないから出て行けと言い出します。
祟られるんだそうですが、そう言われて数千万で買った家を手放すわけにはいかんだろう。
家は新築なのに、壁に泥汚れが付いてました。
こういうのはたいてい妖怪の仕業ですね。
引越しの荷物の整理をしている間に飯時になったのでおにぎりを出す奥さん。
そのおにぎりはめっぽう美味いらしい。
来る途中で買った米で作ったおにぎりで、この辺りが米どころなのでこんな美味しい米が食べられるのです。
R・田中一郎が存命なら狂喜乱舞だな。
名前は「多田の米」というあんまりにもあんまりな米ですが。
外は雨が降っているのですが、玄関のほうからうなり声のようなものが聞こえてきました。
みのりちゃんが玄関の窓を見ると動く泥の塊が見えます。
お父さんがドアを開けるとそこに立っていたのは一つ目の泥の化け物でした。
「田を返せ」と言いながら泥を吐いてきます。
必死でみのりちゃんを泥から守るお父さん。
みのりちゃんの顔が怖い。
小学校低学年ぐらいのはずなんですが…
どうも今回絵の作り方がおかしいです。
本来のみのりちゃんはこういう子。
声は生天目仁美さん。
強気なお姉さんばっかりやってると思ってたので意外でした
泥の化け物はなおも迫ってくるのですが、雨が止んで玄関から日が差したら泥に戻りました。
キャシャーン並に気象条件に左右される化け物です。
化け物がいなくなって一安心かと思ったらお父さんが倒れてしまいました。
妖怪の出すものがただの泥であるわけないわなあ。
お父さんは意識不明のまま病院にかつぎこまれ、病室では鬼太郎が事情を聞いています。
妖怪の泥でこうなったことは明白なので、鬼太郎たちは土地の事情を聞くために不動産屋に行きました。
そこにいたのはねずみ男。
人間界で働くとき用の紫のスーツを着ています。
鬼太郎たちはまた何か詐欺っぽいことをやってるのかと疑うのですが、これはちゃとした仕事だとねずみ男は主張しました。
さて、不動産屋の社長によると、ここは一面の田んぼだったのを埋め立てて住宅地にしたようです。
電車も通ってスーパーもできる予定って、とても平成の住宅地とは思えないバブリーさです。
今、新しい鉄道なんてそうそう通さないだろ。
人が増えれば被害も増える、今すぐ開発を止めろと鬼太郎は主張します。
ここはもともと妖怪の住処なんだからと。
そんな押し問答をしている間に水道工事の現場の泥から泥の化け物が生まれました。
泥田坊です。
もともとは田を残して死んだ爺さんが、放蕩息子に怒って出てくる妖怪だったんですね。
昭和になってから、太平洋戦争で田を徴発された農民の恨みから生まれたというかなり新しい説もあるようです。
この泥田坊、4~5mありそうなのですが、鬼太郎たちはともかく社長やみのりちゃんまで走り寄ります。
怖くないのか?
鬼太郎がリモコン下駄で泥の手を切断してもすぐに再生しました。
こんな相手ではまともな勝負にならないので、鬼太郎は「泥田坊、ここにはお前の住める田んぼはもう無い。他の田んぼへ行くんだ」と説得に入ります。
もちろん泥田坊は聞きません。
というか、言語を理解できてるのかどうか怪しい。
仕方がないのでちゃんちゃんこで捕縛して太陽で乾かす作戦に出ます。
今が夏で良かった。
乾いた泥田坊は粉々に砕け散りました。
鬼太郎は、再度社長に開発を止めるように言いますが、社長としても社運をかけて資金を突っ込んでますので止めるわけにはいきません。
社長は退治されたんだから大丈夫だと半ば自分に言い聞かせるように叫んで拒絶しました。
鬼太郎は、せめてみのりちゃんたちだけでも引っ越すように言いますが、旦那は入院中で家買って引越したばかりなのにそんな金があるわけない。
砕け散った泥田坊ですが、その泥はその辺りのガードレールなんかにいっぱい付いてます。
ねずみ男がふき取ろうとしてるんですが、全く落ちません。
さすがは妖怪の体です。
結局バケツの水をぶっかけて擦ることにしました。
このアバウトさがさすがねずみ男。
干からびさせてて砕けた妖怪に水を与えるとはな。
泥が少し動きましたが、暑い日射によってまたたくまに乾きます。
それで動かなくなりましたが、実質不死身かもしれません。
全然関係ないけど擦るといえば「polish」
あいにくその言葉が有名なゲームはやってませんが、同じようなコマンド入力のADVはそれなりにやって苦労しました。
鬼太郎は、放浪の旅から帰ってきたココンから泥田坊の情報を得ます。
あまりにもバケローに頼りすぎるから拗ねて家出してたんじゃないでしょうか?
ココンを持ってきたねこ娘はカーディガンにミニスカートからTシャツとホットパンツになってます。
戦いで泥に汚れちゃったからね。
ココンによると、泥田坊は熱を嫌って水を好むとあります。
夏の間は不活発か夕立などで元気になるかの二択です。
その頃、みのりちゃんの方では雨が降ってきました。
みのりちゃんがお母さんを探すと泥田坊に食われています。
どうも冒頭のみのりちゃんの顔といい、「子供向け」ということを忘れたような感じがします。
ある意味怪談みたいで夏休みの子供向けですが。
雨で泥田坊が復活、数人で徒党を組んで人を襲いだしました。
タバコ休憩に入った社長のところにもきますが、ライターの火に怯みます。
怯むのはいいんだが、百円ライターで普段からどんだけデカい火にしてるんですか、社長。
火が怖いことを知って急に強気になった社長ですが、所詮は百円ライター、軒から出れば雨で消えて泥で倒されました。
町中のそこかしこで泥田坊が生まれ、群れを成して人を襲撃しています。
映画「ゾンビ」というより「バイオハザード2」の世界が出現しました。
みのりちゃんは家中の戸や窓を閉め切って震えています。
ちなみに、お母さんは泥に埋もれて玄関にもたれかかっていました。
みのりちゃんは家の中に隠れていれば大丈夫と自分に言い聞かせているのですが、みのりちゃんを見つけた泥田坊はあっさりと窓ガラスを割ってきました。
ゾンビより力あるし始末に負えないな。
スピードは遅いからみのりちゃんの全力疾走で何とか追いつかれませんが。
雨に煙る景色の向こうに立つ人影に助けを求めるみのりちゃんですが、その影は泥田坊でした。
ああ、お約束の展開。
泥田坊に囲まれて絶体絶命のピンチ!
のときに軽トラが突っ込んできて泥田坊を跳ね飛ばしました。
冒頭に出てきた爺さんです。
あくまでパニックもの映画の展開に忠実なのね。
車にこびりついた泥から泥田坊が生まれたのを急ハンドルで振り落とすなんてベタすぎる展開には少し呆れますが。
一難去ったと思ったら急に軽トラが停止。
泥に突っ込んだので周りを泥田坊に囲まれたのです。
お約束ってステキだ。
もちろん、こういうときに鬼太郎が助けに入ります。
泥田坊は「タフすぎて そんはない」ヤツなので、髪の毛針を受けてもすぐに復活します。
それを見て驚くねこ娘。
やっぱり今回いつもと違う人が作ってるのかな。
倒しても復活するしそこらへんの泥から生まれるので、足元の泥に掴まれて倒れた鬼太郎は泥に埋もれてしまいます。
しかし、そうやって一つに固まったということは一気に殲滅するチャンス。
鬼太郎は「水は電気をよく通すんだ」と体内電気をフルパワーでかけて脱出しました。
確かに泥はよく電気が通るな。
それを使って砂利の選り分けをするというような英語論文を、学生時代に「機械工学科」の友達の宿題として出ていたのを訳しました。
私は「電気工学科」ですが、寮の部屋に次々と複数人が来るんです。
教官は個別に範囲を指定してるんですが、私はほぼ全部読むことができました(笑)
何となく英文の意味を掴むというのが学校での英語の教育方針でしたが、けっこう役に立ってます。
それはともかく。
体内電気フルパワーでも泥田坊は復活します。
こりゃ極炎乱舞でも使わなければ退治は無理ですな。
どうすればいい?と思った鬼太郎に、爺さんがあっちへ誘導するんだと指差しました。
逃げる爺さんが躓いて転び、それを体を張って守ろうとする鬼太郎ですが、泥田坊は鬼太郎の手前で進路を90度変えます。
その先にあったのは小さな田んぼでした。
爺さんが泥田坊の避難場所に用意したのです。
爺さんは去年まであの住宅地で米作りをしていました。
例の「多田の米」というやつです。
この爺さんが言うには、あの辺りには肥えた土壌といい泥があったので美味しい米ができるんだそうな。
水田には泥は重要だからな。
目玉のオヤジの補足によれば、泥田坊はいい田んぼにしか住まないから、泥田坊の住む田んぼからは美味しいお米が収穫できるという言い伝えがあります。
だから、田んぼをないがしろにしない限りは幸運のバロメータみたいな妖怪だということですな。
さすがに「もともとは田んぼの底で静かに暮らす大人しい妖怪じゃ」というのはどうかと思いますが。
これまでの鬼太郎でも巨大化して暴れる強敵でした。
泥田坊は田んぼの中に消えていきましたが、さすがに10m四方ぐらいしかないのでは窮屈です。
もっと広げられるといいんですが、これ以上の広さをこの爺さんが作るのは無理。
だからこそ田んぼを売ったんだし。
手入れしなければ泥田坊が出てくるしな。
そこまで田んぼにこだわるなら泥田坊が自分で米作りすればいいだろうと思うけど、それだと妖怪にならないか。
そこでみのりちゃんがナイスアイデアを出しました。
「みのりはかしこいなあ」ですよ。
住宅地では、「田んぼ付き住宅」の分譲をしています。
もとの田んぼに戻すのは少し手間だったと思うけど、もともと米どころなので、美味しいお米が取れるのは泥田坊を含めて保証付き。
エコライフに乗っかって大人気のようです。
一世帯辺り1アールぐらいだし、できる米はだいたい60kg。
親子三人家族で2~3か月分?
10月あたりに収穫だろうから、年末から新年あたりまでは自分で作ったお米が食べられます。
もちろん専業の農家じゃないからそこまでの収量は望めないでしょうが、指導はあの爺さんです。
これって専業主婦世帯でないと無理そうだな。
だって手を抜くと泥田坊が襲ってくるんだよ?ハイリスクだ。
みのりちゃんが「一緒に美味しいお米を作ろうね。泥田坊さん」と田んぼに声をかけながら田植えをすると、チャポンと泥が動きました。
やっぱりリスクを考えると怖いわ。
EDのオヤジの絵は、原案のようなものが演出の人の親戚の子供によって描かれています。
なんというか、大胆に過ぎる絵だと思います。
その雰囲気を壊さずに描いた原画の人たちに拍手。
次回は南方妖怪登場で、運動会で鬼太郎と名勝負を繰り広げたアカマタが久々に出てきます。
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