【鬼太郎】第75話 少子化と存続
テレビの映りが悪くなったような気がするのでさらにフィルタを増やしましたが、当然ながらますます重くなり大変な事になってます。
小学校でテストをやりたくない小林少年(って書くと少年探偵団みたいだな)が教室の後ろで飼っていたコオロギを放して大混乱に陥れました。
鳴き声はどう聞いてもスズムシなんだけどな。
悲鳴を上げる小学生の顔に妙に力が入っている気がします。
というか、中学生に見えるのは服のせいか私の思考フィルタのせいでしょう。
コオロギは飛び回り、先生のところまで行きましたが、先生卒倒しちゃいました。
虫がダメな人はコオロギさえダメなんですかねえ。
私は必要とあらばゴキブリも素手で触りますが。
鬼太郎とねこ娘は小学生が行方不明になっているという話の調査をしています。
行方不明になった小学生はこの三人。
後から出てくるのを見るに、これはよそ行き用に撮影した写真です。
こういうものを用意しておかないと卒業アルバムの写真なんか使われて恥をかくので気をつけましょう。
全く関係ありませんが、ねこ娘の服が夏服の特別版らしいです。
さらに全く関係ありませんが、「ねこ娘」を入れたキーワードでグーグルイメージ検索をすると、「けしからん」画像がどんどん出てきますな。
鬼太郎たちはせっせとダイレクトメールを突っ込んでいるねずみ男を見つけました。
行方不明事件にねずみ男がかかわってるんじゃないかと思うねこ娘ですが、ねずみ男ははぐらかして逃げていってしまいます。
冒頭の小林はこの辺りに住んでいて、ねずみ男が投函したダイレクトメールを見ました。
中身はテスト用紙で、書いてある問題は
問1 信号で進めは?
問2 朝のあいさつは?
問3 お礼の言葉は?
とあり、小林君の答えはそれぞれ「赤」「さようなら」「バーカ」です。
ちなみに、問1の正解は「そんなものは無い」ですな。
免許センターの学科試験で間違える人が多いところです。
朝のあいさつが「さようなら」というのは哲学的に考えると深い。
朝出かけるときには常に死の覚悟を持っているということで、小林君は武士道の権化なのかもしれません。
お礼の言葉が「バーカ」というのもツンデレが広まった現在となっては一概に間違いとも決め付けられません。
答えを書き終えた解答用紙はどこからか吹いてきた風に飛ばされて妖怪学校に舞い込みました。
そこで問題が読めますが、
問4 扉しまっていたら? 答え(こわす)
問5 人が困っていたら? 答え(むし)
問6 夜のあいさつは? 答え(アホ)
問7 落とし物は? 答え(とどけない)
問8 道を聞かれたら? 答え(しらない)
とタダのヒネクレた子供でした。
最初の3問だけだと実は深いのかと思ったんですが、ものの見事に(勝手に)騙されました。
なんか天才少女とかに踊らされる人を実演してしまったような…
「狂乱家族日記」第24話で平塚雷蝶が言った「難しいことを難しく語りたい人って、自分の底の浅さを隠したいか、本当は自分でもよくわかってないか、どっちかなの」「簡単な事を難しく語ろうとするのは大ばか者」という言葉が容赦なく心に刺さります。
解答用紙を読むのは見上げ入道。妖怪学校の先生です。
回答を見て「これは素晴らしい」と言ってますが、妖怪的には優等生なのでしょうか。
小林君は宿題提出と言われたら「トイレ~」と逃げ出すフリーダムぶり。
廊下を歩いていると、自分を呼ぶ声が聞こえます。
声の主を探すと足元にミニサイズの見上げ入道が。
迎えに来たという見上げ入道を容赦なく蹴り飛ばして本当にトイレに行ってしまいました。
ある意味強い子だ。
しかし、見上げ入道も負けません。
トイレで小林君が振り返ると洗面台に見上げ入道がいて、しかも今度は大きくなりました。
なんで自分の前に現れる?と聞く小林君に解答用紙を突き出して「この反抗心溢れる力強い回答ね、さらに私を蹴り飛ばした怖いもの知らずは素晴らしい」と褒め称えますが、そんなものは聞いちゃいねえ小林君はホースの水をかけて見上げ入道を排水口から流してしまいます。
もちろんそんなものでやられる見上げ入道ではなく、「妖怪になれるいい素質がある」とますます小林君を気に入った様子。
屋上に逃げると、今度はそらから入道雲並の大きさで見下ろしました。
さすがは見上げ入道。
だけど、そこまで大きくなれば鬼太郎にも見つかりますわ。
鬼太郎が駆けつけるまでには消えちゃうんですけどね。
見上げ入道が妖怪学校に戻るとそこにはねずみ男が。
やはりダイレクトメールで小学生を集める手助けをしていたのはねずみ男だったのです。
妖怪も少子化で学校の生徒が居なくなって困ってたのをねずみ男が助けたらしい。
新しい妖怪も増えてる(くねくね、ジャンピングばばあ等)けど、全体としては減ってるんだろうな。
ねずみ男が協力したのはもちろん金目当てですが、見上げ入道先生は立派な教育者、お礼として妖怪学校の生徒にして立派な妖怪にしてあげようと連れ込みました。
見る限りでは生徒は小林君と猫とキジムナーの親戚?
妖怪少子化で困っているので、滅多にいない有望株である小林君を立派な妖怪にするのが見上げ入道の目的らしい。
当然小林君は帰ろうとしますが、一息で戻されてしまいました。
呼気、吸気を自在に操れるみたいだな。
小林君、頑張らないと落第であの世行きです。
小林君は子供たちが行方不明になった子供たちだと気付きました。
新聞やニュースはちゃんと見てたんですね。
しかし、ニュースの写真からするとまるで別人のようです。
テレビ局には詐欺みたいな写真を渡したのでしょうか。
製作側ですり合わせができてないとか言ってはいけません。
さっそく授業が始まります。
妖怪はマルチリンガルでないといけないのだそうで、まずはコオロギ語の勉強です。
コオロギ語がわかると虫の言葉はたいていがわかるようになるとのことで、ドリトル先生に教えてあげたいですね。
ドリトル先生の動物語は会話というイメージからは程遠いですが、それだけに月の植物とも話せます。
小林君はどこまでもいい加減なので適当に片付けて逃げてしまおうと考えていますが、何気に言った「リリリリンリン、リリリリン」がコオロギ語で最も美しい言葉だと絶賛されました。
一発目でこれだから、評定は文句なく「優」でしょう。
続いてねずみ男がこれまた適当に喋ると見上げ先生の木槌が唸りました。
「コオロギ先生は大変ご立腹だよ」と。
続いてねずみ男が発した言葉には「なんて失礼な!ここは妖怪学校ですぞ!場所をわきまえたまえ!」と顔を真っ赤にしてさらに大きな木槌が振り下ろされました。
なんかのコントで見たような展開ですが、こういう方法だと鬼太郎でも卑猥な展開ができるのか(笑)
誰かステキな二次創作作ってください。
コオロギ語なんてできないと言い張る小林君に対して「嘘も優秀だ」とベタ褒めの見上げ先生。
先生が見込んだ生徒なんだからできる子だとずいぶんな押し付けですが、実際の教師にも本人の希望を無視するのがかなり居るだろうな。
見上げ先生は「調子が出ないのはお腹が空いてたからだね」と言ってますが、昼休みの授業までで小林君に落ち度は見られません。
見上げ先生のほうこそ大丈夫なんでしょうか?
「お待ちかねの給食だよ」と出てきたのはモグラジュース、蛙の目玉ごはん、金魚の佃煮、芋虫汁。
目玉のオヤジが涎垂らしそうなメニューが並びました。
小林君には食べられませんが、他の生徒は喜んで食べたと信じます。
昼からの授業は魂の出し方。
まずはねずみ男が実演のネタにされました。
巨大な丸太(くり貫き)に閉じ込められて猛烈に回転させられると、出てきたときに口から魂が抜け出るという寸法です。
漫画的表現をそのままやってしまうとは恐るべし。
鬼太郎たちはねずみ男のダイレクトメールを手に入れました。
答えを書き込めば妖怪学校に送られるはずです。
ねこ娘から書くものを借りた鬼太郎が答えを書き始めると早速用紙が飛びました。
急いで掴み、そのまま連れて行かれる鬼太郎ですが、そうとう揺さぶられてます。
そうやってどうにかたどり着いた鬼太郎は変装という名のコスプレをして妖怪学校に潜入しました。
革靴に赤い服、蝶ネクタイにメガネという格好は、中の人と相俟って誰かを髣髴とさせますね。
鬼太郎はすぐにコオロギ語を披露して見せ、優秀さを見せ付けます。
問題用紙に書いた名前は「ケケケの毛太郎」
なんのヒネリもありませんが、毛利小五郎とかけてある…なんてことはありませんね。
またしても平塚雷蝶の言葉が刺さります。
ダメだ、あの言葉は何かを書こうとしたときに心臓から突き出るような悪魔の凶器だ。
回答がまともすぎるので「妖怪に向いてないね」と言われて「僕もそう思うのですが」というのは凄い皮肉ですが、鬼太郎は見上げ入道が目指す妖怪像とは違うしな。
だからこそ先生に教わりたいと鬼太郎がゴマをすると、見事に乗せられる見上げ先生。
上機嫌で「素質を見てあげよう」とノセられました。
妖怪はヒネクレ者でないといけないんじゃなかったですか?先生。
鬼太郎は、木の上で自在に眠り、体を畳んで見せ、空気も食べて素質アリと印象付けます。
ちなみに、体を畳めると10年くらい箪笥の後ろに隠れられるんだそうです。
次々とこなしていく鬼太郎を見て嬉しくなった見上げ先生は空気を吐き出して小さくなるんだと実演してみせました。
鬼太郎はさらにおだてて「もっと小さくなれませんか?」と煽ります。
手のひらに収まるほど小さくなった見上げ先生を捕まえて逃げろ!と叫ぶ鬼太郎。
ところが見上げ先生のほうが一歩上で、さらに小さくなり手をすり抜けて「教室に戻りなさい」と小林君の前に立ちふさがりました。
息を吹きつける見上げ入道に鬼太郎が立ち向かいます。
小林君が「鬼太郎?本当にいたのか」と言ってるのは各地で都市伝説化してるからですね。
子供たちを返せという鬼太郎の要求に小林君は逸材だとガンとして跳ねつける見上げ入道。
現実の世界でもこうやって周りから祭り上げられてる人はそこかしこに…
髪の毛針もリモコン下駄も見上げ入道の猛烈な息に押し返され、反対に「霊界流し」とかいう火の川を吹き付けられました。
オヤジが「霊界に流されたら二度と戻れんぞ」と言ってますが、霊界と地獄は違うところのようですね。
聞いたそばから流されてますが。
元の大きさに戻った見上げ先生は「さ。わかったら勉強だ。今日からビシビシ鍛えるからな」と今日が授業初日とは思えない発言をします。
給食前の発言といい、見上げ先生は幸せだった頃の妖怪学校の記憶の中で生きてるのかもしれません。
無人島で長年独りぼっちだった人が脳内家族を作り上げるような…
そう考えると涙なくしては見られない気がしてきました。
誰か「おじいちゃん、あの人はもう居ないのよ…」と肩を抱いてあげてください。
その頃鬼太郎は霊界に流されています。
霊界は人間界と地獄の中間の世界で、ほっとけばそこで永遠にさまよい続けるのだそうです。
それがときどき人間界で幽霊として見られるんでしょうかね。
「惜しい生徒を亡くしたねえ」と合掌する見上げ先生は「彼の分まで頑張ってね」と小林君にさらに過剰な期待をかけます。
自分でやったわけですが、それを気にもしないあたり既に狂ってるのでしょう。
鬼太郎は、ちゃんちゃんこが自らの体をほぐして繋いでくれた糸に気付きました。
これをたどれば人間界に戻ることができます。
霊界には蝶が舞っていますが、確か霊魂は蝶の形をとるんでしたっけ?
どうしても「夢見館」とか「月下夢幻譚」なんてものを思い出します。
疲れただろうと小林君をお風呂に入れようとする見上げ先生。
グツグツ煮えたぎってますが、鬼太郎が飛ばしたリモコン下駄によって顔を浸けられたときに「熱いじゃないの」と返してるところを見ると本当に熱いんだな。
霊界から還ってきた鬼太郎に対して巨大化で対抗する見上げ入道。
見上げる猫がなんかキュート。
空気を自在に操り鬼太郎を飲み込んでしまった見上げ入道ですが、息が吐けないと苦しみだし、目玉が飛び出していきます。
鬼太郎がちゃんちゃんこで見上げ入道の喉を塞いだので、苦しくなって目玉が飛び出したようです。
這いつくばって目を探す見上げ入道のところに目を持っていてやる優しい鬼太郎。
今回はやりすぎただけで悪気は無いからだというのが理由ですが、悪意が無いからって反省しなければダメだぞ。
案の定「このままでは妖怪が滅びてしまうかも」とか言ってるし。
オヤジが妖怪はしぶといからそうそう絶滅しないとフォローしたので「鬼太郎君のような優秀な妖怪が居るなら」と納得しましたが、脳内学校に逃避しだしたらまた危ないぞ。
小林君はこれに懲りたのか今までの宿題まで全部やってきて先生の目を白黒させました。
こうも極端だと、将来カルトに染まりそうで反対に怖い。
ちなみに、居眠りしてる生徒がいますな。
先生は気付いてないか無視してるかみたいだけど。
他の子供たちも真面目になったそうですが、あの女の子がどんな悪ガキだったのか想像がつきません。
「幼い女の子に悪い子はいないんです!」が信条ですから(マテマテ)
人間界の学校を見ながら「ワシも授業したいのう…」と羨ましがる見上げ先生の腰つきが卑猥に見えて仕方がない。
次週は中国妖怪のミンメイちゃんが出るんですが、キャプチャソフトがエラーで録画できてませんでした。
何とかするしかないけど、低スペックなウチのパソコンで大丈夫かしら?
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