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2008年10月20日 (月曜日)

【鬼太郎】第78話 もったいないオバケ

8時過ぎぐらいから迷惑電波が出ていて画面にノイズ走りまくり。

山にハイキングに来たカップルが弁当を食っています。
彼氏が奮発して高い弁当を買ってきたようですが、女性は「カロリー高そうだから」とロクに食わずに捨ててしまいました。
男性も一人食ってるわけにはいかないので一緒にゴミ箱へ。
ゴミ箱の弁当箱見る限りは何が高くてカロリー高そうなのかさっぱりわからない幕の内弁当みたいですが。
すると、「食べ物を粗末にするとは許せん…だるい…ひもじい…ひだるい…」と声が聞こえてきました。
何だ?と思ったら、水呑百姓みたいな格好の者たちに取り囲まれました。
ヒダル神です。
だいたい山道で急に空腹に取り憑くかれるもので、これに襲われないために弁当を少し残しておけとか言われますね。
Photo

ヒダル神に囲まれたカップルは猛烈な空腹におそわれてヒダル神になってしまいました。

その山にはねずみ男も来ていました。
マツタケがあるという噂を聞いて探しに来たようですが、収穫無しの様子。
マツタケのある山でもいきなり入ってそうそう見つかるもんではないだろう。
当てが外れて空腹のままなねずみ男は食べ物を探して服を漁ってみました。
出てきたのは半分食べ残してた饅頭。
堅くなってると捨ててしまいます。
普段のねずみ男なら喜んで食うと思うんですが、ちょっと前までリッチな食生活でもしてたのかもしれません。
そんなことするから、やっぱりヒダル神に囲まれてヒダル神にされてしまいました。
見た目は暗めのねずみ男ですが。
ねずみ男はヒダル神に言われて食べ物を無駄にする人たちのいる場所、つまり人間の街へ案内します。

横丁ではねこ娘が鬼太郎に食事券を渡していました。
今、ねこ娘はグルメストリートの高級レストランでバイトしてるんだそうです。
ちなみに、ねこ娘の服は秋服に衣替え
なかなか予約も取れないフレンチらしいですが、鬼太郎だとドレスコードで既に入れないんじゃ?

鬼太郎が向かったのは「RESTAURANT RICH」という名前。
実際にあったら客が入りそうにない感じがしますが、世の中の「セレブ様」は入りたがるのかしら?
オヤジはこういう最新情報に目が無いので、「こっそり味見させてくれ」とか頼んでます。

鬼太郎を見つけたねこ娘は席に案内しますが、高級レストランでオープンカフェってどうよ?
Photo_2

鬼太郎はいつもの格好なので、他の客は「この店の味がわかるのかしら?」とあからさまに嫌味を言い出しました。
やはりエセセレブが集まる店かもしれないですね。
そのお客のところにシェフ自らが料理を持ってきました。
伊勢海老やムール貝などの高級食材を三日間煮込んだものだそうで、真ん中にこれ見よがしに伊勢海老が浮いてます。
このスープは濾したスープだけを飲むもので、伊勢海老は捨ててしまうというもの。
なので、厨房のゴミ箱には伊勢海老が山になって捨てられていますが、このシェフがちゃんとした腕を持ってて、精魂込めて作ったのならその伊勢海老は食えたもんではないだろうな。
なにせ旨み成分はスープに全部出てるはずだから。
鬼太郎が「まだ食べられるんじゃ…」と呟きますが、よほど飢えてないと無理なものになってる、と想像してみます。
エセセレブが集まるレストランでそんな腕のシェフがいるかどうかは別にして。
考えたら、シェフも客も「贅沢」を連呼してるから、これは伊勢海老の使い道は山ほどあるかもしれん。
「確かに、この店の味は僕にはわかりそうにないな」と呆れる鬼太郎ですが、ここに山岡士郎を連れてきてみたい。

鬼太郎が去った後、ねずみ男を先頭にヒダル神がやってきました。
ねずみ男はねこ娘を突き飛ばし「我らはヒダル神。食べ物を粗末にする奴は許せん」と先ほどのシェフや客を次々ヒダル神にしていきます。

ヒダル神たちは路地裏に入っていきました。
そこにあるゴミ箱にはまだ食べられる食材が山ほど捨てられています。
「まだ食べられるものをこんなに捨てるとは、何故だ?」というヒダル神の問いに「今の世の中、美味いところだけを食べて捨てる者、平気で食べ物を残す者で溢れているのです」とねずみ男が説明しています。
都会のゴミ箱がこんななら、ホームレスが食っていけるのもわかった気がしました。

鬼太郎は家に帰ってご飯を食べていました。
お米に魚に味噌汁かな?そんなものを買う金はどこから…ってねこ娘か。
そのねこ娘がグルメストリートが大変だと飛び込んできます。

グルメストリートはヒダル神が跳梁跋扈する通りになってしまっていました。
グルメストリートに行くような連中はみんなヒダル神になる要素があるってことなのか?
ヒダル神は飢えで死んだ人間の霊で、食べ物を粗末にする人々に飢えを味合わせるために仲間を増やしていく妖怪です。
客観視するとただの僻みでしかないのですが、それだけに強力でしょう。

ヒダル神の列を止めようとする鬼太郎ですが、ヒダル神はもともとは人間なので攻撃するわけにもいきません。
本体を攻撃しないといけないのですが、どれが本体やら見ただけではさっぱりわかりません。
恐らくは錫杖を持っているやつですが。
列の中に入って本体を探す鬼太郎ですが、ヒダル神に取り憑かれてしまいました。
あの鬼太郎の食生活でどんな無駄を?と思ったら、野菜炒めに入っていたピーマンをこっそり残してしまってたんだそうです。
何かが違う気がしますが、ともかくそれが原因で鬼太郎は動けなくなりました。
助けに入ったねこ娘も「ダイエットしようとしてケーキ半分残しちゃった」と倒れてしまいます。
ん~、ますます何かが違う気が…

オヤジが必死で元に戻そうと、対策を教えました。
ヒダル神に取り憑かれたら何か食べ物を口にするか手のひらに「米」と書くと助かるんだそうです。
グルメストリートで取り憑かれた人の大半は、目の前に自分が注文した食事があったのでは?
対策を知らないと食べる事を思いつかなくてダメなのかも。

手のひらに「米」を書いて正気に戻った鬼太郎ですが、ねこ娘はさらに進行していて米の字さえ思い浮かびません。
鬼太郎が急いでねこ娘の手のひらに書いてやると一瞬で正気に戻りました。
他人が書いてもいいのかよ。

とりあえずの危機は去ったのですが、「鬼太郎がピーマンを嫌いじゃったとはのう」と渋い顔のオヤジ。
鬼太郎は顔面蒼白ですよ。
Photo_4

「それよりもヒダル神を」とうまく話題をそらして、ねこ娘には横丁に応援を呼びにやらせます。
ヒダル神はグルメストリートを出て、ガード下の立ち食い蕎麦屋にまで手を広げました。
「もういいや」と残したのはナルトとお揚げぐらいですが、これでもヒダル神に取り憑かれます。
ファーストフードの女子高生、賞味期限切れを廃棄するコンビニの店員とその勢いはとどまるところを知りません。

街中ヒダル神だらけになってしまいました。
というか、コンビニの店員は粗末にしなかったら一種の犯罪だろうが。
それは現代の法律からだけど、ヒダル神は昔の価値観で裁いてるんだろうな。
なにしろオレ基準で裁くから無敵です。

このままでは東京中がヒダル神に?と思ったらヒダル神はさらにその上をいきました。
ねずみ男の考えなのか、ヒダル神はテレビ局に入っていきます。
テレビ局では「対決 料理でバトル」という番組を収録していました。
有名人が料理を作り、それを審査員が判定するという「料理の鉄人」と「愛エプロン」を組み合わせたような番組です。
審査員に岸朝子モドキがいるぐらいしかわからなかったな。

味庭うる平と木の葉ビミとの対決ですが、うる平は味見しながら「塩入れすぎちゃった」と鍋を全部捨ててしまいます。
お前、料理したことないだろう。
ビミはカレーに目玉焼きの目玉とトマトの口を付けたキャラカレー。
目玉焼きはともかくトマトはあったまって不味くなるんじゃないの?
こんなものを食わせられる審査員が気の毒だ。

そこにヒダル神が乱入、テレビの電波に乗せてさらに人に取り憑きます。
妖怪がメディアを使ってるよ(笑)
テレビの向こう側では「人参嫌いじゃ言うたじゃろー」と広島?な子供とか関西のラーメン屋の客とかが次々と倒れていきました。

全国規模で被害が広がる中、ようやくスタジオに鬼太郎が飛び込んできました。
その鬼太郎に対して「我らも人間たちを飢えさせたくなどない。だが、人間たちが我らを駆り立てるのだ」と「人間たちが悪い」を連呼します。
さすがは俺ルール、とても敵いません。

ねこ娘はカメラの前に立ち、「手に米と書くか、何か食べ物を口に入れてください」とアピールしました。
ねこ娘全国デビューか?
Photo_5

それを邪魔するなと錫杖で打ったのが本体。
ついに見つけた本体ですが、髪の毛針もリモコン下駄も指でっぽうも全然効きません。
何故これらに耐えられるのか?
飢えと死の苦しみに比べればこんなものはいかほどのことも無い、のだそうです。
つまり、思いっきりつねられてるから針にチクっと刺されたぐらいでは気付かないということと同じですか。

もう一度鬼太郎を倒れさせようと取り囲んで「だるい…ひもじい…」と繰り返すヒダル神ですが、鬼太郎は余裕の表情。
それが「耳栓をしてるのさ」というのはどうかと私は思います。
Photo_6

鬼太郎たちの反撃が始まりましたが、子泣きや一反もめん、砂かけにかわうそが束になってかかっても跳ね返してしまいました。
それだけ怒りが強いんだそうな。
人間の三大欲求の一つに基づく力はどうしようもなく強い。

この怒りが解けないとヒダル神は倒せないので、鬼太郎には打つ手がありません。
「このままでは、日本中の人々がヒダル神になってしまう」と懸念する鬼太郎ですが、日本にも生活保護を打ち切られておにぎりが買えずに餓死する人もいるんだけど?
そんな人はテレビ見ないか。

そんな中響く赤子の泣き声。
お母さんはバッグのミルクを取り出そうとしますがヒダル神に取り憑かれてるので上手く取れずに落としてしまいます。
そのミルクを拾って赤子に与えたのはヒダル神の本体でした。
赤子のミルクを求める泣き声は純粋そのものなので、それがヒダル神の本体に響いたんだそうです。
練り歩くうちに漫喫のワープアのひもじい声が心に響く事はなかったんでしょうか?
だとするとアイツラの厳しいなんてのはたいしたことないなあ(偏見)

今は飽食の時代だけど、昔のように赤子が飢えて死ぬ事もない、いいところもあると説得するオヤジ。
実際、明治とかの日本人の平均年齢は赤子が死んでばっかりだったので酷い事になってます。
ヒダル神はそれを肯定しながらも、今も世界のどこかで飢えに苦しむ声が聞こえてくると続けます。
世界中の声が聞こえるならまずはアメリカに行けばどうだ?と思いましたが食材の豊かさでいえば日本より上なところは無いんだっけか。

「ヒダル神は去りました。ですが、我々が食べるものを粗末にすると再び現れ、声を上げるかもしれないのです」というキャスター?の声でもっともらしく締めくくられましたが、なんかゴジラみたいですね。

残った問題は一つ。
ゲゲゲハウスに砂かけが重箱を持ってきました。
中身はピーマンの肉詰め、ピーマン入り野菜炒め、ピーマンのサラダです。
「お前もピーマンを食えるようになるんじゃ」というオヤジの親心ですが、鬼太郎の顔は真っ青です。
入り口では一反もめん、子泣き、かわうそ、ねこ娘が心配そうに見ていますが、妖怪が食い物の好き嫌い言って生きていけるのか?
意を決して口に入れた鬼太郎は「けっこう美味しいですね」と。
苦味が嫌だったのが美味しく感じられるようになったということで、少しだけ大人の階段を上ったわけです。
鬼太郎何百歳かわからんほどなんだけども。
苦味を美味いと思うのは年齢が上がってから麻痺することによるのだそうですが、鬼太郎の味覚がついにそこに到達したってことですかね。

野菜炒めと肉詰めは美味しいですが、サラダってどうなんでしょう?
パプリカを生で食うんだからこれも美味しいのかな?

来週は槌の子です。
ツチノコ誤認説の上に成り立たせる妖怪槌の子という設定が良し。


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