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2008年12月17日 (水曜日)

【鬼太郎】第86話 イェイェイェイェ

今回の嘘タイトルは中京ハウジングプラザのCMから。
東海限定だけど頭に潜入してくる曲です。

ちなみに、今回からアナログ放送では上下に黒帯が付いた放送になりました。
これで、見えない部分があって涙目(最近の紹介ではそれのおかげで描いて補完してあるキャプチャ画像がいくつかある)ではなくなるわけです。
解像度が下がるっても、もともとアナログだからどうということはないしな。

妖怪横丁の妖怪長屋で、砂かけばばあがねこ娘の持ってきた家の雑誌を見て興奮していました。
紹介されている家は、リビング、システムキッチン、空調あたりはともかく吹抜けまである豪邸です。
一緒に見ている目玉のオヤジはジェットバスに大興奮。

「ウチの長屋もリフォームしたいのう…家賃が回収できればのう」と振り返って睨み付けると長屋の住人はいっせいに窓を閉めました。
アマビエやかわうそはともかく、人間界で働いてるはずのろく子さんまで家賃を払ってないみたい。
子泣きじじいに至っては350年分滞納しているそうです。

その雑誌に妖怪された家に住んでるのは真奈美ちゃん。
声は福園美里さんでございます。
えらく可愛い子ですが、やはり金持ちの娘は綺麗なものなんでしょうか。
Photo

その雑誌を友達と一緒に見てるのですが、「遊びに行ってもいい?」と聞かれて気さくにいいよと答えていると、後ろから何者かが「ステキな家。私もいい?」と聞いてきました。
「もちろん」と答えましたが後ろには誰もいません。
気のせいかと思ってそのまま行ってしまいますが、「招かれた。ステキな家に」と呟いたのは後神でした。
Photo_2

Wikipediaによれば、鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」という妖怪画集に載ってたようですが、どうも「後ろ髪」との駄洒落のようです。
紹介されている妖怪は自身の創作が多いようなので、中岡俊哉みたいな人が昔もいたってことですね。

後神(Wikipedia)

特集! 中岡俊哉先生

真奈美が家に帰ると、飼い犬のラブが唸りだしました。
後神が真奈美の背後に憑いているからです。
後神も犬は苦手な様子。

庭を眺め、窓からシステムキッチンを覗き込み、ジェットバスや吹抜けを見て興奮する後神。
後神が窓から覗き込んでるのはジャパニーズホラーと言われるものの典型ですね。
今回は「リング」「呪怨」といった日本のホラー映画のフォーマットに基づいた演出がされています。
特に「呪怨」の影響が強いと感じました。

街では鬼太郎の頭に乗ったオヤジがジェットバスを見て「ええのう」とため息をついています。
鬼太郎は「ちょっと高すぎますねえ」とか言ってますが、それ以前にゲゲゲハウスにガスも水道もきてないし、ましてやオヤジがジェットバス入ったら大きすぎて溺れるだろう。
鬼太郎がストローで吹いてやったらいいんじゃね?と思ったら本当にそうしてました(笑)
Photo_3

その横の路地ではねずみ男が人間相手に商売をしています。
珍しいサボテンを売っているようですが、どこかで仕入れたんでしょうか?
そこでサボテンを買ったのは真奈美のお父さん。
お父さんはサボテンマニアだったのです。
Photo_4

家族からは「また買ってきたの?」と呆れられてますが、「サボテン愛好家の俺も、こんな珍しいのは見たことない」と大満足の様子。
今は真奈美のお母さんの後ろに憑いている後神は「珍しいサボテン…見えない」と情けない声を出しました。
気付いたお母さんが振り向きますが、当然誰もいるはずもなく。
もちろんジャパニーズホラーの伝統に則って、背後の階段の影から半分だけ顔を出していますが。

もともと後神は人間の後ろについて歩く妖怪なので、人間が目の前の視界を邪魔するのは当然ですが、「こんないい家なのにノビノビできない」と無茶を言い出します。
影からようやくサボテンを見ることができた後神は、それが妖怪サボテンだと気付きました。
夜中になって、後神が「ちょっと力を貸してよぉ」と手をかけるとサボテンの頭頂部から牙が生えて巨大な舌のようなものが飛び出し、吠えるラブを食ってしまいました。
その声に気づいてリビングに入ってきたお父さんまで食われてしまいます。
邪魔者が簡単に消えたと上機嫌の後神。

朝になってお父さんもラブも見えないわけですが、お母さんは散歩に行ってるんだと楽観気味。
真奈美は会社に行く時間なのに…と心配する様子を見せました。
その背後にあるサボテンにはコブが二つできてます。
お父さんとラブですか。
私が感心したのは朝食の皿にイチゴジャムを塗ったトーストとケチャップをかけたオムレツがあるんですが、その赤がそれぞれ違うこと。
冒頭の家の雑誌を覗き込むオヤジの影をきちんと描いてたり、丁寧な作画だなあと。

心配なのは心配ですが、お父さんが会社ということは真奈美も学校に行く時間。
さっそく登校するわけですが、このシーンでコーヒー吹いてしまいました。
Photo_5

家の正面に向いたこのオシャレなテラスで洗濯物干しますか。
これだけ大きい家だと乾燥室があったり、それでなくても物干し台は裏にあるんじゃないかと思うんですが。
雑誌に載るほどの注目を浴びる家で、こうもあっけらかんと洗濯物が干せるのがセレブなのかもしれません。

真奈美を送り出したお母さんの背後にサボテン持った後神が現れますが、お母さんも食われちゃいますか。

ゲゲゲの森からねずみ男が山ほどのサボテンを背負って出てきました。
森に自生しているようですが、人間界に持っていったらバカ売れなので笑いが止まらないようです。

人間界では下校時刻になり、真奈美が怪しくなってきた空模様を見ながら帰ってきましたが、洗濯物が干しっぱなしだと急いで中に入りました。
なるほど、このシーンのために表に洗濯物を干す構造になってるのか。
真奈美が家に入っても、お母さんはどこにも居ません。
サボテンのコブは3つに増えました。

リビングを探す真奈美の背後、二階の吹抜けの窓から後神が覗きます。
これなんかモロ「呪怨」の伽椰子。
Photo_6

真奈美がお母さんを探して二階に行くと、干してあったはずの洗濯物が取り込まれて畳まれてました。
ここや洗濯物が干してあるシーンを見てけしからんものを探したのは私だけではないと信じたい。

突然真奈美の部屋から掃除機の音が聞こえてきたので行ってみると、誰もいない部屋で掃除機のスイッチが入ったままになっていました。
後神が家事をこなしてるのかな?

不気味な声が聞こえてきたので、思わずカーテンを開けると、窓に後神が写りました。
驚いて振り返っても誰もいません。
いやー、由緒正しき日本の幽霊だ。

誰なの?と振り返ると今度はカーテンがシャっと閉まりました。
真奈美の恐怖は絶頂です。
追い討ちをかけるように後ろから手が。
お約束過ぎて笑ってしまうけど、こうであるべきだよな。
Photo_7

恐怖で固まった真奈美が目だけを横に動かすと、置いてある鏡には後神が写っていました。
両側からの手がだんだんと寄ってきて、目の前には妖怪サボテンが長い舌を蠢かしています。
そら真奈美ちゃん泣いちゃうわと思いましたが、突然鳴らされたチャイムに封印が解けたように駆け出しました。
サボテンは動けるわけじゃないから蹴り倒されてます。
「クロックタワー」のシザーマンのような間抜けなシーンを加えるのもお約束ですかね。

玄関に来てたのはねこ娘でした。
「ハウスクリーニングのネコエコクリーンで~す」ってまた新しい商売始めたのか。
Photo_8

事情を聞いたねこ娘は、真奈美を外に待たせて家の中を調べ始めます。
もちろん扉を閉めた瞬間から四つん這いで臨戦態勢。
匂いもないし特に異常は…と何気なく見た窓ガラスに後神が写りこみました。
急いで振り返りリビングに仁王立ちのねこ娘。
「居るのはわかってるのよ。出てきなさい!」と叫ぶねこ娘の背後から「お前が出ておいき」と出てくる後神は、少し心臓に悪い。
もちろん人の背後に立つ妖怪なので、振り向いても見えるはずがありません。

ねこ娘は、相棒の黒ネコに鬼太郎への手紙を託しました。
ええと、携帯でバケローにかければ済むんでは?
バケローがまた放浪の旅に出たんだろうか?

「これでもう大丈夫よ。頼りになる助っ人が来てくれるからね」と真奈美に説明してますが、背後に後神がいます。
これは食われる前兆だな。

夜になってねずみ男が訪ねてきますが、いくらチャイムを鳴らしても誰も出てきません。
ほーら、食われた。
ねずみ男はサボテンの追加購入の打診に来たようですが、タイミングよく鬼太郎と砂かけもそこに現れます。
鬼太郎はねこ娘に呼ばれたから来たわけですが、砂かけは例の雑誌に載った家だからって事で、リフォームの参考に、とついてきたらしい。

家の明かりは点いてるのに誰も居ないのは変だとドアに手をかけると鍵がかかっていませんでした。
中に入った鬼太郎は、テーブルに夕飯の用意がしてあるのを見つけます。
しかもできたて。
「誰かいるんですかー?」という声に応えるように水音がしたかと思うと風呂が沸いていました。
トイレを開けると水が流れます。
ほう、ウォシュレットか。
ウチには関係のないものだが、ウチのトイレはここの半分もありません。
これで水道回して水洗化できるんだろうか?
下水が通ったので浄化槽の場所に悩む必要はなくなりましたが。

後神が物陰で「人の生活を荒らさないでほしいわ」と言ってますが、「お前が言うな」と言いたい。

急に音楽が聞こえてきたと思ったら、ねずみ男がテレビを点けていました。
映像はAYAのライブです。

【アニメ】鬼太郎第62話 ミンメイアタック(ブログ内記事)

勝手に満喫してるねずみ男に呆れる鬼太郎と砂かけですが、あつかましい事にねずみ男は夕飯まで食ってました。
その食器も目を離した瞬間に消えます。
鬼太郎たちの目をぬってかいがいしく家事をこなす後神がいじらしく見えてきたぞ(笑)

そんな不思議な事に対しても「便利でいいじゃねえか」と言うねずみ男もやっぱり妖怪なのね。
と、後神がリモコンでテレビを消してしまいました。
そろそろぶぶ漬けが用意されています。
もちろん消した瞬間のテレビには後神が写りこんでました。

「テレビは消すなよ」とねずみ男が言うと、今度は電気が消されてリビングの扉が開きます。
そこには「出ていけ」と書かれた紙が。
Photo_9

最初「出て汁」と読んだので、全く意味がわかりませんでした。
それを読むためにリビングを出ると、扉が場バタンと閉じます。
段階的に追い出す作戦のようですね。

何かがいるのは間違いないのですが、妖気も気配も感じさせないので鬼太郎には正体が全くわかりません。
居座っていれば相手から出てくるだろう、と持久戦に入りました。
いつの間にか全員寝ていますが、ねずみ男がヒゲを引っ張られて目覚めます。
起きたねずみ男が見たものは、天井一面に張られている「出ていけ」の文字でした。
これ、演出助手の人の直筆だそうで、ちゃんと半紙に何パターンも書いたんだとか。
アニメを作る人も大変だ。
ヤバいと思ったねずみ男は逃げ出そうとしますが、その背後から「もう遅いよ」と。

外に出たねずみ男を待ち受けていたのは犬、父、母、真奈美、ねこ娘を食って大きくなったサボテンでした。
ねずみ男が悲鳴を上げてから反応する妖怪アンテナ。やっぱり役立たずだ。

鬼太郎は急いで飛び出しますが、砂かけはまだ寝ぼけ眼です。
いつの間にかその背後にサボテンが。
後神がせっせと動かしてるんですな。
さすがに砂かけは一気に食われる事はありませんが、砂をかけて攻撃しようとしたところを、後ろから後神に羽交い絞めにされました。
「サボちゃん、どうぞ」って用心棒に言うセリフにしては弱々しいな。

砂かけの悲鳴を聞いて家に飛び込んだ鬼太郎が見たのは砂かけが食われていくところでした。
鬼太郎が後神にどうして人間を襲うのかと聞いてみると、住んでいた田舎の祠がダムの底に沈んで家が無くなったので、新しい家が欲しいというのが理由です。
それを聞いてそんなのお前らしくないと言い出すオヤジ。
お前は人の後ろについて回るだけの大人しい妖怪のはずじゃ、と。
決め付けは良くないと思うが妖怪は習性が存在意義だしな。

それを聞いた後神は「後神だからって絶対後ろにいなきゃいけないの?たまには行きたいところに行ったりやりたいことやっってもいいじゃない!」と怒り出しました。
それはお前の存在意義を左右するような重大なことだけど、たまにはハメを外してみたいんでしょうか。
「ここはもう私の家よ!サボちゃんやっちゃって」と完全にキレてますな。

鬼太郎が髪の毛針を飛ばしますが、後神はちゃっかりサボテンをかざして盾にします。
当然ながら「サボちゃん、10倍返しよ」と強烈な反撃が返ってきました。サボテンだし。
それをかわす鬼太郎を背後から捕まえようとする後神ですが、素早い鬼太郎を捕まえられません。
別に強い妖怪ではないからな。

サボテンはちゃんちゃんこで締め上げられてしまいました。
ただ、サボテンの中には今まで食った人が閉じ込められています。
「こんなにギュウギュウ締めたらコブの中の人たちは苦しんでるんだよ。」と鬼太郎を動揺させ、サボテンの吐く痺れガスで麻痺させて食ってしまいました。
さて、ここで思い出すと前回の妖怪城でも鬼太郎を食うことは死亡フラグでした。

【鬼太郎】第85話 パパ迎えにきてね(ブログ内記事)

サボテンの中で気付いた鬼太郎はねこ娘たちが干からびているのを見つけます。
誰だ、この絵を描いたのは(笑)
Photo_10

鬼太郎がいなくなれば目玉のオヤジなど何ができるわけでもない。
過去にはオモチャに乗って大活躍とかありましたけどね。
あっさりと後神に捕まって食われようとしています。
サラダ巻きにして食われるんですね(笑)
酢飯はいつ用意したんでしょう?
Photo_11

しかし、暢気に食ってる場合ではなく、サボテンがどんどん萎んできました。
もちろん、鬼太郎がサボテンからエネルギーを吸い取っているのです。
今まで食われてもエネルギーが大きすぎて苦しむとか内部で暴れられて大変とかばっかりなのに、それでも食うのね。
所詮サボテンだし。

鬼太郎はバカみたいに太って捕まった人も取り込んで回復させました。
限界まで溜め込んで一気に爆発、サボテンを破裂させてしまいます。

皆を介抱する鬼太郎の背後に後神が取り憑きました。
ついにガチの対決ですか。
鬼太郎が振り向いても見られるわけもなく、飛び退って壁にぶつけようとしてもその瞬間だけ消えるというチートぶり。
「どうだい、離れて欲しかったら出ておいき!」と非常に強気な後神。
しかし、鬼太郎は「出ていくのはお前のほうだ」と落ち着いています。
「じゃあ離れないよ。一生纏わりつくよ。それでもいいの?」となるほどストーカー妖怪の名に相応しい。
そんな名前で呼んだのは私だけで今さっき思いついただけですが。

そんなことを言われても、更に鬼太郎は落ち着いて「もっとくっついていいぞ」と引き寄せました。
鬼太郎のことをよく知ってれば普通に考え付く事ですが、張り付いて離れないなら体内電気の餌食になりますわな。
あっさりと黒焦げになって倒れてしまいます。
ねこ娘と砂かけは半目で「最後は意外とあっけなかったわね」「ただ後ろにいるだけの妖怪じゃからのう」と呆れかえってますが、その妖怪にサボテンの力があったとはいえ簡単に捕まってたのはどこの誰でしょう?

後神は砂かけから長屋に来ないかと誘われました。
そのときは「是非」と喜んだ後神ですが、すぐに出て行ってしまいます。
「こんなボロ長屋はだ」と砂かけに暴言を投げつけて出ていってしまったのでした。
おかげで砂かけの荒れること荒れること。
誰よりもボロ長屋をリフォームしたいのは砂かけですからね。

憤りにまかせて砂かけがかき回す砂が立ちこめる中、引きつるねこ娘が新しい家を聞くと、お歯黒の経営する銭湯とのことです。
Photo_12

銭湯の男湯であずき洗いや子泣きじじいの背中を流して回ってました。
どうして女の妖怪なのに女湯に行かんのだ!
アマビエはどうでもいいが、ろく子さんが入ってるだろう!

かいがいしく働いてるのでここが気に入ったのかと思いきや、ここはただの金儲けの場で、真奈美の所みたいなゴージャスな家を買うために住み込みで働ける場所がここだったというだけのようです。
前に目玉のオヤジが数日働いて自転車を買いましたが、家を買うまでにはどれくらいかかるんでしょう?

EDで流れる劇場版の戦闘シーンがえらいことになってます。
これは映画館で見る価値あるんだろうな。

次回はぬりかべの友情話。


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