【鬼太郎】第90話 正月捜査網
正月ということで妖怪たちも初詣。
ねこ娘は奮発してポーチから500円玉を出して鬼太郎との仲を必死で祈ります。
ねずみ男も奮発と1円玉を投げて「鼻ほじっているだけで大金持ちになれるような幸運に出会えますように」と無茶なお願いをしていました。
まだお願いするみたいだから、神様としては割が合わないでしょうが、そもそも叶える気も無いだろうしな。
鬼太郎は今年こそのんびり暮らしたいけどなかなかそうもいかない、とかぬかしてますが、ねこ娘に世話してもらってのんびり過ぎるほどのんびりしてると思うが?(旧ED参照)
もちろん事件でのんびりできないという意味ですが、新年早々浅草の仲見世で鏡餅や大福餅、餅という餅が飛んでいって地面に消えていきました。
横丁に帰った鬼太郎たちは明らかに妖怪の仕業だとして餅好きの妖怪をピックアップしますが、皆が思い浮かべたのは火車でした。
運送・宅配の「ひのわや」で働いてます。
見るからに恐ろしい妖怪なので、振り向いただけで鬼太郎までもが気後れしました。
火車は疑われた事を怒っていて鬼太郎を掴み上げるような真似までします。
どうやら相当喧嘩っ早い妖怪らしい。
砂かけが横丁一番の餅好きはお前なんだから、まずお前が疑われる。酒が盗まれたら子泣きが疑われるのと同じだと説明しますが、それはそれで酷い言い方だ。
砂が盗まれるなんてまず無いから自分にはかかってこない話だしな。
鬼太郎も無実を証明するためだと説得するのですが、「オレがそんな悪い事する妖怪に見えっか!?」と反対に挑発する始末。
その怖い顔で凄んだら、悪い事してなくてもしてるように見えちゃうって。
言葉で追い詰められたのが気に入らないので鬼太郎にデコピン食らわせますが、画面が白黒になって振動するほどの威力です。
鬼太郎も仕返しするのですが、やはり妖怪同士だとデコピンでも相当痛いらしい。
デコピンはさらなるデコピンを呼びました。
憎しみの応酬というやつですね。
ついに鬼太郎を掴み上げて叩きのめそうとした火車を諫めたのは目玉のオヤジです。
オヤジを見た火車はうろたえて後ずさり、店の壁にぶつかってしまいました。
すると店内の棚から山ほどの餅が。
火車は給料貯めて買った餅だと説明しますが、誰も信用しません。
ところで火車の声優は岸尾だいすけで、普段は甘い声とか出してると思ったんですが、こんなのもできるんですね。
他にはポとか。
今回は若本規夫風味の演技です。
オヤジも厳しい顔をしていますが、それにショックを受けた火車は泣きながら走っていってしまいました。
火車を「ひのわや」で働くように斡旋したのはオヤジのようですが、オヤジに頭が上がらないのは、昔やっつけられたかららしい。
昔は手の付けられない乱暴者で、人間に悪さをするのを止めようとしても鬼太郎がメタメタにやられるほどだったんだとか。
それをこらしめたオヤジの手腕というのが、鬼太郎曰く「世にも恐ろしい方法で」だそうで、鬼太郎の顔色も真っ青になるほどのことらしい。
オヤジには七つの最強伝説があるらしく、実は相当強いのかも。
どんな方法を使ったんだろう?
「噂じゃ、単なる噂じゃよう」と照れて顔を隠すオヤジですが、「伝染るんです」のかえるみたいですね。
逃げた火車はすっかり悪者扱いで、当然やさぐれてしまいました。
鬼太郎の前に現れても「一度道を踏み外した悪がなかなか信じてもらえないのは当然だ」と鬼太郎が疑いを持っていることに不満を隠しません。
そこで「俺のやり方でやる」と鬼太郎に炎を浴びせました。
その後火車は倒れてしまいましたが?
横丁のみんなが犯人の相談をしているところに鬼太郎が駆け寄ってきますが、「うぃーっす!」と様子が変です。
「声が小さい、もう一度、うぃっす!」ってお前はドリフか。
律儀に返す妖怪たちも妖怪たちだけどな。
鬼太郎は「あの火車が悪い事なんかするはずねえ。超いいヤツだからな!」と奇妙なほどに火車をかばいました。
妖怪四十七士を指揮して無実を晴らすんだそうですが、こんなに四十七士のリーダーとして燃える鬼太郎を見たのは初めてだ(笑)
それをおかしいと思ったねこ娘ですが、「いいから黙ってついてこい」という言葉にやられてすっかりメロメロです。
その時点でおかしいと気づけ。
こんな鬼太郎が変なのは言うまでもないですが、オヤジを見て慌てる辺りますます怪しい。
その頃、ねずみ男は腹を空かせて森の外れで一休みしてました。
そのとき、目の前のあばら家から助けてくれという声が。
中にいたのは縛られた火車です。
早く縄を解いてくれと頼む火車に「正義の味方だから」と心にも無い嘘をいって面白がるねずみ男。
だが、火車が言うには、この縛られてる火車が鬼太郎なんだそうです。
火車は魂入れ替えの術という秘術を持っていて、オヤジから使うなと禁じられていたのに使ってしまったのでした。
もちろん素直に信じるねずみ男ではなく、いくつか質問をします。
「去年捕りに行った妖怪昆虫の名前は?」
「オオアシナガオバケクワガタ」
「おととしの大晦日に皆に内緒で二人だけで食った料理は?」
「毒蛇の天麩羅」
と澱みなく答えました。
オオアシナガオバケクワガタの話は
【鬼太郎】第84話 どうぶつのもり(ブログ内記事)
ですが、毒蛇の天麩羅の話は新しい情報です。
本当に鬼太郎だと確信したねずみ男は身動きできないぐらいグルグルに縛ってしまいました(笑)
何考えてるんだか。
相変わらず仲見世では餅が道に集まっては消えていきます。
見えない巨大な舌が食っているようで、鬼太郎に憑依した火車(以下鬼太郎火車)も容易には捕捉出来ません。
鬼太郎火車は妖怪たちを三班に分けて捜索を指揮しました。
なんか鬼太郎がやるより火車がやるほうがリーダーに向いてるんじゃないか?(笑)
高山みなみさんはさすがベテラン声優、きちんと火車になってます。
アマビエが分かれる前に妖怪アンテナで目星を付けたほうが手っ取り早いといらんことを提案しました。
鬼太郎火車もそんな能力があったことを思い出しますが、どれが妖怪アンテナかわからない様子。
それを鬼太郎がギャグをしていると笑う妖怪たち。
進退窮まったところでねずみ男登場、アシスタント料をせびります。
そんなねずみ男を「かも~ん」と路地裏に誘う鬼太郎火車。
「秘密を知ったからには生かしちゃおけねえ」と予想通りのタコ殴り。
振り下ろされたトドメの拳は火車に入っている鬼太郎(以下火車鬼太郎)によって止められました。
「ひのわや」で火車と共に働く白坊主が火車鬼太郎の縄を解いたようです。
路地で何をしているのやらと覗き込むねこ娘たちが見たのは、肩を組んで歩いてくる鬼太郎と火車でした。
「鬼太郎に力を貸しに来たんです。ぃやあ、来たんだぜ」「火車君が来てくれれば百人力だよな」と必死の誤魔化し笑い。
どうもオヤジにはバレたような気がします。
火車は更正させてくれたオヤジには心底感謝していて、穏便に事件を解決しようと思う余りに今回のような手をとったようです。
この術は、一度かかったらしばらくは本人にも解けないもの。
なので、このまま敵を探して解決しようと火車鬼太郎が提案しました。
そのまま妖怪アンテナの毛を立ててやると、いきなり強烈な反応が出ます。
いつもの鬼太郎ではこんな慌てぶり見られないしな(笑)
これは餅泥棒が近くにいる証拠。
出てきた舌に子泣き、ぬりかべ、ねこ娘が掴まりますが、それで動きが弱まったようです。
見てる分にはとてもそうは見えないのですが。
「見事なチームワークじゃ」と褒めるオヤジに「父さん!」と思わず言ってしまう火車鬼太郎。
「父さん!?」と一斉にツッコミが入りますがすかさずフォローして妖怪の正体を聞き出そうとしました。
が、オヤジも見たことのない妖怪らしい。
とはいえ、オヤジの知らない妖怪なぞそうそういるはずがなく、上空から眺めるとはたおんりょうだと判明します。
「オレは餅が食いてえんだ」とはたおんりょうが言うと、「オレと同じだ!」と鬼太郎火車が言うもんだから皆ビックリ。
誰かが地面に落とした餅を食って、これが何百年かぶりのことで餅が欲しい心に火が点いたようです。
飢えて死んだ人間の怨念が地面に染み付いて生まれた妖怪らしいのですが、浅草の仲見世あたりだったら地面にいくらでも食べ物が落ちるような気がするんですが…
たまたま目覚めたときと餅を落としたときがシンクロしたんでしょうか。
「お前のせいでとんだ濡れ衣を!」と怒り心頭で走り出す鬼太郎火車に「火車、冷静にな!」と火車鬼太郎が声をかけるもんだからねこ娘たちは混乱の極致。
火車がうまく力を使いこなせてないせいもあるんでしょうが、リモコン下駄も髪の毛針も効きません。
何とかしろと言われた火車鬼太郎は、火車の能力である火を出しますが、自分が燃えて大変な事態に(笑)
間抜けな事をしている間に鬼太郎火車も火車鬼太郎もはたおんりょうに捕まってしまいました。
ああ、ややこしい。
為すすべもなく街中の餅が食われていくのを見ていたねこ娘たちですが、そこに輪入道と白坊主がやってきます。
輪入道は白坊主から聞いて全てを承知していました。
全てを呑み込んで協力してくれた鬼太郎にお礼さえ言います。
事情を全て把握したオヤジは鬼太郎火車に必殺技は体内電気だと、他人の目からは不自然なアドバイスを。
火車鬼太郎にも火の輪走りを使えとさりげなくアドバイス。
餅を食って大満足で消えようとするはたおんりょうですが、白坊主が照らすとあっさり浮かび上がってしまいました。
すかさず取り付いて体内電気を食らわせる鬼太郎火車。
火車鬼太郎は「僕が頑張れば火車が事件を解決した事になる」と冷静に考えてますが、その前に電気で苦しんでる鬼太郎火車を助けに行けよ。
自分は炎ですぐダウンしたくせに。
火の輪走りを輪入道にぶつければ威力は数倍に跳ね上がります。
火車鬼太郎は火の輪走りを繰り出しますが、威力の弱い極炎乱舞な感じ。
こんな技が使えるなら鬼太郎が打ちのめされても仕方がない。
炎をぶつけられたはたおんりょうは、煌く破片となって成仏しました。
一件落着し、禁じられた技も正義感ゆえの暴走ということでお咎めなし。
感激した火車は、鬼太郎の手をとってまたしても涙です。
そのとき火車の腹に四十七士の紋章が。
ついでに輪入道と白坊主の額にも紋章が浮かんでますな。
感極まった火車は「ちょっと配達いってくらあ」とあてもなく走り出しました。
「どこへ?なにを?」との声に「なーんでもいいだろ!」
「うなぎに聞いとくれやす」ではないんですなあ。
次回はさわやか妖怪のちょっといい話で鷲尾君出てきます。
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