【鬼太郎】第91話 まん丸おめめの爽やかさん
この回、ノイズが多くてキャプチャ画像が大変でした。
鬼太郎が言うには、江戸で一番有名な妖怪は一つ目小僧なんだそうです。
私は江戸には詳しくありませんが、確か火を吹いて空を飛ぶんでしたよね?
鷲尾さんが大学院の先輩のツテでKCC社に見学に行ったらしい。
そろそろ鷲尾さんも就職活動か?
KCC社はハイテクメーカー最大手なんだそうですが、何の略称なんでしょうね。
「君と一緒に暮らしていく事も考えた仕事を見つけないとねえ」という事実上のプロポーズをろくこさんにしたらしい。
それを聞くねこ娘の心境は複雑なんだろうな(笑)
その巨大なビルに気圧されそうな鷲尾が先輩に背中を叩かれてますが、ビルに気圧されたりするんだ…私は特に何も思わなかったですけどね。
面接室と間違えて反対側の更衣室を開けてしまいましたが(笑)
そのビルから何故か鬼太郎が出てきました。
妖怪がらみの事件だとすると鷲尾さんもなんらかの覚悟をしないといけませんが、今回は知り合いから物を受け取っただけとのこと。
それを聞いて安心する鷲尾さんですが、いいか悪いかは別として妖怪も関係してきます。
鷲尾さんも鬼太郎が妖怪がらみでもないのに人間界に出てくるほど勤勉な性格かどうか、考えたらわかるだろうに…
社内には、プロモーションの一環でもあるんでしょうけど、美術品や古文書の解析・復元を行う部署もありました。
昔、源氏物語絵巻を復元したのを見て感動したことがありますが、あのようなことをやってるわけですな。
非常に感心している鷲尾さんですが、「コラー!一つ橋!」と怒鳴る課長の声を聞きます。
この一つ橋さん、グラフィッカーとしての腕はピカイチなんですが、要領が悪くてトロいんだそうな。
仕事が遅いのを怒られてるようですが、資料が少なくて難航しているとか言い訳してます。
で、この一つ橋さん、声は三木眞一郎ですか。
今だと「狙い撃つ!」が有名なのかな。
課長は納期を主張して、一つ橋は成果を主張している様子。
こんな仕事で納期を言うのもおかしい気がしますが、そのへんどうなんでしょう?
口答えする一つ橋に、堪忍袋の緒が切れたのか思わず机を叩く課長ですが、その勢いに驚いたOLが持ってきたお茶をこぼしかけました。
すると、一つ橋さんが指で「浮」という字を書いたかと思うとその字が湯飲みに貼りついてプカプカと浮かぶ状態に。
その湯飲みをしっかり持った時点で「時は動き出す」とばかりに皆の時間が進みだします。
何らかの特殊能力のようですが、字の下にあったハートマークは一体なんなんでしょう?
鷲尾さんだけが一つ橋が妖力を使ったことに気付きました。
一つ橋が振り向くと、顔には目が一つしかありません。
他の人はそれを不思議だとは全く思ってないようでした。
その頃妖怪横丁では「丑」の字が動いてます。
何年かに一度目玉のオヤジのために書いてくれるものだそうで、つまり寅や子は書いてないってことですか。
どうやらビルから出てきた鬼太郎が貰った物というのがこれのことらしい。
今頃になってろくこさんに鷲尾さんに会った事を告げて「ビックリしてなきゃいいけど」なんて言ってるのはあまり性格がいいとは思えないぞ。
KCC社のほうでは課長が腹痛で早退してますが、さきほどのOL、美也子さんが超級に濃いお茶を五連発で出したんだとか。
課長も途中で飲むのを止めろよ(笑)
せっかく出してくれたお茶だからって無理して飲んだんでしょうね。
悪い人じゃないんです。それだけで上司になっても困りますが。
回りも「GJ!」とか褒めてるところを見ると、課内でも孤立してるんでしょうか。
「さっすが一つ橋の親衛隊だな!」と言われて顔を赤らめる美也子。
親衛隊といえば赤と思うのはスターリンに洗脳されているからでしょう。
課長が頭ごなしに怒るから…と言い訳する美也子に「怒るのも無理ないけど」と呟く一つ橋。
こっちも顔が赤いところを見ると憎からずは想ってるわけか。
で、さっきの「浮」の文字にハートマークが付く、と。
同僚との軽い掛け合いの後、いつもの店に飲みに行くことに。
これだけ自然に溶け込んでいることを鷲尾さんは全く理解できませんでした。
唖然としている鷲尾さんを一つ橋は君もどうだいと誘います。
酒の席で真相を打ち明けようというのですね。
いつもの店は「軟派船」という店でした。
物凄く嫌な名前の船ですが、「難破船」も約21年前ですか。
個人的には難破船というと森口博子の歌を思い出します。
あの比喩に比喩を重ねて何が言いたいのかさっぱりわからないけどいい歌。
この店内でも一つ橋がおかしいと思う人は一人もいませんでした。
何かしてるんでしょうけど、北酒場のようなBGMの中、妖怪がお通しを受け取って皆に配るのはとってもシュールです。
KCC社内ではパソコンがひとりでに起ちあがって文字らしきものがモニタを埋め尽くしました。
ここのパソコンのOSはKCC社独自のもののようです。
あれか?TRONみたいなものか?
異常を察知した警備員が部屋に踏み込むと、モニタから出てきた文字が絡み付いて取り込まれてしまいました。
宴会は二次会へ突入のようですが、一つ橋は鷲尾さんと別行動にしたようです。
同僚の話からすると、いつもと違う店に行こうとすると逃げるんだそうな。
私が驚いたのは、鷲尾さんの大学院の先輩が人事部だってこと。
文系って範囲が広いからそんなこともあるのかな。そのへんはよくわかりません。
人に見られないように、必死で走って鷲尾さんを路地裏に誘った一つ橋は、空中から取り出した筆で「笠」という字を書いてみせました。
なんと、笠が実体化して一つ橋はそれを被ることで正体がバレないことに。
だったら最初から被っておけと思いますが。
一つ橋の能力は、書いたものが現実になること。
それを使って会社やよく行く場所には「信」の字を書いて皆に自分がいることを信じさせているのです。
「疑わないこと=信じる」ですか。
ちょっと全肯定はし難いけどヨシとしましょう。
鷲尾さんに術が効かなかったのは、妖怪がいることを知っていたから。
それなら一つ橋がいることを信じるも信じないもないわけで、そのまま一つ目小僧として認識しちゃうんですね。
話を聞いた鷲尾さんは、その力があれば人どころか街さえ支配できるんじゃ?と言い出しました。
「できると思うよ」とあっさり言っちゃう一つ橋。
即座に「興味ないけどね」と続けますが。
今興味があることは人間の仕事をすること。
江戸時代からずっと人を脅かし続けてたら、会う人会う人がいろんな職業でいろんなものを作り出してるのを見て、一緒に仕事をしたくなったんだそうです。
どれくらい前からやってたのか知りませんが、戦前からだったとすると一人だけ召集されない不思議な人だとか思われてたんじゃなかろうか?
次の日、鷲尾さんは横丁に相談に来ました。
驚いたことに横丁に来たのは初めてとのこと。
鷲尾さんなりにケジメはつけてたわけか。
一つ橋について相談に来たんですが、オヤジも悪い妖怪ではないが変わり者だと。
再三の横丁への誘いにも応じずに能力の全てを人間界で平凡に暮らすために使うというのは妖怪の常識では考えられないことなんでしょう。
完全に気が緩んだら妖力が効かなくなってそこでの生活は終わるんだろうし、割に合うとは思えません。
美也子さんは日曜日に一つ橋と映画に行く約束をしてホクホクですが、一つ橋は非常に困ってます。
会社と周辺の食い物屋だけで妖力がいっぱいいっぱいの今、シネコンみたいな大きいところをカバーできそうにありません。
それはともかく、「七人の妖怪」って映画、ちょっと見てみたいぞ。
そのシネコンをネットで調べてた一つ橋ですが、モニタの端で蠢く文字を見つけました。
これは妖怪だと悟った一つ橋の後ろに課長が立っていました。
これはネットの私的利用を怒るためか?とも思ったけどこんなところだと私用と公用の区別もつきにくいか?
前にいた会社では私的利用だと見なされると画面に警告が出たそうですが、頼まれて資料集めをしていたのに警告が出て、バカらしくなって帰ったとかいう人がいたっけ。
課長は週末のデートを知っているようですが、それは無理だと告げます。
「この会社から出られん。一生な」と目の中に文字が蠢く取り憑かれた目になりました。
警備員とかみたいに課長もやられたのか。
KCC社に鷲尾さんが呼び出されます。
何故かろくこさんも一緒ですが、セキュリティ通れるんですか?
先輩に先導されてますが、先輩の「フィアンセも一緒に連れてきてくれて」という言葉に鷲尾さんもろくこさんも動じないのは既にそういう関係だから?
結局この先輩も取り憑かれてるんですが、それどころか社内の人間全部の勢いです。
鷲尾さんを助けようと伸ばした首で皆を締め上げるろくこさんですが、モニタから出てきた文字に反対に首を絞められるハメに。
窮地に陥った鷲尾さんを助けたのは一つ橋でした。
「離」という文字で皆が離れていくのもすごい術だな。
鷲尾さんは鬼太郎に助けを求め、鬼太郎は一反もめんで屋上から突入します。
ゾンビ映画の定番みたいな感じですね。
これがビルの屋上か?と思うほど和な光景ですけどね。
ビルの中で無事なのは、鷲尾さんと一つ橋、それに美也子だけでした。
さっさと脱出しようという一つ橋にろくこさんが囚われてる!と駆け出そうとする鷲尾さんですが、鬼太郎が来た今、足手まといになるだけだと引き止める一つ橋。
それを百も承知で鷲尾さんは「彼女を放って逃げられない!」と振り払って駆けていきます。
それを追いかけようとした一つ橋ですが、美也子が「私を独りにしないで」と抱きついてきました。
一つ橋、動けません。
ろくこさんを救出に向かう鷲尾さんに唸り声を上げて襲い掛かる社員。
えーと、完全に「デッドライジング」です。
倒れてるろくこさんを見つけた鷲尾さんですが、共に見たのは人が封じられた紙を束ねて自らの体を作る不気味な妖怪の姿でした。
人の顔が多数浮き出てるというのは「デビルマン」のジンメンを思い出して嫌な気持ちになります。
そいつが今まさに襲いかかろうとしたときのナイスなタイミングで出てくる鬼太郎。
後ろで出待ちをしていたに違いありません。
この妖怪は経凛々(きょうりんりん)といって、本来は良いお経から生まれた妖怪なんですが、デジタル化の際に不完全な復元をされたために、補完の目的で人間を取り込んだんだそうな。
本来ただの付喪神なのにねえ。
これもまた人間のせいで凶暴化した妖怪か。
鬼太郎がなんとかしたくても、経凛々の体は取り込まれた人間だから簡単に傷を付けるわけにはいきません。
手をこまねいている間に鬼太郎も鷲尾さんも捕まってしまいました。
よくわかりませんが、経凛々はそのまま屋上へ昇っていきます。
キングコングじゃないよなあ。
そんなことをするので、逃げる最中の一つ橋の目に留まりました。
このままでは鬼太郎も手出しできないと悟った一つ橋は、美也子と別れて鬼太郎を助けにいこうとしますが、美也子は「独りにしないで」の一点張り。
しかし、抱きついてきた美也子を抱こうとする腕をなんとか自制して「ボク、助けたいんだ。あの若者を」と鷲尾さんへの強い気持ちを打ち明けます。
「あの妖怪はボクたちの仲間の誰かがいい加減に復元してしまったからああなったんだよ。仲間のミスは皆の責任」と美也子を説得にかかって走り出しました。
いつの間に経凛々の説明をしたんでしょう?
ここで美也子が追いかけなければなあ…とその後の展開を見ると思ってしまうのですが、誰だって独りにはなりたくないわなあ。
屋上では鬼太郎たちが手も足も出ない状態で、いよいよ鷲尾さんも取り込まれようとしています。
が、その経凛々の動きが止まりました。
鬼太郎が見上げると大きく「止」の文字が。
一つ目小僧です。
一つ橋がついに一つ目小僧へと本気モード入ります。
経凛々を大人しくする方法は経典を正しく書き直すことですが、攻撃が続く中では一つ目小僧といえども不可能です。
まずは鬼太郎に牽制を頼みました。
「わかった!」と鬼太郎は下駄を両手に持ってカンカン!と打ち付けます。
経凛々の注意を逸らすためだとはわかりますが、アンタはどこのバンカラ番長ですか。
その間に一つ目小僧が書いたのは経凛々の文字。
つまり、経凛々の体となるものを作り上げて、そこに誘い込もうという作戦。
経凛々は一つ目小僧の作り出した体にどんどん転移していくので、余った人間がボロボロと落ちていきました。
助かってはいるんだけど、これもまたシュールな光景です。
トドメとして、鬼太郎の髪の毛槍に一つ目小僧が炎の文字を書き込んで松明にし、ブッ刺してやりました。
そうなれば紙だから燃えるのが早い早い。
一件落着ですが、気が付いた人間たちが一つ目小僧を見る目が違います。
経凛々を作るための妖力があまりに大きすぎて、今までの「信」の文字の効力がなくなってしまったのでした。
「そう…これがボクの本当の姿さ」とおどけて人を驚かす一つ目小僧。
逃げる人間たちを見て笑う姿が悲しげです。
美也子さんも逃げはしなかったものの、ついに受け入れることはできませんでした。
一つ目小僧は経凛々をあるべき姿に戻すべく、正しい経典を調べるとのこと。
これから新しい仕事を探すという一つ目小僧に謝り、「君が僕の仲間なら。妖怪四十七士ならいいなって思ったんだけど…」と告げる鬼太郎。
一つ目小僧は妖怪四十七士だけど、覚醒はまだ先の話ってことですか。
去り際に一つ目小僧は鷲尾さんに「彼女、大事にしてやれよ」と贈る言葉。
一つ目小僧には訪れなかった幸福を鷲尾さんは持っているわけですが、それも何が障害で崩れるかわかりません。
それを目玉のオヤジから諭された鷲尾さんは雨に煙る中去っていく一つ目小僧に無言で頭を下げるのでした。
次回は元気な弟子と厳格な師匠との愛物語です。
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コメント
社会人やっていたら、こんな人間でありたいと思わせる人なんだよな。
何かに打ち込む姿勢とか、驕らないところとか。
6期でそのまんまの性格で出てほしい。
まなちゃんとはとてもいい友人になれそう。
投稿: | 2018年8月17日 (金曜日) 21:00