【鬼太郎】第93話 だるまさんがころんだ
今回から地デジになったので、多少は画像が綺麗になりました。
石垣金五郎親子が古いアルバムを見ています。
ひいおじいちゃんのアルバムだそうで、そこには今住んでいるビルが写っていました。
百年以上前から建っているそうです。
関東大震災も東京大空襲も生き延びたのですな。
そのビルの前で金五郎が出て行く店子を見送っています。
出て行く人は祖父から受け継いだこの建物を本当に壊すのか?と多少は気にかけますが、金五郎は「決まったことですから」と流すだけ。
どうやら奥さん主導でオフィスビルに改築するようです。
場所は一等地で、周りを囲むように高層ビルが建っているのはなんとも奇妙ですが、こんな感じの場所が実際にあるそうですね。
その夜、一階でダルマストーブにあたりながら設計書を見てため息をつく金五郎。
個人的には納得しかねてるんでしょうな。
電灯が消えてしまったので予備を探そうとすると、上のほうからゴロゴロいう音が。
どこぞの誰かさんが階段を前転しながら降りてきてます。
ある種の変態だ(笑)
その変態紳士は部屋に入ってくると、自分をだるまと称し、ビルの四階を借りていると明かしました。
しかし、このビルに四階はありません。
三階の次は五階になっているのです。縁起が悪いというやつですか。
しかし、だるまはここの四階に百年も住んでいるんだそうな。
で、このビルを取り壊すという噂を聞いて出てきたんだそうですが、「すぐに中止したまえ!」と非常に高圧的。
これだけの年数住んでると、この店子の同意無しには改築も何もあったもんじゃありませんが、賃貸料とかどうなってたんでしょう?
「いいかね。私は四階をオフィスにしている。芸術ビジネスは芸術的ビルでこそ成り立つのだよ」とこのセリフを言う間、沸騰するヤカンの口から見たカットです。
考えた人凄いなあ。
だるまは沸騰した湯を飲みながら美術商をやっていると告げ、「もしビルを壊そうとすれば…黙ってはおらんぞ」とここもだるまストーブの内部から見たカットで、メラメラと燃え上がるストーブの炎がそのまま心理描写になってます。
言いたいだけ言っただるまは、そのまま後転で部屋を出て行きました。
こんな移動しかできんのか。
その界隈でねこ娘が目を黄色に光らせながらネコ探しをしています。
デビルアイとか言うと歳がバレますか。
今度はペット探しのバイトですか。
見つけた猫を追いかけてビルの敷地内へ入りました。
そこでこの光景を目にします。
次の朝、掃除をしながらビルを見上げると、「ビル取り壊し断固反対!! だるま商事」という看板が付いていました。
金五郎が確認をしに五階に昇ってみると、看板は1階下に付いていました。
そこで、下の三階に降りてみると、看板は1階上に付いています。
何かがおかしいのですが、そこに工事業者から五階に来たので来て欲しいという電話がきました。
すぐに行ってみると、そこには誰もいません。
工事業者は壁一面の「工事反対!」の貼り紙について相談したかったようでした。
「徹底抗戦」とか「正義ハ我ニアリ」とかどこの学生運動かと思いますが、「芸術LOVE」はないだろう。
どうせ取り壊すけどねと軽く言う責任者に「そうはさせん」とだるまが出てきました。
なにやら体からコブがボコボコ出てきてますよ。
「取り壊しはさせんのだ!」と叫んだだるまからおびただしい何かが飛んでいき、工事関係者の悲鳴が響き渡りました。
それを聞いた金五郎が階下の三階に向かうも、そこには誰も居ず、小さきモノに押しつぶされようとする責任者が見たのは「四階」という文字でした。
甲高い声で「だーるまさん、だーるまさん、にーらめっこしましょ」という歌が響くのがやけに怖いです。
結局工事関係者は行方不明に。
そこで鬼太郎たちが呼ばれたのですが、目玉のオヤジはだるまに人間が歯向かうなんて無理だ、と最初から諦めモードです。
イタズラじゃないかと疑う奥さんですが、金五郎は古い金庫から契約書を捜し出してきていました。
それを読み始める鬼太郎の前に「私はここに住む正当な権利があるのだ」といきなりだるまが出てきます。
契約書を読んだ鬼太郎は、契約書に金五郎の祖父のサインがあるから、妖怪の世界では有効な契約書です、と鑑定しました。
別にお互いの合意の下で交わされた契約書に妖怪の世界も人間の世界もないと思うが。
それに、その言い方だと人間の世界では無効みたいにも聞こえるぞ。
四階はだるまが認めた者しか中に入れないんだそうで、人質交渉も物別れに終わりました。
そりゃまあ、人質がいなくなれば工事は再開だろうしな。
納得しなかったのは金五郎の奥さん。
「こんな昔の紙切れがなんだってのよ!」とビリビリに引き裂いてしまいました。
お前は商法を何と心得る(笑)
怒りに燃えるだるまからまたしてもコブが湧き出ます。
それは小さなだるまの大群でした。
「今週のビックリドッキリメカ」というやつですな(違)
だるまの「かかれぃ!」の声と共に体を這い登ってきますが、このローアングルは何を狙っているのでしょう?(笑)
ねこ娘は涙目で気持ち悪いと跳ね飛ばしますが、だるまは後から後から登ってきました。
鬼太郎が必死で「早く謝って!」と叫ぶと奥さんが「ごめんなさい~」とアッサリと。
まあ、気持ち悪さは相当なもんだからな。
それを聞いたとたんに激昂していただるまが「わかればよい」とチビだるまを引き揚げさせました。
切り替わりは物凄く早い。
工事中止の報告を待っている、とまたしても後転で出て行くだるまを追いかける鬼太郎たち。
しかし、確かに追いかけていたはずなのにたどり着いたのは五階で、結局だるまを見失ってしまいました。
奥さんはだるまに居つかれてはたまらないと早速翌日には解体業者を呼びます。
どうしてこの手のオバハンは学習能力や理解力なるものが著しく不足しているんだろう?
奥さんの理解では、だるまはビルに取り憑いたオバケだから、ビルを取り壊せば消えるんとか。
一度、将門神社の前で同じことを言ってみたらいいと思う。
視聴者の誰もが想像するとおり、重機の内部に大量のチビだるまが現れて操作を妨害、さらにキャタピラを押し上げて転覆させてしまいました。
鬼太郎とオヤジはココンでだるまの弱点探しですが、そこに書いてあったのは、笑うと負けを認めるということ。
「だるまが笑うのを見たものは居ない。それはだるまの笑いのツボがどこなのかがわからないからだ」とありました。
地獄の人間だったらツボは至るところにありそうだけどな。
参考:【鬼太郎】第88話 エリア88…ここは地獄の1丁目(ブログ内記事)
ビルは大騒ぎで、解体業者も通報を受けて駆けつけた警官もチビだるまに散々な目にあってます。
急行した鬼太郎は外から見てビルに四階が存在することを発見しました。
「今なら入れるかも」と飛び込んだ鬼太郎ですが、三階の次はやはり五階でした。
中からがダメなら外からだ、とねこ娘がロープを使って飛び込みます。
パンツ見えそうだった(笑)
ねこ娘が飛び込んだのは三階でした。
やはり四階にはたどり着けないようです。
妖力で守られているならそれ以上の妖力を持つもので結界は破壊できるはず。
ということで、オヤジが何やら考え付いたようです。
その頃、金五郎はだるまの部屋に案内されて割れた皿や醤油注しを見せられて「君ならこの素晴らしさがわかるだろう」とやられています。
こういうのって興味ない人には苦痛でしかないんですよね。
傑作芸術だと誇るだるまにガラクタばかりだとつい本音を言う金五郎。
私もオタクだからよくわかるが、そういう人の前で本当のことを言ってはいけない(笑)
「壊れていようが関係ない。物の価値は自分で決めるものだ。君は周りの人の付けた価値に従うだけなのかね。自分の価値観が無いのかね。いや、あるはずだ。君は本当にこのビルをオンボロだと思っているのか?壊して構わないと思っているのか?何故君は自分の価値観を主張しない!」
とだるまの長広舌。
間違いない。コイツは重度のオタクだ(笑)
それを聞いた金五郎の意識ははるか昔に転移しました。
幼い夏の日、ビルの屋上から花火大会を見ていた少年金五郎。
「いい眺めだね」と声をかけたオジサンがいました。
ビルを褒めるオジサンに「皆はオンボロビルって言うんだ」と愚痴をこぼす金五郎。
「気にするな。大事なのは自分自身の価値観を持つ事。そしてその価値観を貫く事」とこれまたオタクなら誰もが心の底から頷く言葉を残してオジサンは消えたのです。
それを思い出した金五郎。
あのときのおじさんはだるまだったのだと。
だるまは今まで拉致した人間を展示品にしていました。
金五郎もその仲間入りをしようとしていたのですが、そこに煙が漂ってきます。
非常ベルが鳴って窓という窓から煙が出ていました。
火事か!と美術品を持って避難するだるま。
ビルの入り口に居たのは鬼太郎で、砂かけ特製の煙砂でいぶして火事を演出していたのでした。
煙の出る砂ってちょっと話題の白リン弾かしら?
団扇で扇ぐ鬼太郎がお茶目。
鬼太郎の妖怪横丁への誘いを断っただるまは、逆立ちをして気合を入れるとケツが裂けました。
ねこ娘も相当驚いてます。
ビルは壊させない!と顎の下?が割れたと思ったらそこからチビだるまの大群。
今度こそ本当に「今週のビックリドッキリメカ発進!」
ねこ娘も涙目再びとなりました。
やっぱりオヤジはタモリに追いかけられてるし。
鬼太郎の攻撃は、髪の毛針も指でっぽうも効きません。
指でっぽうなんかこんなにカッコいい構図なのに。
「もう終わりか!」と迫るだるまに「一か八か、君を負けさせる方法がある」と鬼太郎が繰り出したのは…
にらめっこでした。
しかも即座に殴られてるし(笑)
大げさなBGMがまた物悲しい。
だるまは私を笑わせて負けさせるという迷信を信じているとはな!とかなりバカにしている様子。
「鬼太郎しっかりして~」と言うねこ娘が妙に色っぽかったことを特に記録しておく。
最後の頼みの体内電気も全く効きませんでした。
「かくなるうえはワシが…」とオヤジが乗り出します。
嫌な予感がしますね。
「おい、だるま」と呼びかけたオヤジは「四階になんかよんかい?」と超絶に寒いギャグをかましました。
それでも動かなかっただるまを見て「ダメか…」としょげたオヤジですが、どこからか笑い声が聞こえます。
笑っていたのはタモリなチビだるまでした。
「笑っていいとも!」ですか。
ねこ娘が捕まえると、チビだるまは金色に輝いて目が笑っていました。
それを触られただるまは急に動きがぎこちなくなります。
この金色に輝くチビだるまこそが笑いのツボだったのです。
弱点さえわかれば!とねこ娘がくすぐりだしました。
あまり言いたくないんですが、男性が持っている金色のもので、持たれると動きにくくなるものって…それをねこ娘が「いじる」んですね。
かなりエロくないですか?
まともに動けない状態になっても負けを認めないだるま。
もちろんくすぐられ続けるので鼻水を垂らしてでも笑うもんかと堪えてます。
結局真っ白に燃え尽きるまで耐えて失神しました。
その後ろで金のチビだるまも倒れてますが、二つの玉を内蔵しているところを見ると、先ほどの推測は正しかったようです。
ついに負けを認めただるまですが、金五郎が「悪いのは僕のほうなんだ!」と。
本当は補修だけでビルは残したかったのに周りに流された、と皆の前でビルの設計書を破り捨てる金五郎。
金五郎の息子も嬉しそうです。
だるまが笑うと何故負けなのか?という謎が残りましたが、オヤジによると「無理矢理笑ってもつまらんから」だそうです。
わかったようなわからないような…
ともあれ、都会に歴史あるモニュメントが残されました。
次回は沖縄でアカマタの友情です。
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