【鬼太郎】第96話 想いを花に 風は南から
なにやら少女が苦しんでいます。
名前はまゆみちゃん。
写真立てから、船乗りのお父さんがいることがわかります。
目が覚めると写真立てが落ちていました。
ここで驚愕のセリフが寮母さんから。
「来年は高校卒業なんだから、しっかりしなきゃ」ってこの子高校生だったのかー!
ヘタしたら小学生かと思ったぞ。
これでもうすぐ17歳なのか…
この子は女子寮に住んでますが、どうも生きる意欲というものに欠けているようでした。
海岸ではねこ娘が金属探知機を手に、ねずみ男がゴミ拾いをしています。
海岸の美化と落し物探しのバイトなんだそうで、ねこ娘はどこからこんなバイトを見つけてくるのか。
ねこ娘の格好はガールスカウトっぽい。
ねこ娘がまゆみを見つけました。
何で目がいったかと言うと、存在感が無いからだそうな。
アニメキャラにそういうこと言うのは酷いことだと思いましたが、そんな意味じゃないんですね。
まゆみは堤防に座ってお父さんと一緒に撮った写真を持ってるんですが、その手が透けて見えました。
それはタンポポの種のようなものでした。
種がお父さんの顔に落ちてるのも今思えば伏線だったのかもしれません。
まゆみは持ち帰って育ててみることにしました。
こんな毒々しい色の種を持ち帰る気になるというのは、何か超常的な力が働いてるに違いありません。
予想通り、種が開いたら見るからに怪奇なものでした。
まゆみはやっぱり寝るときに苦しんでいるんですが、シーツに埋もれていくような描写は夢の中のできごとらしい。
それでも消耗することに変わりありませんが。
この花は「妖花」です。
それを見たまゆみは気絶してしまいました。
まゆみが目覚めると、いつもねこ娘と一緒に居るクロが傍にいます。
他にも砂かけやねこ娘、目玉のオヤジの姿も。
さすがにオヤジを見るとまゆみはビックリしてしまいました。
この子の口はフニフニですなあ。
もちろん鬼太郎も来ています。
こういうとき、過去のねこ娘ならヤキモチ妬いてたと思うのですが、ねこ娘も成長したんでしょうか。
鬼太郎好みの年上の可愛い子ですよ?
まゆみは鬼太郎のことを知っていました。
都市伝説のような形で活躍が知られているようです。
オヤジが言うには、妖花は南国にしか咲かない特別な花で、日本で咲いたということは何か理由があるはずだ、と。
その理由を突き止めるために持ち出してきたのが、夜行さん所有の妖怪飛行船。
クジラが空を飛ぶんですか。
この歌は飛行船を見た人が作ったのかもしれませんね。
鬼太郎がまゆみのところまで来たのは、南の島までまゆみに一緒に来てほしいからでした。
妖花は誰かの想いを伝えるもの。
それが咲くということは、誰かが想いを伝えたがっているということなのです。
それは行方不明になってるお父さんが呼んでいるってことですか?と強い表情で聞くまゆみ。
声は西村ちなみ さん。
4期のねこ娘であり、「ARIA」のアリアですか。
どちらも見てないので「AIR」の神奈備命で「ああ」と思いますが。
お父さんのことがわかるならついていく、と決心したまゆみですが、ねこ娘の目にはこんどは全身が消えそうに見えました。
それに気付いてるのはねこ娘だけのようですが、何か特別な理由があるのでしょうか。
まゆみのお父さんは大きな船の船長で、「まゆみの誕生日には帰ってくる」と約束したまま行方不明になったようです。
そんなフラグ立てなきゃいいのに。
かなり前のことでお父さんの顔もよく覚えてないのだとか。
飛行船で寝てても汗びっしょりのまゆみ。
夢の中ではお父さんが呼んでいます。
目が覚めても「お父さんが呼んでるの」と飛行船から飛び降りる始末。
ちょっと窪塚入ってる。
急いで後を追うねこ娘ですが、飛行船は海上スレスレに浮かんでいました。
いつの間にか目的地に到着していたようです。
まゆみは島の内部に走り去ってしまいました。
まゆみはここにお父さんがいると確信しているようです。
木の蔭にあった人影をお父さんだと思ったまゆみですが、それは旧日本兵の亡骸でした。
なんかそこらじゅう骸骨だらけ。
これは水木しげるが行ったというニューギニアみたいなところか。
必死で逃げるまゆみの周囲に聖霊アグリが集まります。
精霊じゃないのな。
アグリはまゆみを囲むと連れ去ってしまいました。
捕まえようとしたねこ娘ですが、まゆみの体が消えて触ることもできません。
この突っ込んでいくとこ、パンツ見えそうで見えないんだよな。
鬼太郎が投げたちゃんちゃんこもかわしてどこかへ行ってしまいます。
このときのちゃんちゃんこはヘビのように長く伸びました。
いろいろ使える道具だな。
まゆみは妖花の大樹の下で気が付きました。
そのまま妖花の蔓に巻き上げられてしまいます。
まゆみの居場所を突き止めた鬼太郎に向かってアグリが迎撃に出てきました。
鬼太郎は何故か逆さ吊りになって髪の毛針で攻撃します。
いくつかは落としたものの、数が多すぎて間に合わずにそのまま包まれてしまいました。
落とされた場所にいたのは森の霊たち。森を守る番人です。
鬼太郎は、森の霊に向かって戦いに来たわけではないと説得にかかりますが、いきなり背後から吹き矢を放たれました。
当然ながら毒針です。
交渉決裂となれば鬼太郎の覚悟が決まるのも早い。
ちゃんちゃんこを翻すと森の中に走って生きました。
ちゃんちゃんこはねこ娘や一反もめんを守るために覆いかぶさります。
鬼太郎なりの気遣いですか。
靄の中で指でっぽうを撃つ鬼太郎がなかなかカッコいい。
こんなにカッコいいのは恐らく最初で最後(笑)
しかし多勢に無勢、鬼太郎には多数の矢が刺さって非常に痛そうです。
鬼太郎は体内電気で形勢逆転を狙いますが、そこに「やめろ」との声が。
「これ以上この島の聖域を汚す事はならん。この地に無断で踏み入れる者は何ヤツだ」と出てきたのはグハというこの島の守り神。
グハはワヘイ族に伝わる妖怪の親玉ということで、水木しげるが大好きなオセアニアの妖怪です。
グハに、攫った女の子を返してほしいという鬼太郎に「それはならん」とアッサリ返すグハ。
妖花は想いを伝える花で、想いを伝える主があの子を呼んだのだから、と。
まゆみの前には赤錆びたお父さんの船がありました。
「あの子はもう戻る必要など無い」と言い放つグハ。
「この島は死の国への入り口。生者は入ることはできぬ」と。
時々まゆみが透けて見えた理由をねこ娘は悟りました。
つまり、まゆみは棺おけにほぼ両足突っ込んでるというか、そういう状態なわけです。
グハが言うには、あの子は霊体となってこの島に来たんだそうで、本体はまだ日本にあると。
グハが口を開けると、そこには日本の女子寮が映り、そこで花魄(かはく)に捕らえられているまゆみがいました。
これのおかげで死に掛けてるということですな。
グハは鬼太郎にチャンスをやろうと口を大きく開けます。
そこから飛び込んで花魄を倒してみよ、ということですか。
優しいんですね、グハ。
飛び込んだ鬼太郎は花魄に捕らえられたまゆみを眼下に見ました。
鬼太郎は妖花になってるようですね。
蔓を伸ばしてまゆみを助けようとする鬼太郎ですが、花魄に引きちぎられてしまいました。
花魄ってのはラフレシアみたいな花ですか。
きっと強烈に臭いに違いない。
まあ、触手であれば第42話に出てきた一目入道に敵うものなどいないわけですが。
あのときはまんま触手の形した水が小学生の足を絡め取ったんだからな。
そういえば、川男初登場がこの回でした。
【アニメ】鬼太郎第42話 鬼太郎人でなし(ブログ内記事)
霊体の方のまゆみはお父さんに走り寄ろうとしますが、お父さんはそれ以上来てはいけない、と警告します。
それを聞いてお父さんが帰ってくるのをずっと待ってたと思いの丈を吐き出すまゆみ。
お父さんはまゆみとの約束を果たすために呼んだのだそうだ。
こちらから会いにいけないから呼んだってことか。
まゆみの足元には最後に約束した誕生日のプレゼントが置いてありました。
それは金の懐中時計。
これを渡すためにいまだ成仏できないでいたわけです。
まゆみが時計を手に取ると船が後退を始めました。
「私は約束を果たした。今度はお前が約束を果たす番だよ」と消え去るお父さん。
花魄に囚われてたまゆみは思わず体を起こします。
その手にはさっき手に取った懐中時計がありました。
まゆみが見ている前で懐中時計の蓋が開き、お父さんからのメッセージが現れます。
まゆみへ
強く生きなさい
父より
1996.3.4
それを見て強く生きるんだと決心するまゆみ。
まゆみの決心と共に動き出す懐中時計。
ベタだけど、こういうのに弱いです。
女の子の顔をこんだけ崩していいのかとは思いますが。
時計が動き出したことに気付いた鬼太郎ですが、まともに動けない妖花では見ていることしかできません。
まゆみは花魄にさらに取り込まれ、懐中時計も壊されました。
バラバラになった懐中時計から飛び出した長針を「このチャンスを逃すな!」と蔓を使って花魄の目に突き刺した鬼太郎。
これもまたお父さんの想いがもたらした奇跡でしょうか。
お父さんが助けてくれたんだから強く生きる、と約束するまゆみ。
それを聞いて微笑んでくれるお父さんの顔をようやく思い出すことができたのでした。
気が付いた鬼太郎は、島の海岸でねこ娘たちに囲まれていました。
ねこ娘たちには何があったのかさっぱりわかっていません。
ここでエンジン吹かし役として苦力のごとく働かされてたねずみ男が座礁した船を見つけました。
お父さんはここで息絶えたのでしょう。
時計が無くなって殻だけになった懐中時計を胸に、妖花が散るのを見るまゆみ。
ゴミ拾いのバイトに精を出すねこ娘に明るい挨拶をかけていったまゆみは、もう以前のまゆみではありません。
つうか、顔が全然違うな。
こうやって想いを伝えられないまま逝ってしまった人は多数いるのでしょう。
そして想いを受け取れずにまっすぐ生きられない人も。
でも、必ず想いはあったのです。
次は猫が人間界を支配しようとするという、こちらにとっては「はぁ?とっくにそうなってるでしょ?」という話です。
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