女の妖怪らしきものが最近の子供の本離れについてぶちぶち文句を言っています。
子供の本棚から勝手に本を拝借して読むらしいんですが、結局親が買い与えただけで触ってもいないというのが現実。
そういう人って多いのかなあ。
私もいわゆる「名作」と呼ばれるものはあんまり読んでませんが。
そんな本の中に一つだけ読み込まれた本が。
カバーを取ってみると「モンモンモンスター ガイドブック」と書かれていました。
ゲームの攻略本か。
「モンモンモンスター」というのはこんなゲーム画面のようです。
ファンタシースターっぽい気がしますが、ファンタシースター未プレイなのでなんとも言えません。

こんなものを横丁でやるのは当然目玉のオヤジということで、全身使ってやるみたい。
これは一時間もすればクタクタになるだろう(笑)

夜中の4時40分に目覚ましをセットして起きる小学生がいました。
何をするのかと思えば「モンモンモンスター」を起動して遊びだします。
小学校で「夜中の4時44分にモンモンモンスターをやると、スペシャルステージが出てくる」という噂があるようなのですが、本当なら大きいお友達がとっくに出してるだろうし、携帯ゲーム機であれば時間をいじる輩も出てくるでしょう(笑)
Xbox360はネットに接続がデフォみたいなものなので、時計がいじれずに一年に一回しか解除できない実績があるようですが。
さて、4時44分になると画面が砂嵐になって「私はフグル姫。悪い魔女に攫われています。スペシャルステージをクリアして私を助けてください」と典型的なプリンセスであるフグル姫(変な名前)が出てきたと思ったら「ドアをひらけ!」ときました。

昨今の(というか昔から)子供向けゲームというのをあんまりやってないですが、こんなモロ「ゲームです」みたいなセリフを言わせていいんだろうか?
スペシャルステージに入ろうとボタンを押したら画面から手が出てきてゲーム機内に引き込まれてしまいます。
今やゲーム機にも妖怪が存在する時代か。
事件が起これば鬼太郎登場!というわけでさっそく事情を聞きに来ました。
引き込まれた子供はハヤテという名前で、ゲーム機に入ってしまったのを知っているのは弟だけみたい。
弟ももちろん噂を知っていて、鬼太郎に助けを求めるのですが、ここで「親は?」という疑問にぶち当たります。
捜索願いとか出してるんだろうけど、そんな存在を微塵も感じさせないのはお約束です。
夜中のゲゲゲハウスでレッツプレイ!なのですが、オヤジはぐっすり寝ていました。
一日中やってたらしいから、生半可なエクササイズより疲れただろう(笑)
「ゲームならアタイに任せときな」とアマビエがゲーム機持ってますが、そういえば声優の池澤春菜さんは相当なゲームフリークだったな。
このゲーム、起動すると「モンモンモンスター。さあ、魔王を倒して世界を救おう!」と言うのですが、ここがなんかジワジワきます。
リピートしてると妙な気分に。
ここでネコ娘が携帯で時間を見ているのですが、この携帯の待ち受け画面を携帯公式サイトで配布しています。
リンクは携帯でないと飛べないので注意。
いつの間にAYAと写真撮ったんだか。

やはり4時44分になるとフグル姫が出てきました。
ドアを開くとアマビエも画面から出てきた手に捕まります。
鬼太郎が髪の毛槍を突き立てようとするも、貫通した髪の毛はグンナリと柔らかくなって効きません。
結局オヤジ以外の全員(鬼太郎、ネコ娘、一反もめん、かわうそ、アマビエ)が画面に引き込まれてしまいました。
さすがにこんだけ騒動になればオヤジも飛び起きますが、とりあえずは何もできません。
鬼太郎が目を覚ますと、そこはゲームの世界でした。
ゲーム内世界だから服まで変わってしまってます。
しかしアマビエさんよ、それを説明するのにチューブトップを引っ張るのはやめなさい(笑)
仮にも女の子なんだから。

ネコ娘は「もののけ姫」っぽいですな。

そこにフグル姫がホログラムで出てきました。
鬼太郎たちをゲームに引き込んだのは魔女マヨウの仕業だと言ってます。
「時間が無い」という理由でさっそく世界地図を提示して、これからの作業を説明していくのはゲームとしてどうなんだろう(笑)
要はモンスターを倒しながら3つの大陸を旅して魔女マヨウの塔まで行くらしい。
「それでは勇者様。マヨウを倒し、私をお助けください。お待ちしております」と鬼太郎に告げて消えてしまいました。
とにかく魔女に会えば居なくなった子供たちの手がかりもあるに違いありません。
先へ進もうとする鬼太郎たちですが、指針はどこにあるんだろう?と思ったら、アマビエは「バトルを繰り返せばゴールは見えてくるはずさ」と横スクロールアクションみたいなことを言い出しました。
猪木の引退の言葉かよ。
一反もめんが空から監視をしようとしましたが、空には天井があって高くは飛べません。
ゲーム内だから上にはマップが無いということで。
一反もめんの「この空は嘘で、スカイ」というダジャレが視聴者に寒い。

とはいえ、多少は見通しがいいので洞穴を見つけました。
RPGにおいて洞窟はとりあえず入っておく場所。
中にはお約束どおりモンスターが。
鬼太郎が髪の毛針で攻撃しようとしますが、髪の毛針が出ません。
リモコン下駄はただの下駄になってます。
小豆攻撃みたいなのを食らうと鬼太郎にステータスが出てきました。
ファミコンの頃みたいなドット丸出し(笑)

ヒットポイントがジリジリ減ってますが、ゲームをしたことのない鬼太郎には意味がわかりません。
アマビエの解説で「0になれば死亡」ということを理解した鬼太郎でした。

それを聞いたネコ娘が慌てて攻撃しますが、全く効いてません。

ひとまずは逃げるしかありませんが、それを笑いながら見ているのは魔女マヨウ。
何故かフグル姫と同じ声ですが。

その場を逃げ出したはいいものの、鬼太郎たちは洞窟で迷ってしまいました。
暗がりから襲ってくるモンスターにやられたネコ娘。
いいアングルだ。

攻撃を食らったネコ娘は体が紫色になって「どく」のステータス異常が出ました。

蛾のようなモンスターも襲ってきたので一反もめんが食い止めると、なにやらガスを吹き出してどこかへ行ってしまいました。
蛾系モンスターの特殊攻撃といえばもちろん混乱。
どのへんがもちろんなのかはドラクエやってください。
混乱した一反もめんは鬼太郎を往復ビンタ。

このままでは全滅を待つばかりです。
変わって現実世界ではオヤジが夜行さんに対策をお願いしていました。
横丁の最先端技術者といえば夜行さんですからな。
夜行さんは「あれを使うときがきたか!」とガラクタを掘り出し「見よ!我が一世一代の大発明!」と出してきたのが万能妖力探査装置。

動作原理はさっぱりわかりませんが、これにゲーム機を入れると鬼太郎を操作できるように。
これほど頼もしいオヤジも久しぶりですが、ヘッドセットを使って鬼太郎と交信するってのは夜行さんの改造か。

タイミング悪く洞窟の主が出てきますが、ここでオヤジ、鬼太郎がレベル1で武器を装備してないことに気付きました。
なので、「どうぐ→そうび→こんぼう」とすると、鬼太郎の手に棍棒が出現しました。
武器さえ持てば鬼太郎も戦えます。
またこの鬼太郎の身のこなしがカッコいいんだ。
大量のコブができるほど殴りつけるとモンスターが倒れました。
テイルズシリーズの多段ヒットを見るようです。
「さあ、洞窟を抜けたら薬屋で回復じゃあ」「やったー!」とこれがマップ画面で展開されるシュールさ。
「これからはワシが操作する。お前たちは戦いでレベルを上げることに専念するんじゃ。魔王を倒して必ず子供たちを救い出すぞ」と第二の大陸まで20秒弱で進んでしまいました。
第二の大陸で相当苦戦したようだけど、どんな戦いだったのか見てみたいぞ(笑)
魔女のいる大陸へ向かう船の上、すっかりレベルが上がった鬼太郎たちがそこにいます。
「ずいぶん長い旅をした気がします」って鬼太郎変わりすぎだろ(笑)
後ろ髪を縛って顔に傷のある鬼太郎はやたらカッコいいけどな。

ネコ娘は海賊風に。
ツインテールのネコ娘も良いものです。
是非ともキリシア様に(死亡フラグ)

アマビエたちもそれぞれレベルアップしました。
アマビエは占星術師、かわうそは僧侶かな。
一反もめんは謎だ(笑)
まあ、FFのシドなんだろうけど。

そこに魔女マヨウが出てきますが、これはもちろん顔見世でただの挨拶です。
「土産を置いていくわ」と海賊船をぶつけるぐらいはしますけどね。
驚くネコ娘のバンダナの猫、表情が変わってます。

「父さん舵を!」とオヤジに要請する鬼太郎ですが、オヤジは物凄い勢いで操作しています。
かなりアクション要素が強いのかな。
まさに全身体操。
鬼太郎のほうは海賊退治ですが、この空中戦もやたらカッコいい。

もちろんネコ娘もレベル55なので華麗に舞います。


「水よ凍てつき敵を撃て!」とアマビエは氷の矢、かわうそは放水で一反もめんはトライデントで突きまくり。
レベルが高いとまさに敵をなぎ倒す感じですな。
そろそろオヤジが炎のコマで限界きそうですが…

海賊船は海の中へ還り、危機は脱しましたが、オヤジは大充血でダウンしてしまいました。

ゲーム機も壊れてしまったけど、これからどうなるんだ?
と、思ったけど、魔女の塔まではあっさり行ってしまいました。
さすがはレベル55?
ですが、オヤジが操作できないので、装備を変えることができずに猛吹雪の中を凍えながら歩くネコ娘たち。

魔女マヨウが現れたと思ったら特別サービスと称して内部に引き込んでくれました。
「魔女として世界を支配してはみたものの、これが案外刺激が少なくて」と強い相手を求めてたようです。
戦闘態勢に入る鬼太郎たち。
ネコ娘の抜刀が気持ちいい。



突撃をかける鬼太郎たちですが、鬼太郎やネコ娘の攻撃はマヨウのシールドを破れません。
ダメージを受けて立ちあがれない鬼太郎たちを見て肩透かしを食らったマヨウはトドメを刺そうとしました。
その攻撃を防いだのは、なんと目玉のオヤジ。
一反もめんの「仮装大会?」という質問がピッタリくるほどキテレツな格好で、鬼太郎と同じぐらいの大きさになってますが、間違いなくオヤジです。
本人曰く、「勇者オヤジモン」らしい。

ゲーム機を直してる最中に、夜行さんがプログラムの中に妖力を注ぐ方法を見つけ、それを使ってオヤジの分身を送り込んだらしい。
夜行さんの快挙はそれだけではありません。
なにやら操作したかと思うと、「全員レベルアップじゃ~」という夜行さんの声とともに鬼太郎たちがレベル99になりました。
テラチート(笑)
まあ、ネコ娘が可愛いからいいけど(爆)
他のは一枚絵でいいわな(笑)

「裏ワザを使ったのね、ズルい!」と憤るマヨウに「問答無用、これぞゲームの醍醐味じゃ!」と返すオヤジ。
…違います。
今こんなこと言ったらマジコンかPAR関係だろうが(笑)
昔はパスワードだったりしていきなり最強レベルってのもあったから、これはあくまで「ゼビウス」で始まり、ゲゲゲの「鬼太郎 妖怪大魔境」で呆れられたと言われる昔の裏ワザの話として受け取らないといけないんだろうな。
レベル99ともなれば尋常な攻撃ではなく、一反もめんのバズーカは誘導弾、アマビエはシールドを無効化し、かわうそは封呪で回復を使えなくさせてしまいます。
そこへ鬼太郎とネコ娘の二段攻撃でマヨウを倒してしまいました。
これで終わりかと思えたのですが、鬼太郎はマヨウの顔がフグル姫と同じであることに気付きます。

「まだまだゲームは終わりじゃないわよ」とマヨウが立ち上がると、捕らえられてたはずのフグル姫が笑いながら檻を破壊してしまいました。

「それじゃ、本当の姿を見せよう」と合体すると「文車妖妃」(ふぐるまようび)になりました。
この姿かたちはインパクトありすぎて反則。

文車は本を運ぶための箱車で、火事などの際に書物を非難させるためのものです。
それが付喪神になったものが文車妖妃というわけです。
元の絵は確かにそんな感じのオバハンですが、もっと怖い絵を見つけました。
座乱読後乱駄夢人名事典より
文車妖妃 座乱読後乱駄夢人名事典
文車妖妃によれば、人が本を読むとその想いが本に宿るんだそうな。
その想いと遊ぶのが楽しみらしいのですが、私の持ってる本は持っていかないほうがいいと思うぞ(笑)
ともかく、最近の子供は本を読まずにゲームばっかりするので、ゲームの中に入って子供たちの楽しみを味わおうとした、と。
なかなか前向きな性格だと思います、うん。
お姫様や魔女になって勇者になった子供たちと遊ぶのはとっても楽しかったらしい。
その楽しみを奪うものは容赦しない、と本気を出しました。
その衝撃でオヤジは外の世界にはじき出されてしまいます。
「さあ、ラスボス戦はこっからが本番だよ」と二段目で巨大化するのももはやお約束か。


巨大化した文車妖妃は圧倒的な強さで鬼太郎のヒットポイントを0に。

そこで終わらせるつもりはなく、「まだだよ!」の声と共に鬼太郎は全回復しました。
「ゲームオーバーなんてさせるものか」と生き返らせては殺し、の繰り返し。
さすがに鬼太郎もヘロヘロです。
ゲーム内世界は文車妖妃の精神世界だから、その中では無敵です。
対策としては文車妖妃の荒ぶる心を抑えるしかありません。
そこでオヤジが思いついたのが…「一反もめん、本を読め!」
言われてその辺の本を取り出して読み出した一反もめん。
それに気をとられて文車妖妃の攻撃が止まりました。
一反もめんの朗読する桃太郎は文車妖妃に懐かしい想いを蘇らせます。
それは保育園での読み聞かせであり、紙芝居であり、絵物語を読んでもらう遥かな遠い記憶でした。

紙芝居は私が子供の頃にはもう来なかったけど、家には「UFOロボ グレンダイザー」と「ひみつのアッコちゃん」の紙芝居があって、親にやってもらうのが楽しみでした。
そんな暖かい記憶を取り戻しつつある放心状態の文車妖妃に向かってオヤジの「今じゃ!本の世界に心を奪われておる今なら攻撃が通じるはずじゃ」ってのは酷くありませんか?(笑)

鬼太郎とネコ娘は言われるままにトドメを刺しました。
こうしないとダメだったのかな?

悪い妖気が放出され、オヤジと夜行さんはゲーム機に引き込まれます。
そこはゲームの世界とも違う世界で、鬼太郎たちが次々地面に落下しました。
その際に、かわうその笠の中身がついに明かされます。

ネコ娘も惜しい(何が?)
この際太ももおかしいだろとか言わないから。

「無事だったのね」と言われて頬を赤らめるハヤテの気持ちは痛いほどよくわかる(笑)

鬼太郎が「元の世界へ戻ってきたのか」と言ってますが、これは元の世界じゃないだろう。

「なんだ?この落書きのような世界は?」と思ったら、少女が出てきて、一反もめんに「あなた、本を読むのがとっても上手ね」と本を読んでくれるようにせがみました。

これが文車妖妃の本当の姿なんだそうな。
そら鬼太郎もビックリだわ。
本を読んでもらうことが喜びなのに、最近はそれが無い、だから本に埃が積もるように悪い妖気が溜まってああなったらしい。
デトックスしたってことか?
まだちょっとデトックスが足りないのかときどき手が戻るようですが。

戻った瞬間の景色は、今の文車妖妃の精神状態に合わせた風景描写をしていてなかなか細かい。
ということにしておきます。
鬼太郎たちが認識できてからは普通の風景になったのでしょう。
ところで、文車妖妃の声は松井菜桜子さんですが、少女から老婆までやるというのはベテランの凄さですね。
次回は女の見栄は怖いという話です。
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