【ストライクウィッチーズ2】第2話 梁山泊発動
さて、前回からの続きというのは1期と同じなんですが、前回の『仰げば尊し』が『トップをねらえ!』を思い起こさせるように、今回も見た後で『トップをねらえ!』のDVDを引っ張り出してきたくなる展開でした。
芳佳たちの乗る二式大艇がネウロイの襲撃を受けたわけですが、どれくらいの沖合いなんでしょうね?
場合によってはネウロイが水上を得意としないことの前提が少し変わってきてるのかも。
機体が揺れたときに土方が負傷したのですが、芳佳の治癒魔法でわりと簡単に治ってしまいます。
前期は治癒が上手くいかないか、成功しても魔力の使いすぎで気絶するかが多かったのに比べると成長してますね。
大型機が敵の襲撃を受けた場合の選択肢はあまり多くなく、急降下してやり過ごすことに。
パイロットが左手で操作してるのはスロットルですか。多分全開?
坂本はこのまま援軍を待つつもりのようです。
援軍一番手?はヴェネチア艦隊でした。
これは「ヴェネチア艦隊」という呼称なのか、ロマーニャとヴェネチアが独立した存在なのかはわかりません。
旗艦がリットリオ級なんだから、これで独立国ではロマーニャ涙目だとは思いますが。
それにしても、イタリア艦艇の資料なんて本当に少ないですね。
これを見た後に本屋へ『第二次大戦 世界の戦艦』(超精密3DCGシリーズ)を買いに行きましたが、割かれてるページが少なくて……。
リットリオ級の外観を初めて知りましたが、よくこれで戦闘できるな、と。
密集した主砲と副砲や塔の周りを囲むような高射砲群はカッコいいの一言ですが、これに乗って海戦に行けと言われたら断りそうです(笑)
さらに、ザラ級重巡洋艦とナヴィガトーリ級駆逐艦で編成された艦隊ですか。
艦種識別、特にイタリア艦なんかよくわからないので、間違ってたらゴメンなさい。
リットリオがネウロイに向かって主砲を放つと、目標直前で炸裂、無数の火の玉がネウロイを襲いました。
「対大型ネウロイ用焼夷弾」らしいですが、どう見ても三式弾です。
1945年にもなればVT信管も付いたでしょうか?
三式弾(Wikipedia)
すかさず次弾に徹甲弾を装填、追い討ちをかけました。
ほぼ全弾を命中させてますが、コアまで到達していないので、ネウロイとしては無傷も同然です。
さっそくビームの反撃を受けてしまいました。
もちろんロマーニャへ援軍要請はしているのですが、第一航空団からは「航続距離不足」だから行けないというあんまりな回答。
後ほどメッサーもスピットも来るってのにイタリア機はどこに在りや?
一番近い第504は、先日の戦闘で壊滅状態ですから、来られるはずもなく、30分以内に到着可能なウィッチ隊は無いとの土方の無情な報告が機内に響きます。
眼下で次々と爆炎をあげていく艦隊を見ながら歯軋りをする坂本の脳裏に扶桑での出来事が蘇りました。
土方に拳銃を撃ってもらい、魔法障壁がどの程度衰えているのかを検証したのです。
十四年式拳銃から発射された弾丸は、一発目は辛うじて止められたものの、ニ発目は何の障害もなく突き抜けていきました。
魔法障壁は使い物にならない。
新たなる手段を講じる必要がある。
ということで、坂本は旅に出ることにしたのでした。
そういえば、先日クローゼットから出てきた旧陸軍の自動拳銃を撃ってみたら弾が出たなんて事件がありましたが、この南部十四年式だったのかしら?
座して見ていることができなくなった坂本は出撃準備を下令します。
全開から調整を続けていたストライカーユニット紫電改も準備完了しました。
にしても、「紫電五三型」って……。
この世界でも誉はいらん子なのでしょうか(笑)
紫電五三型(紫電改五)といえば発動機が三菱のハ43-11に換装したタイプで、ハ43といえば烈風が換装して劇的な性能向上を遂げたことで有名なエンジンですな。
魔法障壁が張れない坂本を出撃させるわけにはいかない、と芳佳が止めに入ります。
前期最終回付近の展開とソックリですが、もう坂本には死ぬ気はありませんでした。
新型ユニットと隠し玉をもって戦う公算のようです。
坂本の固い決意を翻させることはできないとみた芳佳は、自分が一緒に出撃することを条件にしました。
もっさん笑って快諾。
芳佳はそれだけの実力を持つようになったのですな。
芳佳が先行してネウロイを誘引、ヴェネチア艦隊から引き離し、ネウロイのコアは坂本が叩くことに。
この二式大艇はストライカーユニット発進装置持ってるのか(笑)
芳佳が発進した途端、ネウロイの攻撃が二式大艇に当たりました。
「やられたのは発進ユニットだけだ」と坂本は言いますが、それは紫電改が出られないってことでは?
芳佳と坂本のやりとりなどお構いなしにネウロイが次の攻撃を仕掛けてきますが、芳佳の特大魔法障壁で防ぎます。
攻撃は防いだものの、先ほどからの被弾のショックで紫電改五の魔導過給機が損傷、飛行不能になりました。
いよいよ孤立ですなー。
そんな緊張状態を知らないシャッキーニはのん気に補給の唄など歌っております(笑)
「ゴッハン、ゴッハン」
「ほっきゅう、ほっきゅう」
「ふっそうのゴッハン」
「ホカホカご飯に」
「にっくたべた~い!」
「カルパッチョ~タ~コのー!」
どうもシャーリーとルッキーニでは食習慣が違うせいか、おかずで食い違いがみられました。
シャーリーの言う肉ってのは扶桑ということを考えると牛丼だったりするんでしょうか?
ルッキーニはロマーニャだから蛸好きだろうな。
シャーリーは蛸が大の苦手のようですが、リベリオンの人間にとっては蛸は旧支配者の眷属だからでしょうか(笑)
「うにょうにょ~として~ペタペタ~ってくっつくのがいいのに~」というルッキーニの言葉は全く違うものを連想させます(笑)
前期第2話の時点ではルッキーニがおっぱい魔人になると思ってたのに。
そんなのん気な会話を交わしているとヴェネチア第一戦隊から緊急電が。
芳佳の下にいる艦隊からの救援を求める無電です。
それを聞いたシャッキーニは急いで戦場に向かいます。
このときの機動は「コークスクリュー」ですよね。
次々と艦艇が損傷を受け停止する中、芳佳が艦隊上空に到着しました。
CGと手描きを上手く組み合わせてるもんですね。
「白地に太陽と月のマーク、あれは扶桑のウィッチです!」
艦隊にしかけられたビーム攻撃をたった一人の魔法障壁で弾き返す芳佳の力はどれほどのものなのか(笑)
散乱したビームが日章旗になってますね。
退避勧告をする芳佳に対して「君一人を残しては行けん」と答える艦長に、副長の「我々に反撃の手段は、もう残ってはいません」と冷静なツッコミ。
恐らく強い戦艦なのだろうな。
自分たちが足手まといでしかないことを悟った艦長は「全艦十六点回頭、全速退避」を下令しました。
……こういうのって艦隊司令長官が行うものでないの?
さっきも「残しては行けん」なんて艦長が言うのも変な話だと思ってたんですが、『トップをねらえ!』と合わせてあるのかしら?
一般の人に「司令長官」という言葉が馴染みあるかどうかも監督には大事なことだろうし。
「十六点回頭」は180度回頭のことなんだそうです。
退避を始めた艦隊を見て安堵しながらもネウロイの攻撃を防ぎ続ける芳佳の上空を二式大艇が接近してきました。
機首に坂本さん座ってますが。
「このまま突っ込め!」とマントを取ったら中から白クス水(笑)
このためのマントだったのか!
後ろに尻尾を出すための穴があることは以前から知られていましたが、これほどハッキリ見えたのも初めてかも。
ネウロイに十分接近したところで坂本が飛び降り、そのまま日本刀を構えてネウロイに斬りつけます。
「必殺!烈風斬!」ってここで烈風登場ですか。
ネウロイからのビーム攻撃を刀で切り裂いて!坂本さんが突進していき、見事貫通、ネウロイは光になって飛び散りました。
落ちていく坂本を芳佳が拾い上げたのは前期第2話の逆パターンです。
しつこいぐらいに前期との対比をやって、違いを明確に表現してますね。
坂本が使った日本刀は前回で打っていたもので、名を「烈風丸」というらしい。
二十歳がきて、魔法障壁が使えなくなれば引退しかないのに、そこを気合で乗り切るもっさんはなんというか(笑)
「ところで宮藤、烈風丸って名前どう思う?一晩中考えたんだがな」って何を真剣に考えてますか。
実は天使ちゃんと同じようなメンタリティなのかもしれない。
芳佳にカッコいいと言われて素直に喜ぶところも可愛いね。
ネウロイを倒しはしたものの、手ごたえが無さ過ぎるといぶかしげな坂本。
懸念は現実のものとなり、時間を巻き戻すかのようにネウロイが再生を始めました。
再び芳佳が攻撃を仕掛けるものの、坂本の魔眼によればコアが移動するタイプのようで、全くダメージになっていません。
弾を避けるコアに対しては同時多重に攻撃を仕掛けて死角を無くすしかありませんが、そんなもんを一人でできるわけがない。
坂本が出ようにも紫電改は修理にまだ5分かかるという。
ネウロイの攻撃から二式大艇を守るために特大の障壁を張る芳佳の魔法力も限界に近付き、まさに絶体絶命。
魔法力が切れる前に一か八かの攻撃だ!と突っ込む宮藤は後方からの攻撃に吹き飛ばされてしまいました。
ビームを収束させてから角度を変えて撃ち込むなんて器用なネウロイだな。
水平キリモミで堕ちてゆく芳佳の視界を光が掠めたと思った瞬間、ネウロイに着弾、貫通!
これは嫌でも前期第2話を思い起こさないわけにはいかない、ルッキーニの射撃です。
そう、シャッキーニが援軍として到着したのです。
とはいえ、これでも火力不足。
そこへパースが狂うほどの凄い銃からの狙撃がきましたよ。
リーネのストライカーユニットはスピットのMk.IXからMk.22になってますね。
一番有名なグリフォン・スピットといえばMk.XIVだと思いますが、Mk.22ったら究極のスピットの一つでしたか。
戦場なのに再会を喜び合ってイチャイチャする二人組(笑)
すかさずツッコミに入るのはペリーヌ。
次々援軍がやってくるこの燃える展開は泣けます。
ロケット弾も飛んできたー!
(僕の)エイラーニャが来たー!!!!
これだけでも涙が止まらないのに「敵ネウロイは、コアが移動タイプ。再生速度は従来型の二倍を超えるわ」ってミーナさんまでやってきた。
原隊での扱いはどうなってるんだ(笑)
「再生速度より早く潰せばいいだけじゃん」
「全く……。折角のクリスとの休暇がフイになった」
って文字だけで誰かがわかるキャラ設定に脱帽。
ミーナのユニットもBf109-K4になってるってことは、他のも新型ユニットに更新済みと考えたほうがいいか。
全員集合して、ミーナはフォーメーションC(カエサル)を指示、紫電改も含めた全力出撃を開始します。
紫電改のエンジン音は何から録ったのかしら?
ハ43のエンジン音があるとは思えないけど、誉なら昔飛んだ疾風のハ45の音があるわな。
ここからの攻撃は第1話アバンのアレですよ。
まさかここで使っちゃうとは思わなかった。
ということは、最終回ではこれを上回る熱い戦いがあると思っていいんですね?
見直すと、エイラは雲の中サーニャの手を引いてビームをかわしながら追撃してるのか。
予知能力の凄さを見ました。
全員の攻撃でコアが露出、トドメをさすのは我らがもっさん。
キチガイじみた攻撃の中を華麗に避ける機動は、扶桑にいた頃に極めたものでしょうか。
再度の烈風斬炸裂。
男前過ぎますなあ。
「ネウロイのビームを斬るなんて、初めて見た」というバルクホルンの感嘆に「やろうとした人が居ないんじゃない?」と醒めた答えを返せるハルトマンが好き(笑)
もっさん強すぎるけど、周囲のサポートあっての話だし、一回の出撃でそう何度も使えるとも思えないから、本当の必殺技みたいになるんだろうな。
使いすぎて体ボロボロにして引退なんてウルトラセブンみたいな話がありそうです。
シャッキーニは北アフリカでイタズラを繰り返した結果、マルセイユの下で雑用をさせられていたはずが、どうやら脱走。
後で問題にならないだろうか?
「スオムスに行くはずがさ、ちょっと列車に乗り間違えてアドリア海に出ちゃって」というエイラのヘタな言い訳は健在ですが、少し棒が抜けたような。
ラジオドラマではそんなに変わってなかったのにな。
「エイラの占いで危ないって出てたから」とすぐに晒すサーニャのSっぷりも健在で何より(笑)
この辺を小説やドラマCD、ラジオで補完するのは上手い手法だわな。
アニメでやられても尺もないし冗長になるし。
基地でルッキーニに無理矢理リーネの胸を揉まされてた芳佳のにやけ顔を忘れない(笑)
さて、この「勝手にやってきたらしい」面々の処理をミーナさんが発表しました。
「旧501メンバーは原隊に復帰後、アドリア海にて、ロマーニャへ侵攻する新型ネウロイを迎撃、これを撃滅せよ。なお、必要な機材、物資はおって送るが、それまでは現地司令官と協議の上、調達すべし」
こんな無茶な命令を発令させられたガランド少将の胃を心配してしまうな(笑)
何人かは昇進してるので、芳佳は一番低い階級になりましたが、階級があって無きが如しの501ではさしたる問題にはならんでしょう。
整列したのを見てみると、前期第2話とはかなり違いますが、1クール終わってキャラ設定が確定したのが反映されてると見るべきでしょう。
エイラーニャとシャッキーニ、芳佳とリーネ、リーネとペリーヌ、カールスラント組。
ペリーヌとサーニャが並んでるのは、前期では無視状態だったペリーヌ→サーニャの関係が変わったことを示してるかと。
これで第501統合戦闘航空団が再結成。
経緯は、全員が「勝手にやってきた」ような梁山泊状態(笑)
基地の陣容が整うまでは現地で交渉しながら物資の横流しに近いことを頼むんじゃないの?
そこらへんが問題になって基地存亡の危機になるようなことはないのだろうか?
ま、ブリタニアと違ってネウロイ支配地域と陸続きみたいなもんだから、そうそう横槍も入らないのかな、とは思いますが。
次回は引退した老魔女に特訓してもらう回か。
老人が係わってくると泣ける話になるような気がします。
ところで、番組予約に入っていた「私であるために」というサブタイトルは何だったんでしょうね。
BS日テレなんかでもこうだったようですが。
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コメント
初めまして。
自分はミリタリー関連の知識0なので、最後の命令書の部分でちょっとわからないことがあったので、
質問させてください。
このガーランド少将の命令というのは、過去に遡って適用されたりはするのでしょうか?
民法だとそういうことがあったりしますが、軍の場合だとどうなのでしょう?
遡って適用されるなら、宮藤やシャッキーニの行動も一応501部隊に復帰という命令に従った形になるのかな、
と理解したのですが……
投稿: jumpy | 2010年7月20日 (火曜日) 22:55
>jumpyさん
はじめまして。
私も詳しいわけではありませんが、501解散後に、それぞれ違う統合戦闘航空団や地方の部隊に所属になっていたものを、いったん原隊に戻し、そのうえで501を再編するという命令だと思います。
ここにどうやって集まったかはともかく、強引に501に所属という形になるので、軍紀違反にはならないでしょう。
命令書を貰ったのは新しいネウロイの巣出現直後で、事後処理が終わって到着したと考えれば、遡るのか否か?という話にもならないですし(最大限好意的に解釈してます)
これまでの行動は『娘TYPE』のコミックでは、ほとんど無任所の休暇扱いみたいなものになってるので、戦闘中なら前線がヤバいことになりますが、新しい脅威でもあることだし、大目に見られるのでは?と思います。
ただ、こんなことを続けてれば反感を買うだろうし、それが貯まれば前期のマロニーのようなことも起こるのではないか、というのが私の考えです。
小人物的権力欲はともかく、軍隊組織の規範としてはマロニーの方に分がありました。
とりあえず、これまでの話が載っているコミック、小説、ドラマCDを押さえねばならんなあと思っているところです(笑)
投稿: ヴィー | 2010年7月21日 (水曜日) 00:28
レスありがとうございます。
なるほど、とりあえずは軍紀違反に問われたりということはなさそうなのですね。
でもヴィーさんのおっしゃる通り、軍の上層部にはウィッチを疎ましく思っている連中は少なくないでしょうし、
501メンバーは今後の言動には注意する必要がありそうですね。
宮藤・シャッキーニ・エーリカ・エイラあたりが要注意でしょうかw
投稿: jumpy | 2010年7月21日 (水曜日) 23:17
>jumpyさん
私は前期第8話から第10話までのミーナの言動で「指揮官たる資格なし」の判断をしているので、そこから何かが起こらないか?と思っています。
ミーナの方針によって基地内でもギスギスしたし、マロニーの介入も生んだのだと思ってます。
投稿: ヴィー | 2010年7月22日 (木曜日) 02:40